先日、知り合いに『茨城県の森嶋というお酒が美味しいらしい!』という話を聞き、しかも素晴らしいタイミングで茨城に行く用事があったのでゲットしてきました。
私がお酒を購入したお店では、森嶋の前に『おひとり様一点限りでお願いします』と書かれた用紙が置いてありました。
何でも、森嶋のモダンクラシックシリーズは最近とても人気のお酒らしく、転売防止のためにこのようにしているのだとか。
人気のお酒なんですね。
ちなみにこちらのお酒は毎月酒米違いで出荷されるもので、今回私がゲットできたのは2月分。
しかも私が訪れた前日に長らく売り切れていたものが再入荷したばかりだったらしく、幸運が重なって手に入れることができたようでした。
森島酒造

明治2年(1869)創業の森島酒造は、茨城県で最も海から近い酒蔵なのだそう。
阿武隈山地南端の山々からの伏流水を仕込み水に、雄町・ひたち錦・山田錦・美山錦の4つの酒米を使用。
そして食事に寄り添うお酒をつくるために、また香り高すぎず、甘すぎない酒質をだすためにあえて伝統的な麹菌と酵母を使い、『時代に合う味わい』のお酒をつくっています。
『森嶋 モダンクラシック 純米大吟醸 彗星 無濾過生原酒』

『森嶋』シリーズのラベルのデザインには、実際に2011年の東日本大震災で崩れ落ちた大谷石蔵の破片が使用されています。
これは、どんな困難をも乗り越えていくという森島酒造の不屈の精神のシンボルなのだそうです。
『森嶋 モダンクラシック 純米大吟醸 彗星 無濾過生原酒』のスペック

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酒米 | 彗星 100% |
精米歩合 | 50% |
使用酵母 | ‐ |
日本酒度 | -2 |
酸度 | 1.9 |
アミノ酸度 | – |
『森嶋 モダンクラシック 純米大吟醸 彗星 無濾過生原酒』に使用されている酒米は北海道オリジナルの『彗星』。
大粒で収量性が高くたんぱく質含有量が低いという特徴があるたため、端麗な味わいのお酒が期待できるのだそうです。
酒米『彗星』を使用することで『すっと消えていく、はかなさ』が表現されています。
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肩ラベルのデザインがモダンで個性的で素敵です。
角が少し浮いているのもなんとなくオシャレに感じてしまう。
『森嶋 モダンクラシック 純米大吟醸 彗星 無濾過生原酒』テイスティング

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開栓するとフルーティーな吟醸香が広がりました。
爽やかで甘味を含んだ、熟れた洋梨のような香り。
口に含むと瑞々しくやさしい甘味とまろやかなお米の旨みが流れるような、さらさらした飲み心地です。
じんわりとやわらかい苦味。
ほんのり乳酸感。
軽やかな酸味がとてもすっきりとしていて、生酒らしくフレッシュ。
期待していた通り、少々のぴちぴち感(ガス感)があってすごく美味しい!
鼻を抜けるのは穀物っぽさをほのかに感じる香り。
ちょっぴりセメダイン。
後味は軽く、さらりときれていきます。
軽やかなのですいすい飲んでしまうけれど、しっかりとアルコールが入っているので注意が必要です。
にしても美味しいなぁ。

上の表は数値だけ見て作ったもので濃醇辛口、となっているものの、個人的には淡麗甘口じゃないか?と思ってしまいました。
濃醇というほどこっくりした感じはなく、それに辛口…?辛口ってなんだったっけ…?
確かにすっきりとしたきれいさがあるという意味では辛口かも。
とにかく、シュッとしたスマートさがあり誰からも愛されるような、そんなお酒です。
日本酒って飲めば飲むほどよく分からなくなる(私だけ?)不思議で美味しいものですね。
『森嶋 モダンクラシック 純米大吟醸 彗星 無濾過生原酒』を飲んでみて

『森嶋 モダンクラシック 純米大吟醸 彗星 無濾過生原酒』は全くほとんどクセがなく、普段日本酒を飲まない人でも違和感なく飲めそうな味わいでした。
逆に言うと、クセ強系のお酒が好きな人にはあまりお勧めしないかも、とも思いました。
初めての森嶋なので森嶋自体がそういう系のお酒なのか、はたまたこのバージョンの森嶋がそうなのかは分かりませんが、何にしても美味しい!
大変気に入りました。
月ごとに違う酒米で醸したお酒が出荷されるらしいので、また別の森嶋も飲んでみたいと思います。
という事で、最後までお付き合いいただきありがとうございましいた。
素敵な時間をお過ごしください。