沖永良部島に滞在中、ホテルでおすすめしていただいた楽しい居酒屋さんに行ってきました。
カウンター席もありおひとり様にも優しいお店で、出てくる料理の量もいい感じ。
何より大将と女将さんがあまりにもフレンドリーで楽しいお店だったので、大変良い思い出になりました!
居酒屋『もぉりもぉり』

居酒屋『もぉりもぉり』は和泊の中心部にあります。
沖永良部産の奄美黒糖焼酎にぴったり合う地元のものを使用したメニューもあり、普段は地元の人々御用達の居酒屋さんです。
お支払いは現金のみ。
またシーズン中は予約でいっぱいになってしまうようなので、事前に電話してから訪れた方がよさそうでした。
もぉりもぉりはお料理が美味しいのはもちろんですが、それ以上に大将と女将さんとのコミュニケーション、そしてお二人の漫才のようなやり取りがとても楽しかったです。
地元のお客さんたちも外から来た人(旅の人・たびんちゅ、と呼ばれていました)に興味津々ですごく気さくに話しかけてくれるのがいい感じ。
逆に言うと、一人で静かに食事したい人にはちょっと向いていないかも?と思いました。
もぉりもぉり
鹿児島県大島郡和泊町大字和泊582
居酒屋『もぉりもぉり』のメニュー

品数はすごく多いわけではないですが、お酒に合う数々のメニューが揃っています。
私はとりあえず地元料理っぽいのが食べたかったので、大将と女将さんにおすすめを伺いました。

この日のお通しはミミガーでした。

居酒屋『もぉりもぉり』で頼んでおいしかったもの
沖永良部島ではおでんを出しているところは皆無らしく、この時期多くの方が冬の期間限定で出しているもぉりもぉりのおでんを食べにくるのだそうです。
ひるあぎ

ひるあぎ、とはニンニクの葉のこと。
家庭によってレシピは違うみたいですが、主にニンニクの葉と肉、そして他の野菜をいためた郷土料理なのだそうです。
ニンニクの芽はたまに見かけますが、ニンニクの葉っぱは初めて食べた気がします。
ニラとネギの中間っぽい風味で、嫌味なく美味しかったです。
きくらげの天ぷら

以前は日本で流通している生のきくらげのほとんどは沖永良部産だったんだそうです。
その名残で地元の人もよくきくらげを食べるそう。
きくらげ特有のやわらかい弾力のある歯ごたえが美味しかった!
塩味でさっぱりいただけるのも良かったです。
揚げ物だけどね。
豚足の唐揚げ

豚足の…唐揚げだと…?
揚げた豚足に甘酢がかかっていて、酢豚のような味わい!
すごく美味しかったです。
揚げたては信じられないほど熱いので、焦らずに食べましょう。
おにぎり

普通に美味しいおにぎり。
塩加減が絶妙で、量もいい感じでした。
しかし中に何が入っていたのか今となっては思い出せませんw
レモン黒糖焼酎ロック

同じカウンターに座った常連さんがわんこそばの如く継ぎ足してくれる黒糖焼酎…に女将さんがレモンを入れてくれました。
すごく爽やか!
黒糖のとろりとした濃厚な風味が一変、レモンのすっきりと爽やかな風味と融合してあっさりした飲み口になりました。
そして進む盃。
焼酎とレモンがこんなに合うとは驚きでした。
ごちそうさまです。
大将が教えてくれた奄美の言葉あれこれ

大将も女将さんもたいそうお話し好きで料理をしながらいろんなことを教えてくれました。
中でも方言に関するレクチャーが面白く、ひとつの言葉を説明した後に応用問題が出てくるのが面白かったです。
お酒を飲んでいたのでほとんどうろ覚えなのがめっちゃもったいない、、
ありがとう
- とーとぅがなし(与論)
- みへでぃろ(沖永良部)
- おぼらだれん(徳之島)
- おりがっさまりょうた(大島)
- うふくんでぇた(喜界島)
これ、全部ありがとうって意味なんですって!
とーとぅがなしは与論でいつも耳にする言葉だったので知っていたけど、それ以外は初めて聞いたものです。
そんなに遠くない島同士なのに、どのありがとうも全然似てないことにびっくりしました。
卵焼き
- ふがやち
ふが=たまご、やち=焼き、で卵焼きなんですって!
沖縄で焼き物のことを『やちむん』っていうけど、やちは琉球語の流れをくむ言葉なんでしょうか。
などなど。
他にもたくさん聞きましたが、一晩寝たらすべて記憶から抜け落ちていましたw
大将は元は宮崎と鹿児島の境にある町の出身なのだそうですが、沖永良部島在住歴が長く現地の言葉は普通に分かるんだそうです。
島出身のおかみさんは、にこにこしながら大将のレクチャーの様子を見守っていました。
お店が閉まった後、夜のツアーへ!

女将さんいわく、この日はいつもの面白い常連さんっがいらっしゃらなかったとのことで『せっかく来てくれたのに大将の話の相手ばっかりさせてごめんね!お詫びに面白い光景を見せてあげよう』とお店を閉めた後に車で、越山展望所に連れて行っていただきました。
隣にいた常連さんは何だったんだろうw
真っ暗だけど何が見えるんだろう、、と思いながら車から降りると、遠くには和泊で栽培されている電照菊の赤い光が!
この時期になると光で開花時期を調整して栽培するのだそうで、花の島沖永良部島の片鱗を見た気がしました。

更に。
その後、内喜名漁港(これは大将のおすすめスポット)に連れて行ってもらい、真っ暗な漁港でぼんやり(しかし大量に)見える魚影を眺めて楽しみました。

なんという経験、、、!
一人旅では基本夜に出歩くことがないので、夜の和泊を垣間見ることができて本当にありがたかったです。
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なんだかもうとっても素敵で面白いご夫婦なので、もしも沖永良部島に来て食事をするところで迷っているなら(そしてお酒を飲んでおしゃべりしたい気分なら)是非とももぉりもぉりに行かれることを強くお勧めします。
みへでぃろ!!
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
こちらがもぉりもぉりでたらふくいただいた稲乃露。
レモンスライスとの相性が最高すぎた…↓
稲乃露の沖永良部酒造に見学に行ったお話はこちら↓