奄美群島でのみ生産されている奄美黒糖焼酎。
沖永良部島には6つの酒蔵があることを知り、今回はその中でも酒蔵見学を受け入れている沖永良部酒造を訪れてみました。

⋆
お隣にある与論島で奄美黒糖焼酎『島有泉』を醸す有村酒造を訪れたお話はこちら↓
沖永良部酒造

沖永良部酒造は昭和44年創業の4つの蔵元(沖永良部酒内東蔵、神崎産業、竿田酒造、そして沖酒造)からなる会社で、各社がつくった奄美黒糖焼酎のボトリングをしている会社です。
元は沖永良部島の6つの全ての酒蔵からなる会社だったそうですが、知名町にある新納酒造・原田酒造は独立したのだそうです。
沖永良部酒造
鹿児島県大島郡和泊町玉城字花トリ1999-1
沖永良部酒造の『稲乃露』

沖永良部酒造の『稲乃露』は島内のスーパーや居酒屋さんで必ずと言っていいほど見かけた黒糖地焼酎で、とても気になっていたもの。
とある居酒屋さんでは稲乃露はアルコール度数が30%と高めなので最近の若い人たちは好まない傾向があるが、昔から飲まれている銘柄で長年のファンが多いのが特徴なんだとおっしゃっていました。
ちなみに、与論島の居酒屋さんでは与論のお酒である『島有泉』のほかに、沖永良部酒造の『はなとり』や『れんと』を取り扱っているところが多かったです。
沖永良部酒造の工場見学

沖永良部酒造の工場見学は事前にお電話にて予約しました。
団体のお客さんも多く訪れるためシーズン中は大変忙しいとのことなので、行く前に必ず連絡するようにしましょう。
- 奄美黒糖焼酎について
まずは奄美群島にて黒糖焼酎をつくり始めるに至った経緯、そして黒糖焼酎のつくり方についてレクチャーしていただきました。
この時はまだ焼酎造りが始まっていなかったため、稼働していない機械を見学させていただきました。
- ボトリングゾーン
奥のシルバーのタンクは開放タンクで、すぐにボトリングする焼酎が入っています。
手前にある緑色のタンクは密閉タンクで、貯蔵中の焼酎を寝かせているのだそうです。
- 梱包ゾーン
以前はすべて手作業で箱作りなどもされていたそうですが、少しずつ機械化が進んでいるそうです。
- 出荷待ちゾーン
こちらは梱包作業も終わり、出荷を待っているお酒たち。
まずは鹿児島へ送られ、そこから日本中へ発送されていきます。海外への出荷も増えているそうで、直近ではドイツや台湾に向けて旅立って行ったそうです。
- 事務所にてお土産を購入
所要時間は約30分。
希望すれば見学の後に試飲もできるとのことでした。

本日のお土産:稲乃露 ミニボトル

本当は普通のサイズのお酒を購入したかったものの、徒歩で訪れたため出来るだけ持ち物を軽くしたく、ミニミニサイズの稲乃露を購入してみました。
与論島ハイボール缶を見比べるとミニチュア感が伝わるのではないでしょうか。

そしてこの後は夕食のタイミングでしっかりと稲乃露を味わいました。
与論島で醸される島有泉と比べると、とろりとした酒質でかなり濃厚に黒糖を感じるお酒です。
黒糖の風味がギュっ!とお酒の凝縮されていて、とても濃い!
でも飲み疲れないような軽やかさもあって美味しい焼酎でした。
同じ黒糖焼酎でも全然味が違って奥が深いなぁ。
また別の黒糖焼酎も飲んでみたいものです。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
参照:
沖永良部酒造株式会社