長崎さるく★世界遺産『平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)』と田平天主堂をめぐる1日<長崎・平戸>

まちあるき

突然の告白ですが、今年の春の長崎旅が終わったあとはいくつかの心残りがくすぶっていました。

それは、世界文化遺産である長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産のうち長崎にある『外海の出津集落』『黒島の集落』『平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)』そして『平戸の聖地と集落(中江ノ島)』を訪れることができなかったこと。
(中江ノ島は無人島で上陸できないため行くことはできないものの…)

今回はぜひとも前回行けなかった場所を訪れたい!
という事で、佐賀から少し足をのばして長崎は平戸まで遠出してきました。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は17世紀にはじまり19世紀に終わるまでの200年以上にわたるキリスト教禁教政策時代に、既存の宗教や文化、そして一般社会と共生しながら信仰を続けた潜伏キリシタンの信仰継続にかかわる遺産群のこと。

潜伏キリシタンが『潜伏』せざるを得なくなったきっかけ、2世紀にもわたる長い禁教の時代の中育まれていった固有の信仰形態、そして『潜伏』が終わりを迎えるまでの歴史が12の構成資産によって表現されています。

これらの遺跡群は潜伏キリシタン独特の文化伝統の証拠であることを評価され、2018年7月に世界文化遺産へ登録されました。  

平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)

長崎で最初にキリスト教が布教されたといわれている平戸。
春日集落は16世紀の布教当時の景観が今もその姿を残しています。

春日集落の潜伏キリシタンは、山や島を拝むことによって信仰を実践していたのだそう。
平戸地方で標高536mを誇る安満岳は、残された遺構などから潜伏キリシタンにとって信仰の対象として重要な存在であったことがわかっています。

春日集落と棚田
長崎県平戸市春日町

春日集落に到着後、まずはインフォメーションセンターかたりなにてビデオを見せていただきました。
この日は8時過ぎにはインフォメーションセンターが開いており、スタッフの方が春日の棚田への行き方や駐車スペースについて詳しく教えてくださったのがありがたかったです。

そしてインフォメーションセンターを去ろうとしたら、お隣の民家(?)にお住いの地元の方がお茶を入れてくださいました。
冬の身体に沁みる温かいお茶…。ありがとうございました。

体が温まったら、春日の棚田を見に行きます。
インフォメーションセンターからは車で数分の距離でした。

道には要所ごとに看板が立ててあり、順路が分かりやすくなっています。
丸尾山の山頂まではこの門から徒歩数分。
朝焼けに照らされて、美しい景色が広がっていました。

田平天主堂

鉄川与助氏が設計・施工した最後のレンガ造教会として1918年に完成した田平天主堂。
彼が残した建築物の中でも最高峰といわれているそうです。

田平天主堂は世界遺産には選定されていないものの、海に向かってそびえる天主堂の優美なこと!
建設には持ち寄った貝を焼いて石灰にしたものなどを使用したそうで、敷地内には貝焼き場も残されていました。

田平天主堂
長崎県平戸市田平町小手田免19

田平天主堂を見学するには事前の連絡が必要です。
ネットでささっと予約できるので『せっかく行ったのに見られなかった!』という事態を避けるためにも、こちらのウェブサイトから予約しておくことをおすすめします。

教会見学事前連絡システム利用規約 | 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター (kyoukaigun.jp)

この後は外海方面へ

平戸を去る前に、平戸ザビエル記念教会にも立ち寄りました。
光明寺と記念教会が一望できる小道からパシャリ。

春に長崎を去ったときは、こうして別の機会に行けなかった場所を訪れる機会があるとは思っていませんでした。
何が起こるか、何が実現できるか、分からないものですね。

次回は『心残り第2弾』と称して、長崎・外海方面へ向かいます。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

福江島から久賀島へ、世界遺産を求めて旧五輪教会堂まで自転車で爆走してきたお話はこちら↓
(五島自転車旅の中で一番しんどかった…)

参照:
【公式】世界文化遺産 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 (kirishitan.jp)

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