今回は与論島にて室町時代から続く伝統祭事、『与論十五夜踊り』に行ってきました。
与論十五夜踊りとは
与論十五夜踊りは永禄4年(1561年)より行われている踊りで、『島内安穏』『五穀豊穣(雨乞い)』の願いを込めて行われます。
毎年旧暦に当たる3月・8月・10月の十五夜に地主神社にて奉納されるこの踊りは約460年もの間踊り継がれてきたものなのだそうです。
踊りは紺色の着物にシュパと呼ばれる頭巾を巻き琉球風の手踊りや扇踊りをする二番組と、白装束と黒足袋にお面を被り大和の用言風の踊りを披露する一番組によって交互に奉納されます。
平成5年(1993年)には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
地主神社
鹿児島県大島郡与論町立長3308
当日の様子
当日はびっくりする程の大雨!
降り続ける雨のお陰で駐車場は池のようになっていました。
与論島の横綱決定戦・相撲大会
13:00から開催されていた奉納相撲では地元の小学生から一般の部までが参加する奉納相撲が行われ、大雨の中傘を差した観客たちが熱い声援を送っていました。
最後に執り行われた表彰式では賞品としてお米や島有泉(奄美黒糖焼酎)が渡されていたのが面白かったです。
十五夜踊り開幕『雨たぼーり』
奉納相撲が雨で一時中断するなどしたため、当初の予定より約1時間遅れて開幕です!
最初の踊りは雨ごいの曲である『雨たぼーり』。
すでに十分雨は降った感はありましたが、長年踊られてきた演目なのだそうです。
ちょうど十五夜踊りが始まったころには雨も止み、落ち着いて踊りを見ることができました。
十五夜踊り演目
二番組・一番組の合同で奉納された『雨たぼーり』のあとは、各組が交互に舞を奉納していきます。
二番組 一度いふて
【詞章】
一度言ふてにて、二度言ふてにて去り、三度言ふてにて、ならざりば置き去り。
鉄で延べたる身でもなし。
其方百迄我は九十九迄、心替るな何時迄も。
七里八里の山道越えて、来るは誰が故か様が故、とるへとるへの山道越えて、来るは様が故。
一番組 三者囃子(さんばすう)
こちらはストーリー仕立ての演目で親しみやすい内容でした。
大名に『末広がり』を買ってくることを任された家来。
しかしながら末広がりを知らない家来は傘売りに騙され、高い値段で破れた傘を買わてしまい大名に叱られてしまいます。
それでも最後に敗れた傘を使った舞を大名に披露し、許しを得るというお話でした。
最後はご機嫌となった二人が軽快なステップで去っていく様子が面白かったです。
⋆
…この辺りで全身雨に濡れていた私は限界を感じ、そっと会場を去りました。
20:00からは三線ライブがある予定だったので楽しみにしていましたがあまりの寒さに耐えられず。。。
少々残念ではありましたが、ここでおしまいです。
まとめ
濡れネズミとなってしまったため最後まで十五夜踊りを楽しむことができなかったのは残念でしたが、普段は見ることのできない踊りを間近で体験でき、とても貴重な経験となりました。
そして次回雨天のイベントに参加する際は必ず着替えを持って行くべし、と学びました。
与論島の雨をナメたらあかん。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
参照:
十五夜踊り