与論島でPADI オープン・ウォーター・ダイバーのライセンスを取ってみた<鹿児島・与論>

まちあるき

やってみたいけれど、中々決心がつかずやれていないことはありませんか?

私にとってはダイビングのCカード取得がそのひとつでした。

『シュノーケリングでもウミガメやマンタと泳げたし』『ダイビングは深いから怖そう』なんて思っていたので、わざわざダイビングのライセンスを取ろうと思えなかったのが原因です。

しかしなぜか与論島にいる間に『今でしょ』という気分になり、PADI オープン・ウォーター・ダイバー・コースを受講することにしたのです。

与論のダイビングスポット

PADI オープン・ウォーター・ダイバー・コース

PADI オープン・ウォーター・ダイバーの講習を修了すると、スキューバダイビングに必要な知識と技術を習得したことを証明するダイビングライセンス(Cカード)が付与されます。

Cカードを持っていると、自分たちでダイビングの計画を立ててバディ・システムを守りながらダイビングを楽しむことができる、引率をつけずにコンディションの良い海でダイビングができる、などのアクティビティができるようになります。

PADI オープン・ウォーター・ダイバー・コースで習得できるスキル

  • 器材のセットの仕方
  • スキューバダイビングの潜水計画
  • 水中での呼吸の仕方
  • 中性浮力のとり方
  • よくあるトラブルの対処方法 などなど

今回は日数があまりなかったので、しっかりみっちり自宅で事前に学習することを前提に2日間でスケジュールを組んでいただきました。

講習前の自宅学習

講習を受ける手続きが修了すると、フルカラーのテキスト(250Pある!)とDVD2枚組をお借りできました。
久しぶりに開くテキストブック…に時折呆然としつつ、全5章の内容を頭に入れていきます。

海の中では実際に自分の命の存続に直結する内容なので、理解が怪しい部分は付箋を貼って調べてみたり。

久しぶりに勉強した…!

DVDはテキストの総集編のような内容で、全体をさらっと紹介していました。
順番的にはDVDを観てから細かい部分をテキストで確認するのが自分にはあっていると感じました。

学科

初日はのっけから自宅学習の経過を確認すべく、テキストに書かれていた内容の理解度を確認するための練習テストを受けました。
全部で4セクション、各10問ずつの全40問です。
全くわからない!という質問はなかったものの、読んだけど覚えてない、、という内容がいくつかありました。

結果は40問中38問正解!
数日で焦りながら勉強したにしては悪くない結果です。

不正解だった問題については、インストラクターが丁寧に説明してくださいました。

続いて本番、50問中35問正解で合格の筆記試験です。
基本的にやり直しは出来ないので、緊張しながら受けた結果は…46問正解!
所要時間は25分かからないくらい。
考える系の問題はほぼなく、知っているかどうか的なものが多かった印象でした。

心配していた学科試験でしたがすんなり終了したのでひと安心。

次は…実際に学んだ内容をプールもしくは流れのない浅瀬で限定水域ダイブを行い、ダイビングで必要なスキルを練習していきます。

限定水域ダイブ

今回限定水域ダイブを行ったのは、まさかの『与論港』横のビーチ!

確かに流れはないけど、ここってフェリーが入る港やん?と最初は思っていましたが、与論の海をナメたらあかんかった。

フェリーが入ろうと何しようと、ここはシュノーケリングツアーなども訪れる美しいサンゴ礁のあるエリアでいかにも南国っぽいカラフルなお魚もたくさんいました。

限定水域ダイブでは器材のセットアップから始まり、少し水の入ったマスクのクリアやバックアップ空気源の使用、中性浮力、ホバリング、水中でのスクーバ・キットの脱着…などなど、とにかく盛りだくさんの内容をひたすらこなしていきます。

テキストの上で何となく分かるけど『あれってどういうことなんだろう』と不思議に思っていた内容が、実際に体験することでどんどんクリアになっていくのが面白かったです。

慣れると簡単なのですが、潜り始めた最初は地味に耳抜きが難しかったです。
また思った以上に水中でバランスを取るのが難しく、慣れるのに時間がかかってしまいました。
インストラクターがすごく優しく、上手にできない部分は何回かやり直ししてくれたのがありがたかったです。

大型フェリーが与論港に出入港する時間帯には、あたかもすぐそばにフェリーが来たかのように錯覚するほど近くで音がする気がするんです。

実際の距離はめちゃめちゃ離れているので全く心配はいらないのですが、船が入るたびにドキドキしてしまいました。

ということで、海に潜って、陸で休んで、また潜って…を繰り返し、限定水域ダイブは終了です。

オープン・ウォーター・ダイブ

フェリー入港
供利港には猫が何匹か住んでいて、ご挨拶に来てくれます

オープン・ウォーター・ダイブは『供利港沖』です。
限定水域ダイブをやった『与論港』のお隣ですが、こちらも延々と続くサンゴ礁が美しい!

なんて景色に見惚れていたのは最初だけで、講習中は楽しみながらも必死に頑張りました。

オープン・ウォーター・ダイブでもひたすら海に潜って、陸で休んで、また潜って…を繰り返し、限定水域ダイブでやった内容を始め、BCDのオーラル・インフレーションやマスク脱着、足がつったときの治し方、ウエイト・システムとスクーバ・キット脱着、コンパス・ナビゲーションなどなど…相変わらず盛りだくさんな内容でした。

しかしながら、私的にオープン・ウォーター・ダイブで一番大変だったことは『波酔い』でした。

この日は波が高く潮の流れも強かったため、水面が高波なのはもちろんのこと水の中も流れが早く、常に身体が揺られている状態。

昼寝中の甕

ダイビングスキルを習得するとともに、海に出る前には海の状態によって酔い止めを飲んだほうが良い、ということを学んだのでした。

PADI オープン・ウォーター・ダイバー・コース修了

シリンダー…重かった!

与論の海の美しさに刺激を受け、また美しいだけではない自然の荒波にもまれ波酔いしつつ、無事にPADI オープン・ウォーター・ダイバー・コースを怒涛の2日で修了しました。

地球上の7割を占める海の中での体験は非日常で、シュノーケリングでは経験できない海の様子や色の深さを楽しむことが出来ました。

今まで何回もオープン・ウォーター・ダイバー・コースを受ける機会はあったにも関わらず、何故か今までやらなかったのには大きな意味があった気がしています。

日本でも屈指のダイビングスポットである与論島で挑戦できて良かった!

水の中で動き回るという感覚はシュノーケリングでは味わったことがなかった感覚で、とても気持ちよかったです。
また透明度が高い海の中では、暗い海で感じる見えない恐怖がなかったのも嬉しい発見でした。

ちなみに高所恐怖症なので水面から海底を見るのが怖いかもと思っていたものの、浮いている状態で絶対に沈まない(落ちない)という安心感があるためか全く怖いと思うことはありませんでした。

ウミガメも沢山いました

与論島では一年を通してダイビングをすることが出来ます。
ここまで来た際は、ダイビングでこの美しい海を楽しんでみてはいかがでしょうか。

講習修了後2週間ほどでカード到着!

講習が終わり、ほっと一息ついていたところでCカードが送付されてきました。
裏側には顔写真、名前やライセンスナンバーなどが印字されていました。

一体いつ使うことになるのか、願わくばそう遠くない未来に使いたい気持ちが湧いてきます。
これで達成感をもって2024年を締めくくることができます!

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

参照:
SEEK ADVENTURE.SAVE THE OCEAN.℠ PADI

タイトルとURLをコピーしました