月経カップの素材について。シリコーンとの違いとは?

月経カップの選び方

ほとんどの月経カップは、医療用シリコーンもしくは医療用TPE(熱可塑性エラストマー)を原料として作られています。

でも、何が違うのかよくわからない…?

そんなあなたのために、今回は月経カップにおけるシリコーン製とTPE製の大まかな違いを表にまとめてみました。
迷った時のカップ選びの参考にしてみてください。

シリコーンとTPEの大まかな違い

素材医療用シリコーン医療用TPE
(熱可塑性エラストマー)
アレルギーごく稀にアレルギーが出ることがある低アレルギー性
コスト素材、製造過程においてTPEよりもコストがかかる素材が安価なうえ、製造工程が少なくコストが抑えられる
環境へのやさしさ再生可能な資源。
一部ブランドは、カップの再利用を開始。
再生可能な資源。
製造過程でのエネルギー消費も低い。
デザイン加工面でのデザイン性に富む。カラリングが容易でデザイン性に富む。
性質温度によって形が変わることはなく、オリジナルの形状を保つ。常温ではシリコーンより少しかたいが、体温で温まるとやわらかくなる。
身体に合わせて形が変わるため、高いフィット感が得られる。
耐久性破れにくい。
高温に強く、薬品による消毒も可能。
経年によりかたちが崩れることがある。
薬品による消毒や高温により溶けることがある。
衛生面臭いがつきにくい。臭いがつくことがある。
シリコーンに比べて、黄色ブドウ球菌がつきにくいとするレポートがある。
一般的な使用可能年数10年使えるものもある3~5年使うことができる。

これらの違いは、すべての同じ素材の月経カップに同じことが言えるわけではないながら、多くの月経カップに当てはまるものだと思います。

シリコーンとTPEを実際に使用して感じた違い

こちらは、管理人が実際に素材の違う月経カップを使う中で感じたことをまとめました。

素材医療用シリコーン医療用TPE
(熱可塑性エラストマー)
開きやすさ弾力性が高く、カップが簡単に開こうとしてくれるものが多い。折り方を工夫し、指を使って自力で開かせるものが多い。
扱いやすさカップによる。
ものによっては、指でしっかり押さえていないと今じゃない!ってところで勝手に開いてしまう。
弾力性が低いので勝手に開かない分、扱いやすい。
かたさカップにより様々。
ふにゃふにゃなものもあれば、カチカチのものもある。
一般的にかたいものが多い
(メルーナソフトのようにとってもやわらかいものも有)
体感かたさによっては違和感・存在感を感じることがある。
ただ、カップによってかたさが選べるため、自分に合ったものを選べば問題なし。
体にフィットしてくれるので、手で触ったときはかたく感じても装着後は気にならない。
感触メーカーによって様々。
マットなものもあれば、つるつるで光沢があるものもある。
カップによって度合いは違うものの、マットな質感。
着色色の薄いもの、特に透明のものは着色するが、色の濃いものは気にならない。シリコーン製と比べると、薄い色のものは着色のスピードが早い気がする。
色の濃いものは1年間の使用では特に気にならない。
臭い1年間の使用では気にならない。1年間の使用では気にならない。

使っている医療用シリコーン製の月経カップ

スクーンカップ
リリーカップ One など。

使っている医療用TPE製の月経カップ

ハローカップ
メルーナ

TPE製の月経カップはカッチカチにかたい!と言われていますが、体温で温まるとやわらかくなるため、個人的にはそこまでセンシティブに考えなくてもいいと感じています。

医療用シリコーン製のメリットは、爪を立てても傷がつきにくく長持ちするところ。
また、カップによってやわらかさが違うので、自分に合ったものを選べるということ。

医療用TPE製のメリットは、リーズナブルなお値段(これめっちゃ大事)や環境にやさしい点、そして何より装着時の高いフィット感!!

どちらの素材も譲れないメリットがあり、甲乙つけがたい!

シリコーン vs TPE あなたはどっち派?

以上が医療用シリコーンと医療用TPEの大まかな素材の違いでした。
月経カップの豊かな個性は、素材から由来するものもあるといえそうですね。

是非、月経カップを選ぶときの参考にしてもらえたら嬉しいです。

個人によって気になるポイントは違うと思います。
沢山吟味して、お気に入りの月経カップを見つけてください!

それでは、ハッピーな生理ライフを♪

参照記事
Hello Chemistry: The Differences Between Silicone and TPE Menstrual Cups
熱可塑性エラストマーとは?

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