ある晴れた5月の日。
福江港のある市街地エリアから見える、つるんとした可愛い見た目がなんとなく親近感を感じさせる山がありました。
調べてみるとその山は愛らしい見た目に反して『鬼岳』といういかつい名前であるらしい…。
更に、鬼岳は景色も良く素敵なところだと聞いたので、行ってみることにしました。
鬼岳(おんだけ)とは
鬼岳は福江島の南東に位置し、標高は315メートル。
有史以降記録に残っている火山活動はないようですが、多数の火山からなる福江火山群のひとつです。
穏やかで優しいまるっとした見た目とは裏腹に、火山だったんですね。

地元のガイドさんによると『鬼岳は3年に1回、野焼きをしているので木がないんです』とのこと。
なるほど、だから山肌全体が綺麗な芝生だけに覆われているのか。
冬の時期に野焼きをした直後は山全体が真っ黒になるそうですが、春になるにつれて新たな芝生が育ち山全体が美しい緑色に包まれるそう。
是非一度見てみたいものです。
鬼岳
〒853-0023 長崎県五島市上崎山町
今回の散歩ルート
今日は特に何をするでもなく、天気がいいので鬼岳に行ってまったりしたい!
ということで、『鬼岳に行く』以外の予定は入れずにのんびり散歩開始です。
福江港から鬼岳までは、片道約1時間ちょっとの道のり。
港で五島うどんを食べてから出発すれば、食後の運動にちょうど良い感じの距離でした。
福江港から鬼岳への道はなだらかな上り坂が続きます。
またところどころに道しるべがあるので、地図がなくてもたどり着けそうでした。

バラモン凧
この日は数日後に行われるバラモン凧揚げ大会の練習をしていたのか、バラモン凧が風に舞っていました。
上空でみょぉぉぉ…と独特の音がするこのバラモン凧、とっても中国の風筝を彷彿させます。

バラモン凧は男の子が生まれて初めて迎える端午の節句 (5月5日)を祝って、その子の厄を払い、無事の成長と立身出世そして家内安全を祈って揚げるもの。
このみょぉぉぉ…という独特の『うなり』は凧についている弓のような部品の弦の部分が風にあたることによって鳴るそうです。

鯉のぼりが列を連ねているその先には、バラモン凧。
ちなみに、『バラモン』は活発な元気者を意味する島の方言から由来する言葉なんだそう。
私はバラモンと聞くと、バラモン教が真っ先に思い浮かんだのですが全く関係なさそうでした。
標高わずか315mながら、絶景!
バラモン凧あげを堪能した後は、鬼岳の頂上まで登ってみました。
隣接する天文台辺りからゆっくり歩いても約10分くらいで登頂できます。



晩夏にはオニユリ・秋にはリンドウなど季節によって楽しめる植物は違うとのこと。
春には山全体が緑色の芝生が、秋には黄金色に様変わりした様子が楽しめ、行くときによって全く違う姿が見られるそうです。
『うなり』に満たされたお揚げで、私の厄もすべて鬼岳にて落とされてきた気がします。

視界をさえぎるものがないので、海や山、そして市街地を一望できる素晴らしいスポットでした。
福江島を訪れた際には、ぜひ鬼岳にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください♪
参照:
気象庁|福江火山群 (jma.go.jp)
鬼岳 | スポット・体験 | 五島の島たび【公式】- 長崎県五島市の観光・旅行情報サイト (nagasaki-tabinet.com)
大空高く舞いあがれ!ばらもん凧と五島つばき空港の、興味深いご縁を紐解く | わたしがえらぶ長崎のお気に入り Tabi Note | 【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット (nagasaki-tabinet.com)
*本ブログの内容は、2023年5月時点のものです。最新の情報は、各ウェブサイト等をご確認ください*