稚内から約2時間かけてフェリーで移動し、憧れの礼文島に到着しました。
稚内から西方へ約60㎞に位置する日本最北端の離島である礼文島は、夏には約300種もの高山植物が咲き誇る『花の浮島』として知られています。

ミヤマオダマキ
また礼文島の西側は『利尻礼文サロベツ国立公園』の一部として指定されています。
1年の平均気温が7℃を上回ることがない冷涼な気候のため、通常であれば2000mを超える山岳地帯でしか見られない高山植物が海抜0mより生息しているのが魅力で、シーズン中は多くの人がその美しい自然を楽しむために礼文島に訪れます。
レブンアツモリソウ

レブンアツモリソウはころんとした愛らしいフォルムが特徴の礼文島固有種の野生のラン。
白、もしくはクリーム色の花を咲かせた姿が上品な様子から、『ランの女王』と呼ばれることもあるそうです。
花言葉は『君を忘れない』、そして『気まぐれ』。
5月下旬~6月中旬が一般的に認知されている開花時期なのだそうですが年によって咲く時期が微妙に違うらしく、ある意味気まぐれというのは当たっているのかもしれません。
礼文島の北側にはレブンアツモリソウの群生地がいくつかあり、今回はそのひとつであるレブンアツモリソウ群生地から道を挟んだ向かい側にて行われた『アツモリ感謝祭』に行ってみました。
レブンアツモリソウ群生地

レブンアツモリソウ群生地は順路が決められており、隣接している駐車場側は出口となっています。
道路を少し歩き、『入口』と書かれた看板がある方から中に入ります。

花が咲いていれば簡単に見つけられますが、蕾が小さい時や葉っぱだけの時は中々見つけるのが大変なレブンアツモリソウ。

ここでは黄色いテープを見ると、どの距離に何本の株があるか分かるようになっています。

レブンアツモリソウ以外の花も咲いており、中々にぎやかな様子となっていました!

ここは比較的訪れる人が多いようで、スタッフの方が駐在されていました。

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礼文町船泊村 レブンアツモリソウ群生地
北海道礼文町船泊村
アツモリ感謝祭

アツモリ感謝祭はレブンアツモリソウの開花時期に合わせて『礼文島リボンプロジェクト』のミニバッジの販売やグッズの配布などが行われるイベントです。
2024年のアツモリ感謝祭開催日は5月30日&6月1日の2日間でした。

当日は経路に沿って、白い花が開花したレブンアツモリソウを見学していきます。
見学コースの先にはリボンプロジェクトのバッジ販売ブース、そしてその奥にはオリジナルステッカー&昆布汁配布テントがありました。

昆布汁は出汁が味わい深く、とても美味しかったです。
同じエリアにはサクラモドキソウ(真ん中のピンク色の花)とヒトリシズカ(真ん中右側の白い花)も開花していました!

レブンアツモリソウの群生地は他にもある!

レブンアツモリソウの群生地は船泊の海岸近くにもあり、こちらでは株が密集した状態で咲き誇るレブンアツモリソウを見ることができます。
しかもめっちゃ間近で。

こちらではレブンアツモリソウの株の近くには木の棒が打ち込んであり、『ここにあるから踏まないで!』というサインとなっていました。

このエリアに入るために私有地を通らないといけないため公には公開されていないようですが、そこそこ観光客も来ていたので全く誰も知らない場所というわけではなさそうでした。

こちらは今年は咲かない株。
蕾が付いていませんでした。

こちらは蕾の開花待ちの株。

このエリアのレブンアツモリソウはここ数年で急に群生し始めたそうです。
絶滅危惧種に指定されているレブンアツモリソウですが、この調子でどんどん増えていくといいなぁ。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
参照:
アツモリ感謝祭|イベント|【公式】きた・北海道/稚内・利尻・礼文の観光WEBサイト (north-hokkaido.com)
礼文島観光情報 (rebun-island.jp)