ちょうど佐賀市内から鹿島の方へ向かう途中には、『東鶴』で知られる東鶴酒造があります。
いい間隔で酒蔵が点在していることから、佐賀は上質な水資源が豊富なんだろうなぁと想いを馳せ、気持ちの良い田園風景の中をドライブしながら東鶴酒造を目指しました。
東鶴酒造

江戸末期創業の東鶴酒造は平成元年(1989年)を機に休業していたものの、平成21年(2009年)に蔵元が杜氏となって酒造りを再開されました。
仕込み水として使用している多久の山々から流れ出る伏流水は良質な軟水で、やわらかくすっきりとした味わいなのだそう。
佐賀の日本酒らしい豊潤で旨口な味わいが特徴の東鶴は、全国にファンが多いお酒となっています。
東鶴酒造
佐賀県多久市東多久町大字別府3625-1
ちなみにこちらは直売所の様子。
それぞれの味わいの特徴など親切に教えてもらえて、飲んだことがないお酒ながら安心してお買い物ができました。

『東鶴 実のり 生酛つくり 純米』

昔ながらの生酛造りにて造られたお酒。
生酛造りといえば酸味が強いイメージですが、『東鶴 実のり 生酛つくり 純米』は果たして…!
『東鶴 実のり 生酛つくり 純米』のスペック

酒米 | 国産米 |
精米歩合 | 65% |
使用酵母 | ー |
日本酒度 | ‐2 |
酸度 | 2.1 |
アミノ酸度 | ー |
スペックだけ見ると、濃醇辛口系な感じ。
精米歩合も65%という事で、しっかりとお米の旨みも味わえそう。
生酛造りは一般的にキリッとした淡麗な味わいとコクのある濃厚な味わいになる傾向があるといわれています。
『東鶴 実のり 生酛つくり 純米』テイスティング


開けると勢いよく栓が抜けました。
甘味の中にも酸っぱさを感じるような香り。
口に含むと感じる、やさしくもぷちぷちした飲み心地。
まずは冷やして飲んでみました。
あっさりした干しぶどうのような甘味。
きれいですっきりした酸味。
じんわりと残る…苦味。
余韻は長め。
全体的にすっきりとした味わい。
うまぁ!
これはとても好きな味です。
飲むとじんわりと体が温まり、ほっこりします。
燗をつけてみると…一気にドライフルーツ的な旨味と味の奥行きが増し、冷酒で飲んだ時よりも苦味を感じにくくなりました。
『東鶴 実のり 生酛つくり 純米』を飲んでみて
田園風景の中に佇む赤レンガの煙突が目を引きます。

『東鶴 実のり 生酛つくり 純米』は豊潤で旨口な味わいのお酒で、東鶴にはファンが多い、というのも頷けるとっても美味しいお酒でした。
東鶴酒造からは他にも新酒が多く出ているので、佐賀にいる間にいろいろと飲んでみたいと思います。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。