五島観光の拠点として滞在していた福江から、奈留島にある江上天主堂へと日帰りで行ってきました。
この日もお天気の一日を狙い撃ちしたため絶景日和♪
今回も前回同様、レンタル自転車を駆使して島内を移動しました。
前回、中通島から頭ヶ島天主堂のある頭ヶ島までレンタル自転車で爆走したときのお話はこちらです↓

奈留島はどこにある?
五島列島のほぼ真ん中に位置する島で、世界遺産である「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産である江上天主堂があります。
地図では、ちょうど白色の二重丸で囲まれているところ。
福江島と同じ五島市の一部です。

今回は、福江港(青の☆)からフェリーで奈留港(黄緑の☆)へ移動し、その後江上天主堂(オレンジの☆)へはレンタサイクルで向かいます!
江上天主堂
江上天主堂は頭ヶ島天主堂同様に鉄川興助の設計で、1917~1918年(大正6~7年)にかけて建てられました。
建設費は当時の金額で2万円で、40~50戸の半農半漁の小さな集落だった江上の人々にとっては大変な金額だったそう。彼らは自分たちの生活を切り詰め、お互いに費用を出し合い、できる部分は自分たちの手で作り上げていったんだそうです。
付近の湧き水による湿気を避けるため高床式になっているのはこの建物の特徴的な部分のひとつ。
また軒裏に装飾を兼ねた通気口がある点も、付近の集落内の民家と共通する独特な構造になっています。

ちなみに、江上天主堂も見学するには事前の連絡が必要です。
ネットでサクッと予約できるので、日が決まったらさっさと予約してしまいましょう!
→奈留島の江上集落|教会を訪れる|長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 (kyoukaigun.jp)
江上天主堂
〒853-2202 長崎県五島市奈留町大串1131
フェリーの時間と料金
福江港‐奈留港間は、比較的沢山の船が出ており予定が立てやすい印象。
今回私は9:45分福江港発&14:20奈留港発のフェリー『ニューたいよう』を利用するスケジュールにしました。
フェリー『ニューたいよう』の料金は大人一名、片道800円です。

こちら、予約はできず当日券のみの販売だそうです。
またカード等も使えず現金での支払いのみでした。

レンタル自転車
奈留島では、奈留港内にあるレンタカー屋さん・奈留レンタカーにて電動アシスト付自転車を借りました。
ネットで予約できるうえにメールの返信も早く、対応も大変良かったです。
レンタル料は1日で1500円。
カードやQRコード決済等にも対応していて、利用しやすかったです。

奈留レンタカーで借りたものは車輪が大きくて大変使いやすい自転車でした!
奈留レンタカー
長崎県五島市奈留町 泊198番地11
奈留島のレンタカー – 奈留レンタカー (naru-rentalcar.jp)
当日のスケジュール
今回の弾丸旅は9:45に福江港を出発して帰ってきたのは14:50…思ったより駆け足な旅となりました。
- 9:45フェリー『ニューたいよう』にて福江港を出発
結構大きな船で、車も運べます。
ちゃんと就寝スペースもありました。
- 10:15奈留港到着
奈留レンタカーの方が船着き場で出迎えてくれたのですぐにレンタカーに向かうことができました。ありがたや。
すぐに受付と支払いを済ませて江上天主堂に向かいます!
こちらは途中のトンネル、、、ちょっと怖かった。
- 11:00江上天主堂、到着
予約時間通りにたどり着けてひと安心。
林に囲まれ過ぎてて、パッと見天主堂がどこにあるかわかりませんでした。ファサードには『天主堂』の文字が。
外見の白い壁&水色の鎧戸が可愛らしい雰囲気を醸す天主堂の内部は信徒の手によって装飾が施されたそうで、ガラスに描かれた花の絵や柱の細工が印象的でした。
当時はステンドグラスを購入する資金がなかったため、信徒がひとつひとつ手書きで窓に桜の模様を描いたそう。下の方に描かれた模様は、かつて教会を遊び場としていた子供たちが触れたことによって消えてしまっている部分もありました。
管理人の方が教えてくれた、朝にだけ見られるという影の十字架。
写真ではうまく撮れなかったのが残念。。。こちらの管理人さんは、天主堂の歴史や世界遺産登録に至った経緯などを説明してくださり、大変勉強になりました。
江上天主堂前の空き地にはかつて廃校となった小学校と中学校があったそうですが、鉄筋コンクリート造りの建物だったために世界遺産に登録されることが決まったときに撤去されたそうです。
今はスッキリ見晴らしがよくなっています。
- 11:30しばし江上集落をさんぽ
イカの墨発見!
海が綺麗すぎてずっと見ていられる…。次は、城岳展望台を目指します!
- 12:15城岳展望台
さすが展望台…坂がかなりきつかったです!
しかも駐車場からさらに5分ほど山を登るので、城岳山頂にたどり着いたころには足がヘロヘロになっていました。なんて美しい景色。。。
そろそろお腹が空いたので、みかんや食堂に向かいます。
帰りは下りが多かったので、スピードが出過ぎないように慎重に移動。
カーブが多いので見晴らしがよくなく、ちょっと怖かったです。 - 12:30みかんや食堂
ここ以外に空いているお店が見当たりませんでした。
しかしながら、奈留島に来る前から『みかんや食堂』が気になっていたので無問題です。奈留島風唐揚げちゃんぽん…!
ちゃんぽんの上に唐揚げがのってるなんて夢みたいですよね。ってか、オーダーしてから気付いたがスープの色が私の知ってるちゃんぽんじゃない!茶色い。
から揚げはサックサク。
スープは醤油がきいていて濃い目の味が美味しかったです。完食です。ごちそうさまでした!
- 13:00ユーミン歌碑
特にユーミンのファンってわけではないのですが、標札が出ていたので来てみました。
奈留高校手前の坂が本当に心臓破りの急な坂で、途中で行くのやめようかと思ったほどきつかったです。 - 13:25舅賀島千畳敷
最後の目的地は舅賀島千畳敷。
みかんや食堂からここまではずっと平坦な道のりで、とってもスムーズに来ることができました。五島列島ができ始めた頃に棲んでいたサイの足跡が残っているらしかったのですが、それっぽい跡がありすぎてどれか分かりませんでした。笑
絶景を独り占め!
そろそろ帰りのフェリーの時間が近づいてきたので、奈留港に向かいます。
レンタサイクルは奈留港で返却。
自転車を返してすぐにフェリーに乗れるのは楽ちんでありがたいですね。 - 14:20奈留港出航
- 14:50福江港着
まとめ

奈留島は比較的平坦な場所が多く、今回ばかりは電動アシストがなくても良かったのでは?と思ってしまいました。
ユーミンの歌碑がある奈留高校手前の坂もしんどかったけど距離にしたら一瞬なうえに、急すぎて自転車が漕げなかった(自転車を押して登りました)んですよね。
しかしながら、経験してみないと分からないことがあるのが人生!
今後、もしも誰かに『奈留島行くねんけど、レンタル自転車を電動アシスト付にしようかどうか迷ってんねんな~』って言われたら自らの経験をもとにアドバイスできるようになったので、よしとします!ほとんどの人はレンタカー借りると思うけどな
次は、久賀島。
この時点で私はまだ、一番辛い自転車旅が待っていることを知らなかったのですが…
その話は、次回に続きます!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください!
そして、久賀島の旧五輪教会堂までレンタル自転車で爆走してきたお話はこちら↓
参照:
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター - 長崎県長崎市出島町 – 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
*本ブログの内容は、2023年5月時点のものです。最新の情報は、各公式ウェブサイト等をご確認ください*