雨天決行!船泊出発で8時間コースと礼文林道を通って香深港まで歩いてみた<北海道・礼文>

まちあるき

今回はちょっと天気が芳しくなかったものの、礼文島にある7つのトレイルコースのうちのひとつである8時間コースと礼文林道コースを歩いてきました。

8時間コースと礼文林道コースの距離は約21㎞です。
船泊から浜中にある8時間コース入口の西上泊分岐(約3.5㎞)、そして礼文林道入口から香深港まで(約2km)をトータルするとこの日の移動距離は大体26.5㎞くらい。

船泊の宿から出発し8時間コースと礼文林道を通過して香深港まで、全編徒歩で乗り切ったこのアクティビティは全体で約6時間の旅となりました。

8時間コース&礼文林道(船泊→香深)

こちらは浜中のスタート地点!

今回は霧雨の中、8時間コースの船泊出発で浜中からウェンナイ分岐点まで、そして礼文林道を通過して香深港のルートを歩いてきました。

浜中にある西上泊分岐からウェンナイ分岐までは約14.6㎞。
そしてウェンナイ分岐点から礼文林道元地入口までは約6.3㎞の距離でした。

8時間コース & 礼文林道
  • 10:00
    船泊 宿出発

    スタート時のお天気は小雨。
    折り畳み傘をさして船泊の宿を出発しました。

  • 10:30
    西上泊分岐より8時間コース 開始!

    浜中より8時間コースに入ります。

    空模様はどんより…でも草花は恵みの雨を受けて元気いっぱい!
    スタート地点からすぐににぎやかに花開いた植物がたくさん見られます。

    熊笹エリアに突入。
    雨に濡れた植物に触れて足元が徐々に湿ってきました。

    この、霧の立ち込める幻想的な感じ!
    誰にも会わず結構な距離を歩いていたので、時々道があっているのか不安になる瞬間がありました。

  • 11:05
    召国分岐点

    道はしっかりと分かりやすく整備されているので、多少の視界不良では迷うことはなさそうです。
    (無理は禁物ですがね!)

    見るものすべてが色鮮やか!

    歩いていると頻繁に植生が変化して見える景色が全く違ってくるのが面白く、長い距離でも飽きずに進むことができました。

    ところどころ看板があり、自分がどのあたりにいるのか分かるようになっていました。
    途中携帯の電波が通じないエリアもあるので大変ありがたかったです。

    写真ではわかりにくいけど、かなり傾いた橋が架かっていました。
    雨で滑りやすそうだったので、ゆっくりすぎるほど時間をかけてわたりましたw

    左側が下がっているのです
  • 12:10
    レブンウスユキソウ発見

    急に視界が開け、見晴らしが良くなり困惑しながら進みます。
    今までは森に守られていたのに、いきなり無防備に外界にさらされた気分。

    こちらが道すがら発見したレブンウスユキソウ
    まだ開ききっていませんでしたが、これから!という雰囲気が素敵です。

    ちょっとだけアスレチックな場所もありつつどんどん進んでいきます!

    力尽きそうな看板を越えて。

    晴れていれば水平線が見えるであろう場所にたどり着きました。
    全くその感覚はありませんでしたが、かなりの高さまで登っていたようです。

    曇ってるのに絶景すぎる…
    風が強すぎて吹き飛ばされそうになりました。

    ここから岩場をひたすら下っていくと、海岸にたどり着きました。

  • 13:00
    海岸でお弁当&休憩

    この辺りで雨も止み、濡れていた服も少し乾いてきました。

    ここで一旦ひと休み。
    持ってきた爆弾おにぎりを食べます。
    中身は梅干し&昆布!疲れた体に塩気のきいたおにぎりが沁みました。。

    お昼ご飯を食べ終わったら、少し貝殻拾いなどをしてしばし休憩を。
    この辺でもメノウが打ち上げられることがあるようで、ひとつ親指の爪くらいの大きさの白いメノウを発見しました!

    そして。
    少し海岸線を進んだあたりで改めて辺りを見渡してみると、あまりのゴミの多さに衝撃を受けました。

    色んなところからゴミが漂着しているようです。
    人のいない、打ち捨てられた感じが少し居心地悪く…なんとなく早足に進みます。

    ここまで誰にも会わなかったので、世界に自分一人しかいないような錯覚に陥ってしまいそうでした。

  • 13:30
    宇遠内(ウェンナイ)

    こちらは徒歩でしか訪れることのできない集落で、今は人は住んでいないそう。

    そろそろ人恋しい気持ちになっていた私の祈りが届いたのでしょうか、、
    ここで初めて自分以外の人間と会うことができ、ほっとしました。

    ウェンナイ~礼文滝~地蔵岩までの海岸線は落石の恐れがあるため通行中止となっているようです。

    ここにもミヤマオダマキが。

    ひたすら山道を歩いていきます。

  • 14:15
    宇遠内(ウェンナイ)分岐点

    ウェンナイ分岐点からは、車も通れる比較的広めの道になっていました。

  • 14:55
    礼文滝入口

    礼文林道を進みます。
    今回通り過ぎる礼文滝は次回のお楽しみに。

  • 15:10
    レブンウスユキソウ群生地

    レブンウスユキソウは全く咲いていませんでしたが、群生地には素晴らしい景色が広がっていました。

    道端にはレブンコザクラが。
    紫がかったピンクの小さい花が可愛らしい!

  • 15:55
    香深港

    長いコースを終え、午後4時前に香深港到着です!
    このタイミングで青空が見えました。

8時間コース&礼文林道で見た花々(6月上旬)

出発前はどのような花が咲いているのか分かっていませんでしたが、タイミング的に燕万年青(ツバメオモト)の開花シーズンだったよう。
また礼文島のいつあるところで見ることができるミヤマオダマキなども開花しており、全体的にたくさんの花が咲いていた印象を受けました。

燕万年青(ツバメオモト)

6月上旬は燕万年青(ツバメオモト)真っ盛り!
このエリア一帯のトレイルの両脇に白い星のような愛らしい花が咲き乱れていました。

燕万年青はユリ科の多年草(ハーブ!)。
草丈は30~60㎝で、可憐な白い花が特徴です。
森の中で白色というのは目立つようで、花は小さいながら、咲いているとすぐに見つけることができました。

レブンウスユキソウ

ウェンナイにつながる岩場の少し手前にレブンウスユキソウを発見!
トレイル上に生えているので、下を向いて歩いていれば絶対に見つけられるところにありました。

レブンウスユキソウはキク科の多年草。
実はアルプスに咲くエーデルワイスも同じウスユキソウの仲間なのだそうです。

他にも群生して咲いているものや足元にひっそりと咲いているものなど、目を向けると無数の花々が見つけられて歩くのがとても楽しいコースとなっていました。

8時間コースを歩く際に気をつけること

心なしか、緑が生き生きしている気がしませんか?

今回8時間コースを歩いてみて、海岸沿いのあまりの風の強さにびっくりしてしまいました。
日よけの帽子やその他の持ち物が飛ばされないよう、ひも付きのものを使用することをおすすめします。

当日のお天気はウェンナイに到着する頃までは霧雨・小雨のオンパレード。
天気を伺いながら午前10時に宿を出発して午後4時前に香深港に到着するまでの約6時間、風も強く寒く感じる瞬間も多々あり。。

しかしながらたくさん歩いて、美しい景色を満喫して、五感をフルに活かして満喫し、最後には気持ちよく疲労を覚えた一日となりました。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

参照:
8時間コース | 礼文島トレイルオフィシャルウェブ (rebun-trail.jp)
礼文林道コース | 礼文島トレイルオフィシャルウェブ (rebun-trail.jp)

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