大人の越後旅③魚沼の里にある八海山雪室見学と限定酒『魚沼で候』<新潟・南魚沼>

まちあるき

大人の越後湯沢旅。
2日目は前々から気になっていた八海山雪室へ!

雪室といえば、昔話に出てくるような物の上に雪をどっさりかぶせるかまくらみたいな形のもの(かまくら型)のイメージしかなかった私。

しかしながら、今回見学してきた八海山雪室は『氷室型』という建築物の中に雪と冷やしたいものを分けて保管するタイプのものでした。

八海醸造

大正11(1922)年創業の八海酒造の主要銘柄はいわずもがな『八海山』。
八海山の伏流水である極軟水『雷電様の水』を仕込み水に使い、『きれいな酒』を造る酒蔵です。

この辺りはお酒の良い香りが立ち込めていました…うっとり

品質責任だけでなく供給責任も追及しており、人の手が不要な部分では機械化を取り入れながらも、櫂入れや麹造りをはじめ人の手でしかできないことは手造りでやるというスタイルでお酒を醸しています。

八海醸造株式会社
新潟県南魚沼市長森1051番地

八海山雪室

八海山雪室は、白海醸造が営む複合商業施設『魚沼の里』にあります。
『魚沼の里』内には八海山雪室以外にもカフェや社員食堂など合計で10以上もの施設が集まっています。

八海山雪室は1000トンの雪を収容する雪中貯蔵庫。
天然の力を利用した天然の冷蔵後で、1年を通して4℃前後の温度を保つことができるのだそうです。

古くは日本書紀にも登場する雪室ですが、近年はクリーンエネルギーとして注目されているとか。

八海山雪室の貯蔵室には2万リットルの貯蔵タンクが20本あり、多くのお酒を長期保存することが可能なのだそう。
また野菜や食品等の保存や、雪冷房(低温度の空気を繰り出し、冷房機能として使用)の機能も兼ね備えている、雪利用施設としては珍しい特徴もあります。

八海山雪室
新潟県南魚沼市長森

八海山雪室見学

雪室の見学は事前予約ができないので、当日はドキドキしながら行ってきました。
幸いあまり天気が良くなかったからかスムーズに見学ツアーに参加することができました。

先着順、って緊張する!

開催時間①10:30 ②11:00 ③11:30 ④12:30 ⑤13:00 ⑥13:30 ⑦14:00 ⑧14:30 ⑨15:00 ⑩15:30
所要時間約15分
定員15名
参加費無料
予約
事前予約不可
当日、八海山雪室内・レジカウンター横にて受付
雪中貯蔵庫見学ツアー | 魚沼の里 (uonuma-no-sato.jp)

八海山雪室の建物に入ると、すでにひんやりとした空気が漂っていました。
ジャケットを持ってきてよかった、と心底思った瞬間。

雪室に入るには、こちらの分厚い扉をくぐるのですが…入った瞬間から寒気が!
雪室内は1年を通して3~5℃に保たれているとのことで、私達が入った時は5℃の表示を確認しました。
道理で寒いわけだ…。

雪室内には日本酒の貯蔵タンクがずらりと並んでいます。

そして、こちらが今年の2月に1000トン分運び込まれたという雪の山!
毎年2月に、残っている雪はそのままで上にかぶせる形で雪を足していくのだそう。

下の方に残った雪はいったい何年前のものか…と思いきや、意外にも古い雪は少しずつ溶けているらしく。
ガイドの方は、一番古い雪でもおそらく3年ほど前のものだろう、とおっしゃっていました。

雪室内は湿度が高いため、野菜や新米などの長期保存に向いているのだそうです。
自然のエネルギーってすごいなぁ。

八海山試飲カウンター

雪室見学後の試飲は、オーク樽にて熟成がすすむ焼酎の熟成倉庫内の静かなスペースにあります。
あまりにも素敵な雰囲気にうっとりしてしまう。

こちらでは、気になったものをいくつか試飲させていただきました。
スタッフの方が酒のつくりについて丁寧に説明してくださったので、よりおいしく感じられて幸せでした。

有料試飲『純米大吟醸 八海山 雪室熟成八年』400円

今回は有料試飲もやってみました。
八年物の八海山を表す『八』を八つ冠したデザインが素敵なこちらのお酒。

『純米大吟醸 八海山 雪室熟成八年』は1年を通して3度前後に保たれる八海山雪室内で8年熟成された古酒です。

色も長期貯蔵酒らしい濃い山吹色ではなく、うっすらと色づいている程度。
低温熟成のためか淡麗さが残る味わいで驚きました。

今まで味わった古酒と全然違う!

『キノコのような落ち着いた香り』は本当にその通りで、土っぽい不思議な香りがしました。
味わいは濃厚で、旨みと優しい甘味がじわっと広がる感じ。
とても美味しかったです。

魚沼の里を去る前に、カフェで一息。
八海山の純米大吟醸を使ったジェラートで、雪が解けるようななめらかな味わいに癒されました。

本日のお土産『純米酒 魚沼で候』

写真撮っただけでまだ開けていません!

今回はお土産として『純米酒 魚沼で候』を購入しました。

試飲したお酒はすべて美味しかったのですが、決め手は地域限定販売だということ。
魚沼産の材料で作られたお酒でお土産に最適だと感じました。

後日談:『純米酒 魚沼で候』を飲んでみた

お米の旨みがあり、新潟のお酒らしいすっきりさもあってとても飲みやすい。
食中酒にして燗とかつけても美味しそうだ、と感じて購入したお酒を1年越しで開栓しました。

今回は常温にていただきます。

鼻を近づけると、香ばしくて少し酸味を感じるお米の香りが。
ほんのりと切りたての樹木のような爽やかな香りも感じられます。

口に含むと一番最初に感じるのは圧倒的な『米感』。
穀物的な旨味・甘味が最初にきます。
鼻を抜けるのはお米を感じる、香ばしいナッツのような風味でした。

まろやかでコクのある旨味があり、しかしながら重くはなく、するんと喉を通るような飲み心地。
キレがよく、余韻は短めでさっぱりとした後味が美味しかったです。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。

ふるさと納税という手があるのか!↑

参照:
八海山 (hakkaisan.co.jp)
魚沼の里 (uonuma-no-sato.jp)

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