秋の佐賀旅★花酵母の天吹酒造へ酒蔵見学に行ってみた<佐賀・三養基>

まちあるき

天吹のもう♪天吹のもう♪天吹のもう酒ならば♪

一回聞いたらとっても耳に残る天吹のCM。
テーマソングには色んなバージョンがあって、一時期はYoutubeでいくつか聞き比べをしてしまうくらい気に入っていました。

実は、私が佐賀に興味を持ったきっかけは天吹酒造なんです。

Youtubeでその存在を知り、実際に『天吹』を飲んで感動し、『いつか佐賀に行ってみたいなぁ』と佐賀旅について真剣に考えるきっかけをくれた天吹酒造を、今回やっと訪れることができました。

佐賀県の日本酒

日本の稲作発祥地である佐賀県では、江戸時代に佐賀藩主の鍋島直正公が過剰米を使用した酒造りを推奨したことで盛んに酒造りが行われるようになりました。

佐賀県の日本酒の特徴は『濃醇』
味が濃く、旨口のものが多いといわれています。

平成25年に制定された『佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例』(通称:乾杯条例)からも推測できるように、県内の日本酒愛飲者数が多く佐賀県は九州の中で最も日本酒の消費量が多い県なんですって。

The SAGA 認定酒

『The SAGA 認定酒』は佐賀県原産地呼称管理制度認定酒のこと。
3つの条件をクリアした純米酒と本格焼酎に与えられる認定制度で、年に2回選定されます。

The SAGA 認定酒の条件

  1. 佐賀県産原料100%
  2. 佐賀県内の蔵元で製造
  3. 味や香りの審査に合格

The SAGA 認定酒の有効期限は認定日より1年間。
上質な佐賀県産の酒の中でも、特に品質と美味しさを保証された銘柄に与えられる称号と言えそうです。

今年・2023年春の『The SAGA 認定酒』には、天吹酒造から『天吹 純米大吟醸50』や『天吹 純米大吟醸 鎮西八郎50』などが認定を受けています。

天吹酒造

前置きが長くなってしまいましたが、そんな『九州の日本酒県』にある酒蔵のひとつが天吹酒造。
縁あって今までに飲んだお酒のレビューなどはこちらにまとめています。

天吹酒造 合資会社
佐賀県三養基郡みやき町東尾2894

いざ!天吹酒造の酒蔵見学へ

天吹酒造の酒蔵見学 予約方法

天吹酒造の酒蔵見学は公式ウェブサイトより予約しました。
→ 酒蔵見学 | 天吹酒造 (amabuki.co.jp)

開催平日 9:00~10:30・13:30~15:30
所要時間約60分
人数記載なし
備考駐車場:約10台
酒蔵見学 | 天吹酒造 (amabuki.co.jp)

こちらのページからフォームを送信すると、数日後に担当の方から確定メールが届きます。
その際に駐車場利用を希望することなどをお伝えしておくと、当日スムーズに見学できると思います。

天吹酒造の酒蔵見学の様子

天吹酒造の直売所にて酒蔵見学に来た旨をお伝えすると、すぐに担当の方が出てきてくださいました。
入り口のステンドグラスが素敵過ぎる…!

酒蔵見学の様子
  • 母屋(明治24年改築)

    現在は事務所・直売所・そしてギャラリーなどの用途で使用されている木造の建物で、美しいステンドグラスの付いた扉があるのもこの建物です。

    直売所には素敵な試飲エリアもあり、家にもこんなカウンターが欲しいと思わせるオシャレな空間でした。

  • 仕込蔵(風神蔵)

    1階は製造蔵、2階はイベントホールになっている、明治時代に造られた蔵。
    正面の壁には風神のレリーフがあり、なんとも威厳のある建物です。

    今回は主にこちらの蔵の中を見学させていただきました。

    ずらりと並んだステンレス製の樽。
    日本酒となるべく活発に発酵している様子を、間近で見せていただきます。

    仕込の時期によって酵母の勢いが違うのが面白い。
    活発に酵母が活動しているタンク内では、ポコポコと元気に泡が出ていました。

    使用されている酵母の違いによって、タンクを覗いたときに辺りを漂う香りが全く違ってびっくりしました。

    麹室。

    と、大量の米麹。

    洗米ゾーンに

    奥には蒸米器も。

    天吹のロゴ発見!

    蔵の2階にはかつて使用されていた道具が大切に保管されていました。

    大きな杉樽も!

  • 貯蔵庫

    最後に、少し貯蔵庫も拝見しました。

    もとは大正時代に造られた建物で奥の方は半地下のようになっており、当時は土をかぶせて壁を厚くし、倉庫内の温度を低く保っていたそうです。

    今は鉄筋コンクリート造りとなっています。

  • 中庭

    かつては長崎から数十人もの蔵人たちが出稼ぎに来ており、酒造りの時期はとても賑わっていたそう。

    その当時使用されていた炊事場に合った煉瓦造りの煙突が今でも残されており、素敵な雰囲気を醸し出しています。

    かつて使われていた通い徳利や酒樽なども陳列してありました。
    昔は今よりもっとエコだったんですね…。

    なんとも素敵なお庭でした。

車旅は楽!だけど試飲できないのが難点

もう、もう…ずっと行きたかった天吹酒造を訪れることができて、いまだに興奮が止まりません。。

丁寧に蔵内を見学させていただき、素人の質問にも真摯に答えてくださり、素敵な経験をさせていただいたおかげでますます天吹のファンになってしまいました。

中でも実際に発酵の様子をあんなに間近で見せていただけて…感動しました。
改めて、日本酒っていきものなんだなぁ。

酒蔵を見学させていただいた後は、試飲もできたようですが私は車だったので泣く泣く断念。
直売所でおすすめを伺って、お土産をゲットしました。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

こちらは(現時点では)私が一番好きな天吹のお酒↓
甘味・旨み・酸味のバランスが最高です。

こちらのお酒を飲んでみた感想↓

参照:
天吹酒造 (amabuki.co.jp)
佐賀県日本酒で乾杯を推進する条例 (saga.lg.jp)
The SAGA認定酒[佐賀のお酒ポータルサイト 佐賀県酒造組合 SAGASAKE]

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