まだまだ奈良を巡ります!
今回は『日本の始まりの地』ともいわれている畝傍山のふもと、橿原へ。
橿原神宮、そして近隣にある酒蔵・喜多酒造を訪れてきました。

橿原神宮
橿原神宮は明治天皇によって1890年(明治23年)4月2日に神武天皇の宮(畝傍橿原宮)があったとされる畝傍山の東南である橿原に創建されました。

橿原神宮のご祭神は神武天皇(じんむてんのう)及び媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)。
神武天皇は九州・高千穂から東へ向かい、様々な苦難の末に国内を統一し、第一代天皇として即位された方。
そして媛蹈韛五十鈴媛皇后は初代天皇・神武天皇の皇后です。
橿原神宮は、奈良県では春日大社に並んで初詣の参拝者数が多い神社なのだそうです。
橿原神宮
奈良県橿原市久米町934

真夏でも神社の境内は本当に涼しいのが素敵ですね。

きつすぎる太陽の日差しをやんわり遮るようにまっすぐに伸びた木々の中をのんびり歩けて、とても心が落ち着きました。

八咫烏(やたがらす)
神武天皇が高千穂から東に向かわれた際、3本足の八咫烏(やたがらす)が熊野国から大和国へと道案内をしたといわれていることから、八咫烏は橿原神宮のシンボルとなっています。

実は…知人が橿原神宮で購入した八咫烏モチーフのお守りを持っており、とっても素敵だったことから私も欲しくなって今回橿原神宮を訪れたのですが、、そのお守りはすでに販売が終了していました。。
残念!
しかしながら別の八咫烏デザインのお守りはたくさん売っていたので、興味はある方はぜひ見に行ってみてください。
宝物館企画展:『海道東征』と紀元二千六百年
参拝を済ませた後は宝物館も見学に行ってきました。
こちらの施設は平成12年(2000年)に当神宮の御鎮座百十年記念として開館した比較的新しい、小ぢんまりとした展示館です。
今回の企画展は『海道東征』と紀元二千六百年。
九州を出発した神武天皇が関西に向かう様子が描かれた交声曲(カンタータ)に関する展示が行われていました。
当時の資料の展示もあり、紀元2600年祝賀の熱気が伝わってくるような企画展でした。
常設展示では、正倉院に伝わるものと同時代の唐鏡や奉納された明治天皇の御太刀などがあり、個人的には太刀と大刀の違いについて説明されている箇所が特に興味深かったです。
- 大人:300円 / 中・高・大学生:200円 / 小学生以下無料
- 所要時間は約15分程度
喜多酒造
橿原神宮にて涼しい境内を満喫した後は、そこから徒歩約10分の距離にある喜多酒造に向かいます。

喜多酒造は享保3年(1718年)創業の蔵で、主要銘柄は『御代菊』。
なんといまではとっても珍しい『水酛仕込』という室町時代に主流だった方法でお酒を醸している蔵なんです。


水酛仕込み、といえば最近飲んだ『神開 水酛漆号 純米酒 天然乳酸発酵そやし水仕込』が記憶に新しく。
とても美味しかったので、他の酒蔵で醸されたお酒がどんな味になっているのかとっても気になっていました。
喜多酒造
奈良県橿原市御坊町八番地
水酛仕込
生酛仕込では普通の水を仕込み水として使用しますが、水酛仕込では水に生米と蒸米をつけて放置することで乳酸発酵させ、できあがった水(そやし水といいます)を仕込み水として酒母を造るのが特徴です。
そして今回初めて知ったのですが、水酛仕込で造られたお酒は開封した後も常温で保存しておくと徐々に旨みが増していくお酒が多いのだそう。
飲まずにとっておく…私には大層ハードルが高い技ですが、試してみたい気持ちもあるのでできたらやってみようと思います。
お土産:水もと仕込み 純米吟醸酒 御代菊(みよきく)
なんと、喜多酒造では購入前に試飲をおすすめしていただいたので3種類のお酒を試すことができました。

初めての酒蔵で飲んだことのないお酒を購入する時はドキドキがつきもの。
最終的にはほぼラベルが気に入ったものを買うことが多いのですが(私だけ?)、今回は冒険なしで実際に自分の気に入ったものをゲットすることができて上機嫌です。

大神神社のしるしの杉玉でした
しかも、今回購入した『水もと仕込み 純米吟醸酒 御代菊』は酵母に大神神社由来の『山乃かみ』を使っているそう。
最近大神神社を訪れたので、勝手に親近感を感じて嬉しくなりました。
さらりと軽やかな飲み心地で、優しい甘味と淡い旨味、酸味は穏やか。
ライトボディな透明感のあるお酒で、とても美味しかったです!

この後は…『出世男』の河合酒造を目指します

喜多酒造の他には草津の太田酒造・西条の福美人酒造で見たかな
実はこの後にもう1軒、前から気になっていた酒蔵を訪れました。
同じ橿原市にある河合酒造です。
代表銘柄の名が『出世男』というのが、めっちゃ縁起良さそうやな。
河合酒造は、江戸時代の街並みが残る橿原市今井町という場所にあります。
酒蔵の建物は重要文化財指定を受けており、直売店の奥にはかつて使われていた器具などの展示室があるという事で、気になりすぎる…!
という事で、次回に続きます!
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
参照:
橿原神宮 (kashiharajingu.or.jp)
喜多酒造株式会社 歴史と喜びを伝える大和の美酒 (miyokiku.com)