昨年青春18きっぷで滋賀を訪れた際に立ち寄った浪乃音酒造にて購入した『浪乃音 ええとこどり 純米酒』を開栓してみました。
浪乃音酒造

1805年(文化2年)創業の浪乃音酒造は近江八景のひとつである堅田の浮御堂からすぐの場所に蔵を構える、伝統を守りながらも新しいことにチャレンジする『古壺新酒』、また『和醸良酒』を理念にお酒を醸す酒蔵です。
銘柄『浪乃音』は比叡山の高僧によって名づけられ、老舗・浪乃音酒造の創業当時より200年以上もの間変わらず使われ続けているのだそうです。
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前回堅田に蔵を構える浪乃音酒造の直売所を訪れたお話はこちら↓
『浪乃音 ええとこどり 純米酒』

『浪乃音 ええとこどり 純米酒』は浪乃音酒造の直売所で自分の好みを伝え、『料理を選ばない食中酒としておいしいお酒』をおすすめしてもらい購入したもの。
浪乃音酒造の看板商品である『ええとこどり』はその言葉から彷彿される『中汲み』という意味ではなく、関西弁を使って分かりやすいキャッチ―さを表現するために名付けられたのだそうです。
『浪乃音 ええとこどり 純米酒』スペック

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酒米 | 山田錦 60% |
精米歩合 | 65% |
使用酵母 | 1401酵母 (きょうかい14号) |
日本酒度 | 1 |
酸度 | 1.7 |
アミノ酸度 | 0.9 |
使用されている酒米は山田錦。
多くの日本酒の原料として使用されており、その人気から酒米の王様と呼ばれることもある品種。
山田錦を使用して醸されたお酒はまろやかでコクのある味わいが特徴です。
また使用されている酵母・1401酵母(きょうかい14号)は別名金沢酵母とも呼ばれており、出来あがるお酒は酸が控えめでほどよい吟醸香が特徴だと言われています。
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浪乃音酒造のウェブサイトを確認すると、『浪乃音 ええとこどり 純米酒』は50℃の燗又は常温がおすすめなのだそうです!
『浪乃音 ええとこどり 純米酒』テイスティング

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まずは冷や(常温)で飲んでみました。
酒色はうっすら山吹色の、熟成されたお酒のような色合いです。
ねっとりした甘味を感じるバナナのような香り。
炊いたお米の香りもほのかに漂います。
鼻を抜けるのは、香ばしいお米を感じる香り。
ものすごく『穀物!』感があります。
ひと口目からくる深いコク、そしてほんのりと干したいちじくのような淡い甘味。
余韻はほんの少しぴりぴり感。
キレあがりは良く、とても飲みやすいです。
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燗をつけてみると、香りはほとんどとんでしまいました。
残った香りはほんのりバナナ…そしてアルコール!です。
レーズンを感じさせるような甘味と酸味。
深みのあるコクがジワリと口中に広がり、舌が満足感で満たされます。
こんなに旨味が強いにもかかわらず、全体的にはライトボディでするすると飲みやすい印象です。
めっちゃ美味しい!そしてコスパが良い!
個人的には冷やで飲むのが、全体の味をバランスよく感じられてとっても好みでした。
『浪乃音 ええとこどり 純米酒』を飲んでみて

初めて飲む浪乃音酒造のお酒は、事前に聞いていた通りすっきりとキレのある中で『上品な甘味』のあるお酒だと感じました。
食中酒として夕食時にいただきましたが、焼き魚、ほうれん草のお浸し、グリルした野菜、刺身など、どれと合わせても美味しかったです。
『浪乃音 ええとこどり 純米酒』は美味しいだけでなくコスパの良さも魅力。
(当時直売所では720ml瓶が1,320円でした)
今回こちらのお酒が大変美味しいことが分かったので、次回購入する際は一升瓶で買おうと思います。
そして。
実は今回飲んだお酒のほかにも特約店でゲットした『Te to Te なみのおと ~てとて~ 玉栄』が自宅に控えているので、そちらを開栓するのも楽しみです!
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。