月経カップって本当に災害時に使えるの?今更ながら防災バッグの中身を考え直してみた

月経カップ

本日9月1日は『防災の日』。

1923年9月1日に関東大震災が起こったことがきっかけで制定されたもので、この日は防災訓練などを行う学校や企業も少なくありません。

今回、防災の日を迎えるにあたって自分なりに災害への備えを考え直してみたところ、ふと気づいたことがありました。

ちょっとした気づき。
それは『月経カップって本当に災害時に使えるの?』っていうこと。

自分でもなんだかちょっと今更な感じがしますが、自分が数年間月経カップを使ってきた中で改めて今回思ったことをまとめてみました。

月経カップって本当に災害時に使えるの?

月経カップは名前の通りカップの形をした一般医療機器。
生理中に膣内に挿入したカップで経血をため、一定時間おいて経血を捨て、繰り返し使用することができる、とても便利なアイテムです。

月経カップを使用するうえで一番大切なことのひとつは『月経カップは必ず清潔な状態で使用する必要がある』ということ。
そのため月経カップを安全に使用するためには、使い方に関していくつか注意するポイントがあります。

そんなことを改めて反芻していると『慣れない環境で安心して月経カップを使用するのって意外と難しいのかも』という考えが浮かび上がってきました。

そしてその考えは、最終的に『もしかして、防災バッグには月経カップ以外の生理用品も必要なんじゃないかしら』

に変わっていったのです。

基本的な月経カップの使い方(おさらい)

こちらは以前別の記事で紹介した、月経カップの使い方です。

月経カップの使い方

  1. 石鹸でしっかりと手を洗ったのち、カップを洗う。
  2. カップを煮沸消毒する。
  3. カップを膣内に挿入する。
  4. 最大装着時間は8~12時間。
    満杯になったら、もしくは時間が来たら経血を捨ててカップをリセットする。
  5. 生理期間中は3と4を繰り返す。
  6. 生理が終わったら、カップを洗浄する。
  7. 洗浄後、完全に乾いたことを確認してから清潔な場所で次の生理がくるまで保管する。

詳しくは、こちらの記事を読んでみてください↓

月経カップは、平常時であれば生理を快適に過ごさせてくれる本当に心強い味方
経血が肌に触れない快適さは何物にも代えがたい…!

しかしながら、お気づきでしょうか。
いくつかのポイントは、もしかしたら災害時には遂行するのが難しいかもしれません。

月経カップは、条件がそろっていれば災害時も使用可能!

悶々と考えた結果、私的には下記の条件が揃えば月経カップは災害時にも使用可能だと考えました。

  • 月経カップを消毒できる環境がある
  • 清潔な水が使用できる環境がある
  • 安心して月経カップをリセットできる個室の空間がある
  • 普段から月経カップを使っていて、月経カップに対する不安がない ←大前提

月経カップを消毒できる環境がある

月経カップは清潔でなんぼ。
言い換えれば、清潔でない月経カップは絶対に使用してはいけません!

安全に月経カップを使用するためにも、使用前(生理スタート)には月経カップを消毒する必要があります。

こちらはレンジ消毒用カップ

個人によって使用しているアイテムは違うかと思いますが、私はシンプルに鍋を使って煮沸消毒をしています。
しかしながら、災害時には電気やガスが止まってしまうことが考えられます。

この場合、鍋を使った煮沸消毒はできません。。

人によっては耐熱容器に入れた月経カップを電子レンジで煮沸消毒している人もいるでしょう。
こちらも、電気が止まってしまった状態では消毒するのは不可能ですよね。

こういった状況では、月経カップの使い方の『2.カップを煮沸消毒する』ができない可能性があります。

清潔な水が使用できる環境がある

もう一回言いますが、月経カップは清潔でなんぼ。
清潔でない月経カップなぞ使わない方が身のためです。

これは私がカップを一回洗うのに必要な水の量

月経カップを使用する際は、石鹸でしっかりと自分の手と月経カップを洗ったうえ、清潔な水でよくすすぐ必要があります。
すすぎが足りずに石鹸が残っていると、肌がかぶれるなどトラブルの原因になることもあるので念入りに行う必要があり、注意が必要です。

しかしながら、災害時に必ず清潔な水(結構な量が必要です)が手に入るとは限りません。

この場合、月経カップの使い方の『1.石鹸でしっかりと手を洗ったのち、カップを洗浄する』そして『6.生理が終わったら、カップを洗浄する』ができない可能性があります。

安心して月経カップをリセットできる個室の空間がある

月経カップの最長使用時間は、メーカーにもよりますが、8時間から12時間。

この時間枠の間に必ず最低でも1回は月経カップをリセットする必要があります。
そしてこのリセットの際、先に述べた清潔な水だけでなくプライバシーを確保できる個室の空間も必要になってきます。

自宅であれば、問題はありません。
でももしも避難施設などに移動しなくてはならない状況になったとしたら?

災害時は、普段あるものがない不便な状態で過ごす可能性が考えられます。
もしかしたら、その時使用できるお手洗いはとっても狭くて月経カップの取出しには向いていないかも…。

更に、例えば仮設トイレなどでドアがフルカバーでないタイプ(アメリカとかでよくある、ドアの下部分に30㎝位の隙間があるやつとか)だったら、しゃがんでカップを出し入れしている私にはハードル高すぎ…。

この場合、私にとってはこの空間は『安心して月経カップをリセットできる空間ではない』んですよね。。

さらに下水が機能していなければ、カップにたまっている経血を捨てる場所も別に確保しなければなりません…が、トイレが無理なら、どこに経血捨てる?ってなりますよね。

そして、最後に。

普段から月経カップを使っていて、月経カップに対する不安がない

普段から月経カップを使用していない人が月経カップを防災グッズに入れることは考えづらいと思いますが、念のため。

月経カップを最初から快適に使える人って、多くはいません。
言い換えると、災害時のストレスフルな環境で、いきなり使ったこともない月経カップを使いこなせる人はほぼほぼいないでしょう。

月経カップは、慣れないうちはそもそもカップを入れる位置が分からなかったり、入れた後にカップが開かなかったり、装着中に違和感を感じたり、経血が漏れてしまったり、そして取り出せなかったり、、、と、快適に使いこなせるようになるまでは少し時間がかかるアイテム。
(慣れてしまえば、もう二度と他の生理用品に戻れなくなってしまうんですがね!)

このことから、普段から月経カップを使っていない人が被災時の防災グッズとして月経カップを取り入れることには無理があると考えます。

以上から4つ全ての条件が揃って初めて月経カップの使用ができる、と考えました。

そして災害時は上記全ての条件がそろわない可能性が高いため、災害時に不便な思いをしないためにも使い捨ての生理用ナプキンを追加することを決めました。

今私の防災バッグに入っている生理関連用品は。

いつもであれば絶対に月経カップ以外の生理用品を使う事なんて考えられなかった私ですが、今回ばかりは少し自分の頑固な考えを改めました。

下記は、防災バッグに仲間入りした生理関連用品です。

防災バッグに入っているもの(生理関連)

  • 使い捨てナプキン
    1サイクル分
    交換に広い場所を必要とせず、パンツに貼るだけなので失敗しにくい生理用品
    使用後も捨てられる時が来るまで袋に入れて保管が可能
  • デリケートウェットシート
    普段の生理時も使っているもの
    お風呂に入れないときに
    デリケートゾーンをふき取れて清潔に保てるので活躍しそう
  • 使い捨てパンツ(100均)
    生理用パンツが汚れても洗えない可能性を考えて、パンツの代わりに
  • ペット用うんち袋(100均)
    使用済みナプキンを捨てる用

ついでに…

  • パンティライナー
    下着が洗えないときに、パンティライナーを張り替えるだけで清潔に保てるので便利

嵩張る!でも、とっても軽いし、何より備えあれば憂いなし。
だって、生理は災害時も止まらないもの。

生理用ナプキンは、蒸れるし分厚くて私は好きではありません。
しかしながら、災害時の水なし・電気なしの状態で使える生理用品となると私にとっては一番使いやすいものなのではないかと思いました。

使い捨て月経ディスクが使えたらいいのですが、私はまだディスクの使い方がマスターできていないんですよね。
月経カップで不便を感じていないため、別にディスクは不要かな…と思い始めています。

もちろん全てにおいて個人によって感じ方は違うと思います。
色んな状況を想像してみて、これが一般的に言われているから、だけではなく自分の価値観や普段の生活スタイルも鑑みて災害に備えるのが大切なのかなと思いました。

それでは、最後まで私のつぶやきにお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

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参照:
災害に備えて必要な備蓄品、防災グッズをリストで紹介 – NHK

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