第三の生理用品、月経カップってなに?使い方と使うべき理由とは。

月経カップについて

従来の生理商品である生理用ナプキンやタンポンに加え、最近話題に上がっている月経カップ。
あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
繰り返し長く使えるアイテムとして環境にやさしい点でも注目されており、第三の生理用品と呼ばれています。

月経カップってなに?

月経カップは一般医療機器で、名前の通りカップの形をしています。

使い方はとってもシンプル。
生理中、膣内に挿入したカップで経血をため、一定時間おいて経血を捨て、繰り返し使用することができます。

生理中に月経カップを膣内に挿入すると、カップの淵(リムと呼ばれています)と膣壁が密着し、密封されることによって経血が膣の外に漏れることなく、カップ内に溜められていく仕組みになっています。

アメリカ人女優のLeona Chalmersが1937年に販売したものが世界で一番最初の商業用に開発された月経カップと言われています。
しかし素材がゴム製で硬くて使いにくかったため、当時はそれほど普及しませんでした。
その後月経カップは改良を重ねられ、1980年代に欧米を中心に市場に出回るようになりました。

日本で一番最初に発売されたのはローズカップ。日本製で、2017年から販売されています。

月経カップのメリット

  • 慣れると生理中だということを忘れるほど快適
  • 経血が出てこないので、温泉やプールも我慢不要
  • 生理用ナプキンにる蒸れやかぶれ、臭いなどがなくなる
  • 長い目で見ると経済的
  • ごみが出なくなる(トイレの汚物入れも不要に!)ので環境にやさしい
  • 生理用品のストックが不要になるうえ、専用のスペースも要らなくなる
  • 快眠を楽しめる(漏れるかも、と寝相を気にしなくていい)
  • 健康管理に役立つ
  • 最長12時間交換不要で、交換のためにしょっちゅうお手洗いに通わなくていい
  • 何より、メリットが多すぎて生理が苦痛じゃなくなった

数ある月経カップのメリットの中から、特に管理人が大きなメリットと感じているものを挙げてみました。
すべての月経カップユーザーに当てはまるわけではないかもですが、多くのユーザーが体感できるものだと思います。

月経カップのデメリット

メリットを書いたので、デメリットも。
個人的には下記のポイントが微妙だと感じています。

  • 初期費用が高い
  • 月経カップを折りたたむときに指が疲れる
  • 装着・取出しに慣れるのには時間がかかることがある
  • 洗浄が面倒に感じるかも

管理人の場合、月経カップの使用に自信が持てるまでには、3サイクル(約3ヵ月)の練習期間が必要でした。
ですので、中には心が折れて途中であきらめてしまう人がいてもおかしくないかな、と感じます。

しかしながら、高い買い物なので、できる限り諦めないで使いこなしてほしいと思います・・・!

月経カップの素材

月経カップは主に医療用シリコンで作られている場合が多く、中には少数派ながらTPE(熱可塑性エラストマー)で作られているものもあります。

使用頻度や取り扱い方などで変わってきますが、一般的には破損がなければシリコン製のものは10年程度、TPE製のものは3~5年程度使用できるといわれています。

月経カップの部位と名称

ディーバカップの持ち手はステム型

リム
適度に膣壁と密着することで経血が漏れない設計に。カップ本体よりもリムのほうが弾力性があるものが多く、挿入後に膣の中で開きやすくなっている。

目盛り
カップにたまった経血量が把握できる仕組みに。
目盛りがついていない月経カップもある。

空気穴
カップ内の空気量を調整するための穴。真空が解除しやすく、カップの着脱シーンで活躍。

リブ
月経カップを取り出す際に、つかみやすくするためのすべり止め。
中にはリブはついておらず、表面がつるつるの月経カップもある。

持ち手(しっぽ)
膣内でカップを見つけるためのガイド的存在。
凸凹がついているものや中が空洞になっているものなどデザインは色々で、掴みやすいデザインになっている。
写真のDiva Cupの持ち手はステム型。他にもリング型やボール型のものなどもある。

一言で『月経カップ』と言っても、目に見える色やかたちの違いだけでなく、カップのやわらかさなどにも違いがあり、使用感も様々なんです。

各カップに個性があってとっても興味深い!

最初はひとつあれば十分だろうと思っていたものの、いろんな着け心地を試してみたくて月経カップを集め始めたらさぁ大変…次から次へと新しいものが欲しくなってしまい、今は物欲と戦う毎日です。

月経カップの使い方

ここで、月経カップの一般的な使い方について説明します。

ブランドによって多少使用方法は異なるものの、大まかな流れは大体同じです。
しかし素材の違いなどもあり取り扱いが異なる月経カップもあるため、使用前には必ず購入時に同封されている取扱説明書を読み、守るようにしましょう。

  1. 石鹸でしっかりと手を洗ったのち、カップを洗う。
    この際、空気穴が詰まっていないことをしっかり確認する。
  2. カップを煮沸消毒する。
  3. 石鹸でしっかりと手を洗い、カップを膣内に挿入する。
  4. 最大装着時間は8~12時間。
    カップが満杯になった時、もしくは最大装着時間が近くなったタイミングで、カップを取り出し、中にたまった経血を捨てる。
    石鹸でカップを洗い、再び装着する。
  5. 生理期間中は3と4を繰り返す。
  6. 生理が終わったら、カップを洗浄する。
  7. 洗浄後、完全に乾いたことを確認してから清潔な場所で次の生理がくるまで保管する。
    完全に乾燥していないと、雑菌が繁殖する原因になるので注意。

★ 使用する石鹸は、無香料で低刺激のものがおすすめです。
★ 膣に触れても問題のないものを使うようにしましょう。

★ ブランドによっては生理の前と後に煮沸消毒を進めているものもあります。
★ 推奨されている煮沸時間もブランドによって違うので要注意です。

意外とシンプルで、面倒じゃないかもって思ったのではないでしょうか。一見面倒そうでも、使い始めるとルーティン化されて気にならなくなると思います。


各月経カップのレビュー・スペック紹介についてはこちら↓

まとめ

体内に挿入して使用する生理用品ですので、特にタンポンを使用していない方はちょっぴり抵抗があるかもしれません。
しかし慣れるととっても快適で、管理人の場合は月経カップ使用中は生理中であることを忘れてしまうこともしばしばです。

個人的にはデメリットよりもメリットのほうが多く感じられるため、今後も月経カップにはお世話になる予定です。

当サイトではこれからも月経カップをはじめ、生理を快適に過ごすためのに関するお役立ち情報をどんどんアップしていく予定です。ご興味があれば、ぜひブックマークしてください!

それでは、ハッピーな生理ライフを♪

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