福岡県・門司区にて海底トンネルをお散歩したそのあとは、やっと佐賀県に移動しました。
主に佐賀の日本酒とお酒にまつわる地を巡る旅のはじまりです!
最初のストップは福岡県との県境の近くに位置する、『基峰鶴』で有名な基山商店。
基山商店では蔵見学はされていないようでしたが、直売所があるとウェブサイトで確認できたのでワクワクしながら訪れてみました。
基山商店
大正9年(1920年)に設立された基山商店は脊振山系の伏流水を仕込み水に使い、『地方での特色ある酒造り』をモットーに酒を醸す酒蔵。

地元契約農家によって栽培された酒米の最高峰である山田錦や九州で栽培された『レイホウ』などを使用しています。
『レイホウ』は佐賀をはじめ、長崎や福岡で栽培されている酒米です。
酒造りには向かいないなどといわれることもあるそうですが、基山商店で『レイホウ』を使って醸されるお酒は旨みがありしっかりとした味わいが特徴なのだとか。
今回初めて名前を聞いた酒米なので、とっても興味が湧きました。

すっきりした内装の、素敵な直売所でした。
お店の方も親切にいろいろと説明してくださりありがたかったです。
基山商店
佐賀県三養基郡基山町大字宮浦151
基峰鶴 超辛口 純米酒
今回基山商店の直売店では『超辛口』なのにやわらかい口当たりが特徴という、『基峰鶴 超辛口 純米酒』を購入しました。

原料米は、もちろん気になっていた『レイホウ』です。
『基峰鶴 超辛口 純米酒』のスペック

酒米 | レイホウ 100% |
精米歩合 | 60% |
使用酵母 | K901 |
日本酒度 | 10 |
酸度 | 1.8 |
アミノ酸度 | ー |
日本酒度や酸度などの数字だけ見ると、濃ゆい寄りの淡麗系なのかな?という感じ。
K901という酵母は、きょうかい酵母のひとつで、熊本県の『香露』の蔵から分離されたもの。
華やかな香りで吟醸香が高いのが特長です。
『基峰鶴 超辛口 純米酒』テイスティング


まず開栓するとシュワっと音がし、もしや…と思って口に含むと結構はっきりとしたプチプチ感が感じられました。
美味しい!
優しい甘味があり、口当たりはまろやか。
キュ、と舌の側面に感じる酸味が心地いいお酒です。
しっかりとした旨みで、飲みごたえがあり。
後味はその名の通り超辛口で、キリッとキレます。
新潟でスッキリ淡麗系の『超辛口』を飲んだ後だったのですが、同じ『超辛口』と名の付くお酒でも味わいが全く違って日本酒の面白さを感じます。

日本酒度&酸度のチャートを見る限りでは端麗辛口と表現されるお酒なのに、まろやかでふくよかな旨みがあって、こういう辛口もあるのかぁ…という感じ。
味の系統はまた違うのですが、『天吹 超辛口特別純米 生』を飲んだ時にも似た印象を感じました。
佐賀のお酒の特徴なのかな?とても美味しかったです。
『基峰鶴 超辛口 純米酒』を飲んでみて
辛口と聞けばすっとした味を思い浮かべる私にとって、今回飲んだ基山商店の『基峰鶴 超辛口 純米酒』は素敵な意外性にあふれたお酒でした!

佐賀に来ることになるまで知らなかった銘柄ではありますが、佐賀を訪れるタイミングで知り合えてよかったです!
佐賀には20を超える清酒蔵があるそう。
滞在中にすべて訪れることができるかどうかは分からないものの、ベストを尽くしたい…!
可能な限り、佐賀のお酒をめぐって&味わっていこうと決意を新たにしました。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。