佐賀県鹿島市といえば、干潟で行われるガタリンピック、鹿島酒蔵ツーリズム、そして鹿島のお稲荷さん『祐徳稲荷神社』。
(筆者の勝手なイメージです)

今回は鹿島市でも有数の名所である祐徳稲荷神社に行ったときの様子をまとめてみました。
祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社は別名鎮西日光とも呼ばれており、西日本を代表する神社として知られています。
貞享4年(1687年)に肥前鹿島の藩主であった鍋島直朝公の妻・花山院萬子媛によって、衣食住の守護神として伏見稲荷大社から勧請された稲荷神社です。


初めて祐徳稲荷神社を訪れたのは、まだギリギリ紅葉の季節。
葉の紅色が朱色の若宮社・ご本殿に映えて美しい…そして青空とのコントラストに目を奪われました。

こちらはお山の斜面に沿ってそびえるように組まれた、格子状に並んだ柱が圧巻のご本殿。
実はこちらのご本殿は3代目で、1957年に再建されたものだそうです。
命婦大神が鎮座されている奥の院は、このご本殿からさらにお山を登り切った頂上にあります。

奥の院はご本殿からは約300mの距離にあり、ゆっくり登って約10分ほどで到着しました。
江戸時代まではこちらがご本殿として扱われていたのだそうです。

無数に並ぶ朱色の鳥居が神秘的でした。
ご祭神

祐徳稲荷神社にてお祀りされている主な神様は以下の通りです。
倉稲魂大神(ウガノミタマノオオカミ)
伏見稲荷大社の主宰神で、穀物の神・五穀豊穣の神・農耕神・諸産業繁盛の神・商工業の神・食物の神などとして知られています。
ご利益は五穀豊穣・商売繁盛・病気平癒・健康祈願・技芸・芸能・金運上昇など。
大宮売大神(オオミヤノメノオオカミ)
天宇受売命(アメノウズメノミコト)、天細女命(アメノウズメノミコト)としても知られる神様。
ご利益は商売繁盛、諸願成就、農業守護、病気平癒、開運招福、厄除けなど。
猿田彦大神(サルタヒコノオオカミ)
天孫降臨神話の主役である天孫瓊瓊杵命(ニニギノミコト)を案内したことから導きの神様と考えられるようになり、水先案内の神様及び交通安全の神様として知られています。
ご利益は導きの神、交通安全、縁結び、出産など。
祐徳稲荷神社
佐賀県鹿島市古枝乙1855
2023年12月8日 祐徳稲荷神社の『秋季大祭(お火たき)』

祐徳稲荷神社の『秋季大祭・お火たき』は、祐徳稲荷神社の境内にて秋の豊作と諸行繁栄に感謝して日没から夜にかけて行われる、新嘗祭の夜の神事。
2023年は12月8日(金)に行われました。
午後8時ごろに宮司の祝詞が終ると神前の浄火が松明に移されます。
さらにその後、火は境内に設けられた『お山』に点火されます。
『お山』の中には今年奉納された絵馬やお守りなどが入れられています。
中央に建てられた長い竹を囲むように木々を積み重ね、周りを青竹で囲んで作られたものだそう。

この日は8時に間に合わず、祐徳稲荷神社に到着したときはすでに点火から1時間ほど経過していましたが、まだまだ燃え盛る炎を見ることができました。

火柱は20m近く燃え上がることもあるそうで、ものすごい迫力。
燃えている『お山』に近づくと想像以上の温かさにびっくりしてしまいました。
この火にあたると穢れが清められ、また次の年の無病息災が約束されるといわれています。



この日は鹿島産の特産品やお土産物などを販売する『鹿島市特産まつり』も同時開催されていました。
会場内を見ていると『鹿島酒蔵ツーリズム』の冊子が置いてあったので、記念に1冊いただきました。

2024年もいい年になりそうな予感!

今年はいいことも悪いことも、様々なことがありました。
しかしながら、『秋季大祭(お火たき)』にて火にあたったおかげで穢れが清められ、来年の無病息災が約束されたので安心して新年を迎えることができそうです。
2023年も残すところあと少し。
思い残すことがないよう、やりたいこと・やらなければならないことはすべて終えてから新しい年を迎えたいと思います。
皆様の日々も充実した素敵なものでありますように。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
よい一日をお過ごしください。


