『旭日』を醸す藤居本家の『第8回旭日縁日』に行ってきた<滋賀・愛知>

まちあるき

滋賀県愛知(えち)郡にて開催された、藤居本家の第8回『旭日縁日』に行ってまいりました。

『旭日縁日』は1500円で敷地内の数カ所に設置されているちょこっと飲みコーナーにて1日試飲し放題という夢のようなイベントです。

5月の蔵開きイベントは逃してしまったのですが、今回はタイミングよく夏のイベントに参加することができてめっちゃ幸せ…!

フードはおつまみ系だけでなく、ガッツリ系やスイーツ系もあって大満足。
また14:30からは蔵元当主が案内する酒蔵見学があるなど、盛りだくさんの1日でした。

藤居本家とは

1831年(天保2年)創業の藤居本家は、五穀豊穣を祈る宮中祭祀のひとつである『新嘗祭(にいなめさい)』の御神酒を献上している蔵元で、全国のお社の御神酒も醸造しています。
あなたも、もしかしたら知らない間に藤居本家のお酒を口にしたことがあるかもしれません。

主要銘柄は『旭日』。
愛知川(えちがわ)の伏流水を仕込み水に使用し、県内の契約農家が滋賀県こだわり農法で栽培した新米の酒米を使用しています。

藤居本家
滋賀県愛知郡愛荘町長野793

『旭日縁日』当日の様子

旭日縁日当日は藤居本家の最寄り駅であるJR稲枝駅から無料のシャトルバスが9:30頃から16:30頃まで出ていました。
もちろん飲むつもりで参加していたので、大変ありがたいサービスです。

当日は10:00のイベントスタート時刻ちょうどに会場到着。
販売所入り口にある受付にて1500円の試飲代(事前予約不要・現金のみ!)を払い、パンフレット、試飲用のお猪口、リストバンド、そしてうちわをいただきます。

イベント開始時間に到着したのでまだそれほど混んでおらず、庭園内の日陰のあるテーブルをゲットすることができました。

この奥に『ちょこっと飲みコーナー』が!

10:00 スタート! @ちょこっと飲みコーナー

色鮮やかなお猪口

『ちょこっと飲みコーナー』は敷地内に点在しており、移動しながらお酒をいただくのも面白かったです。

私が一番気に入った場所は、やはり庭園にあった試飲コーナー。
明るい時間に外で飲むって癒されますよね。

一番混雑しているように見えたのはケヤキの大広間の試飲コーナー。
ここではお昼過ぎからジャズのセッションも開催されており、座って飲めるうえ大きな窓が全て解放されており眺めも抜群。
風通しも良く涼しい素敵な空間でした。

この販売所&ケヤキの大広間のある建物は全てケヤキ造りでできている建築物
樹齢700年を越える長い柱が、1階から2階を貫くようにそびえています。

力強い木組みの存在感に圧倒されてしまいそうでした。

こんな巨大な柱、見たことないかも

『旭日縁日』マルシェ&フード

会場内には約15店舗ほどのフードの出店があり、何を食べようか迷ってしまうほどメニューが豊富でした。

こちらは蔵元フード『お肉屋さんのコロッケ&串カツ』
見た目からして絶対に間違いはないですよね。美味しかったです!

吉味よしちかのだし巻き卵は出汁が効いててふわっふわの卵が美味しい優しい味。
こういう味にはあんまり関東では出会わないのですよ、、このだし巻き卵を東京に持って帰りたいと思いながらいただきました。笑

そして最後に食べた茶ノ木パンの『冷やしクリームパン・桃』が美味しすぎた…!!!

冷えたクリームパンにやさしい甘味の桃の餡が最高にマッチしてて最高すぎた…スッキリ系の『旭日 ひやし酒』との相性も良かったです。

茶ノ木パンは栗東市にあるカフェだそうで、是非とも別のフレーバーも食べてみたいと思いました。

藤居本家 直売店

こちらは『旭日縁日』限定のお酒、『短稈渡船 純米吟醸』
ちょこっと飲みコーナーで飽きるまで試飲させていただきました。

心地よい吟醸香、調和の取れた味わい

蔵元直売店限定では、藤居本家の醸すお酒がミニボトルになっていました。
お土産だけでなく、少しだけ飲みたいときや飲み比べをするのに最適ですね。

ミニボトルのミニチュア感がとっても可愛い!
詰め合わせなどのセットでも販売しているようでした。

酒槽がインテリアとして使用されているのが素敵過ぎます。

14:30 藤居本家 酒蔵見学

朝10:00から14:30までノンストップで飲み続けてかなりハッピーになっていましたが、酒蔵見学は逃せません。
集合のアナウンスがかかるとともに、正面玄関にはせ参じました。

こちらで使用されている仕込み水は鈴鹿山系の伏流水。
なんと地表に落ちた雨は大地にしみ込み、100年ほど経ってやっと蔵までたどり着くんだそうです。

やわらかくまろやかな味わい。
だからこの水で醸されたお酒もまろやかで優しい味わいになるんですね。

蔵元当主が案内する酒蔵見学

続いて、1度は途絶えてしまったものの復活を果たした『滋賀渡船6号』についても面白いお話をしていただきました。

滋賀県が発祥の地とされている『渡船』は『山田錦』の父系にあたります。

明治・大正・昭和初期には藤居本家でも酒米として使用していたそう。
しかしながら栽培が非常に難しく、収穫量も少なかったため一度は姿を消してしまいました。

現在使われている渡船は、約20年ほど前に一握りの種モミより復刻された酒米です。

総ケヤキの蔵の中は真夏のこの日でもひんやりと気持ちのいい温度。
1年を通して激しい温度差はないのだそうです。

こちらの酒蔵は大正時代に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されています。
何度かテレビドラマのロケ地として使用されてこともあるそうです。

藤居本家のお酒は飲みやすい!

藤居本家のお酒は全体的に飲みやすいのが特徴だと感じました。

決してどこにでもあるお酒って言いたいのではなく。
ガッツリ癖強系ではなく、優しい甘味に旨み、そして酸味のバランスが良く知らぬ間につるつると飲んでしまう系のお酒。

普通に毎日でも飲みたいお酒だなぁ。

今回のお土産はこちら。

『滋賀渡船 純米吟醸 稲力 INARIKI』。

六角形のボトルが格好いい。
涼しげなブルーも素敵ですね。

常温ではお米のふくよかな旨味とコクがたまらないお酒です。
冷やして飲むと、軽めの飲み口になりさっぱりと飲めるので夏にぴったり。

どんな料理にも合いそうなお酒です。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

こちら(↓)は火入れタイプのスタンダードな特別純米。
日々の晩酌に向くタイプかなと思いました。

参照:
蔵元 藤居本家 (fujiihonke.jp)

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