酒蔵見学行ってみたいなぁーと思ってネットで検索していると、タイミングよく福生(ふっさ)市にある石川酒造が月1回のイベントに合わせて酒蔵見学をしているという情報が…!
すぐさま事前予約をし、イベント&酒蔵見学に参加してきました♪

石川酒造

石川酒造は東京都福生市にある老舗の造り酒屋さん。
敷地内には国の登録有形文化財に指定された建築物6棟も所有する、歴史ある酒蔵です。
なんと、石川酒造の酒造りは文久3年(1863)に始まったそう。
現在は甘口系のお酒『多満自慢』やクラフトビール『多摩の恵』を醸しています。
多満自慢

石川酒造の銘柄『多満自慢』は『多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら』という願いをこめて名づけられたそう。
かつては『八重桜』そののちに『八重梅』という銘柄のお酒を醸造されていたそうですが、精米技術の向上とともによりよい酒質のお酒として誕生したのが『多満自慢』なのだそうです。


アクセス
今回私は拝島駅(JR・西武新宿線)を利用しました。
駅から石川酒造までは歩いて約15分の距離。
酒蔵が近づくと案内の看板が現れたので、迷わずにたどり着くことができました。

拝島駅からの道すがら、こんな素敵な清流スポットが。
福生には石川酒造以外にもいくつかの酒蔵があるそうです。
良いお酒は良い水から、ということで水の綺麗なエリアなんですね。

駅から石川酒造までの道順は、公式のウェブサイトに丁寧に写真付きで案内されていますのでご覧ください。
→ アクセス | 石川酒造株式会社 (tamajiman.co.jp)
石川酒造株式会社
東京都福生市熊川1番地
感謝デー
石川酒造では、毎月第4土曜と続く日曜日は『感謝デー』ということで屋外マルシェや酒蔵見学、ライブ音楽などをされているそう。
この日だけ販売される限定の樽酒やスイーツなどもあり、たくさんの人が訪れていました。

酒肴付き頭役の酒蔵見学
今回私が参加したのは『酒肴付き頭役の酒蔵見学』。
時間になったら蔵の入り口で受付をし、シューズカバーをもらいます。
酒肴付き頭役の酒蔵見学
- 料金:1,500円 / 1名
- 定員:12名
- 所要時間:約60分(酒蔵見学・試飲含む)
- 予約方法:公式のオンラインショップから
→ 見学 (tamajiman.com)

酒蔵見学の内容
蔵の入り口で受付をした後、早速蔵内の見学開始です!
ありがたいことに、プロ向けの酒蔵見学ではないため素人にもわかりやすい、ジェネラルなお話を中心に蔵を案内してもらいました。

蔵の中に入ってみて、思ったよりも奥行きが広い蔵内にびっくり!
こちらの写真は蔵の2階と、2階からタンクを見下ろした様子です。


発酵について
日本酒は糖化と発酵が同時に行われる『並行複発酵』というプロセスを経て造られます。
『並行複発酵』では、ひとつのタンクの中で麹が作る酵素がでんぷん質を糖分へと分解し、酵母がその糖分を分解してアルコールを生成します。
この並行複発酵は、世界でも珍しい発酵方法だそう。

単発酵 → ワイン
原料にすでに糖が含まれているため、酵母を加えることで発酵が始まる。
単行複発酵 → ビール
まずは糖化、それから発酵が順に行われる。
並行複発酵 → 日本酒
糖化と発酵が同じタンクの中で同時に行われる。
並行複発酵で作られる日本酒は、ほかのアルコール飲料(ワイン・ビール)よりも高いアルコールが生成されるそうで、アルコール度数は約20度前後にもなるそうです。
この『並行複発酵』を確実に行うために、日本酒造りでは小分けに仕込むことによって酵母や酸が薄まりすぎず、醪の中の酵母や乳酸を確実に増やすことができる『3段仕込み』という方法が用いられます。
中には3段階以上の仕込みを行う蔵もあるそうですが、基本的には3回、最低絶対3回、とおっしゃっていました。
石川酒造では3段仕込みをされているそうです。
酵母


日本酒造りにおいて米や水と同じくらいなくてはならないもののひとつが発酵に欠かせない酵母。
微生物である酵母は、発酵する際に酸や香り成分をつくりだし、味と香り、特に『香り』にとても大きな影響を及ぼす存在です。
酵母についてはこちらの記事にまとめています↓
日本酒のつくり方についてはこちらをご覧ください↓
石川酒造では目指す日本酒に合わせて異なる協会系酵母を主に使用されているそうです。
ちなみに、酵母は日本酒製造の免許を持っていないと購入することができません。

麹室(こうじむろ)
お次は蔵1階にある麹室へ。
こちらの入り口には『酸素欠乏注意』の文字が。

麹は生きているため、酸素を必要とし二酸化炭素を排出します。
そのため作業をする際は換気をよく保つ必要があるのだそうです。

ちなみに、この中で作業する際は基本上半身裸で行うのだとか。
服を着ていると、生地に着いた微生物や細菌などが製麹室に入り込み、麹がだめになってしまう危険があるんですって。
単純に暑いから裸なのかと思っていたので、面白いことを教えていただきました。

試飲
約30分の酒蔵見学を終え、次はお待ちかねの試飲タイム。
今回のセレクションはこちらです。

実はこの瞬間まで石川酒造で醸されたお酒を飲んだことがなかったので、ドキドキの初・多満自慢です。

純米無濾過
こちらは一番スタンダードなお酒で、石川酒造で作るお酒の中で一番人気だそう。
それもそのはず、香り高く甘味・酸味とお米の旨みがしっかりと味わえて美味しいお酒でした。
東京の米と水
東京産で作られたお米を使って、東京の酒蔵である石川酒造が良質な東京の地下天然水の仕込み水で醸した『東京産のお酒』。
純米無濾過と比べるととてもさっぱりしています。
スッキリした主張しすぎない甘味のあるお酒で、おつまみのジャガイモとチキンの甘辛煮と合いました。
氷冷酒
こちらは1:1のソーダ割でいただきました。
元々ロックで飲むように作られているお酒だったので、ソーダ割でも違和感なし。
暑い日にゴクゴク飲みたくなるようなすっきりした味わいでした。
ソーダで割る前に、少しそのまま飲んでみたらよかった、、と気づいたときには時すでに遅し。
原酒ということなので、そのまま飲んでも濃厚で美味しそうだな(想像)と思います。
東京の森
「東京の森を豊かに」との考えから、多摩地区の杉を新月伐採し作ったチップを熟成酒に漬け込んだお酒だそう。
少しお酢のような風味があり、独特の香りがありました。
日本酒にチップが投入されたので、日本酒ではなく『リキュール』の扱いになっているのが面白いですね。
このお酒を杉樽にで保管しても似たように杉の香りが付くが、その際は日本酒に何かを入れたわけではないため『日本酒』のままだそうです。
ふわる白
リンゴ酸高生産性多酸酵母を使用して醸したお酒だそう。
林檎のようなさわやかな酸味があり、にごり酒らしい甘味とマッチしていて、冷やして飲むと今の季節に合うお酒だなぁと思いました。
おつまみは、左からジャガイモとチキンの甘辛煮、〆アジとミョウガのピクルス、そしてズッキーニも揚げびたし…どれもお酒に合う味付けで、めっちゃ美味しかったです。

まとめ

酒蔵見学30分・試飲30分と濃厚ながらあっという間の1時間でした。
気さくな雰囲気で、疑問に思ったことや気になることなどはその場で『頭』に直接質問できたので、行った甲斐があったというものです。
酒蔵によってコンセプトをはじめ、原材料やお酒造りのプロセス、設備など違うことばかりだと思うので、また機会があったら別の酒蔵も訪れてみたいと思いました。

今回はお土産として、試飲の中では一番気に入った『純米無濾過』と飲んでないけど絶対美味しい(と思う)『山廃純米原酒』を購入。
山廃純米原酒は少し寝かせてから飲んでも美味しいようなので、いつ飲もうかしら。

この日は晴天で気温も高く。
久しぶりに暑い中歩いてお酒を飲んだせいか、帰りの電車では気持ちよく爆睡してしまいました。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございます!
素敵な1日をお過ごしください。
(次からはまた長崎旅日記が続きます!)




