うっかり自家熟成してしまっていた不老泉の生酒開栓第2弾です。
今回は日本橋にある滋賀県のアンテナショップ・ここ滋賀にて行われた試飲販売会にてゲットした、上原酒造の『不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒』を飲んでみました。
好きすぎて飲むのがもったいないあまりに、2023年6月に購入してから大切に冷蔵保管していた不老泉。
先日同じタイミングで購入した『不老泉 山廃仕込 純米吟醸 うすにごり 生原酒』を飲んでみるとすっごく美味しかったので、全く心配はしていないもののどんな味になっているのが興味津々です。

うっかり自家熟成してしまっていた不老泉の生酒開栓第1弾はこちら↓
『不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒』

『不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒』のスペック


酒米 | 滋賀県産 山田錦 6%(酒母) 岡山県産 雄町 94%(もろみ) |
精米歩合 | 55% |
使用酵母 | 蔵付酵母 |
日本酒度 | 5 |
酸度 | 2 |
アミノ酸度 | 1.6 |
酒米は備前雄町。
酒母用に滋賀県産の山田錦が使用されているので、滋賀と岡山のコラボみたいで嬉しいです。
スペックだけ見ると濃醇辛口系のお酒のよう。
昨年試飲した際の感想は『山廃らしい旨みとキュッとした酸味が美味しいお酒。』
それがどのように成長したのか、楽しみです。
『不老泉 山廃仕込 備前雄町 無濾過生原酒』テイスティング

お酒の色は薄く黄色がかった、透明でクリアな色合いです。
今回は冷やで飲んでみました。
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まずは香りをかいでみてびっくり…青りんごのような瑞々しい甘さを感じる香り。
(あんまり不老泉からは感じたことのない香り。)
口に含むと香ばしく、お米のふくよかな味わいが広がります。
生酒なのにしっとりとしており、濃厚でぴりりとした酸味が効いていて美味しい!
純米大吟醸の生酒…にもかかわらずしっかりと熟成されたお酒だ。
一言でいうと濃厚で複雑。
燻製されたみたいな、スモーキーな風味とか。
色んな味がして、強い旨みを感じます。
鼻を抜ける甘味をもった穀物的なこっくりとした香りがたまりません。
複雑な味わいの余韻は長め。
とても濃醇なタイプのお酒です。
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3日後。
フルーティーな香りの中に、前回は気づかなかったセメダイン的な香りが漂っている気がしました。
相変わらず瑞々しい甘味が強く、コクがあって美味しい。
余韻は眺めで、じわぁっと舌に残る複雑な味わいがたまりません。
以前試飲で飲んだ時は若干強いアルコールを感じた気がするのですが、今回はアルコール度数が17度にもかかわらずアルコール感をあまり感じませんでした。(危険)
なんというか、アルコールがお酒となじんで一体化したようなイメージです。
しっとりとしたテクスチャーの美味しいお酒でした。
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飲み切ってしまってから聞いたんですが、こちらのお酒は燗をつけてもおいしいお酒だそう。
なんだってー!
そりゃそうか、不老泉だものね。。。
という事で、次回は冷やで飲み切ってしまわずにしっかりと別の温度帯でも味わってみたいと思いました。
『純米吟醸』と聞くと一般的にはフルーティーですっきりとした味わいが特徴のイメージですが、今回はその対極にあるかのような濃厚で複雑なフルボディさがありました。
また次回、違うBYのものを飲んでみるのが楽しみです。
『不老泉 山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒』を飲んでみて

購入してから冷蔵庫にて結構な期間保管していたため、本来の味わいとは違うものになっていたかもしれません。
しかしながら保存がよかったからか、とっても美味しいお酒でした。
これに懲りたら、買ったらすぐ飲む!
を実践していきたい気持ちはあるものの、蔵の近くに住んでいないので飲めるタイミングで買えないのが辛いところ。。
そして中々簡単に手に入れられないので勿体ぶって手が付けられない悪循環。
すぐ飲めない場合は少なくとも、しっかりとした保存状態を保つことでお酒のクオリティだけは死守していかなければいけないですね。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。