今回は年末、佐賀から福岡を経由して東京に戻る途中に立ち寄った勝屋酒造にてゲットした年末の限定酒『純米 沖ノ島 生原酒』を開栓してみました。
折角縁起の良いお酒なので、年始に新年のお酒として飲もう!
と思っていたもののすっかりタイミングを失い…今に至ります。
という事で、大切に保管してきた神聖なお酒『沖ノ島』を飲んでみた感想です。
勝屋酒造

昨年末に訪れた世界遺産の町、宗像市は赤間にある勝屋酒造は、寛政2年(1790年)に年貢米による酒造りを始めました。
ミネラル豊かな城山伏流水を使用し、酒造りの工程のほとんどを手作業にて行う酒蔵です。
主要銘柄は『沖ノ島』や『楢の露』など。
今回購入した『沖ノ島』とはもちろん2017年7月に世界遺産に登録された、宗像大社の御神体である沖ノ島のことです。
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昨年、福岡県は宗像市にある勝谷酒造に行ってみたお話はこちら↓
『純米 沖ノ島 生原酒』

勝家酒造の醸すお酒『沖ノ島』がなぜスペシャルかというと、その仕込み水の一部に大島にある宗像大社中津宮のご神水である『天真名井(あめのまない)』という御嶽山からの湧き水が少しばかり入れられているから。
約40年前に誕生したお酒『沖ノ島』はとっても神聖なお酒なのです。
『純米 沖ノ島 生原酒』スペック

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酒米 | 地元宗像産米 100% |
精米歩合 | 70% |
使用酵母 | ー |
日本酒度 | ー |
酸度 | ー |
アミノ酸度 | ー |
前回いただいた火入れの『沖ノ島 特別純米』とは打って変わって今回ゲットしてきたものは生原酒のもの。
加水はされていないため、アルコール度数は18度と高めになっています。
搾りたてのお酒で限定400本のみの販売という限定感に惹かれて即決しました。
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こちらは味のあるきれいなお酒なのだそうで、優しい甘味とあっさりした旨みの、すーっとしみ込んでいくような味わいだ特徴だった『沖ノ島 特別純米』と比べるとどのような味わいとなっているのか楽しみです!
『純米 沖ノ島 生原酒』テイスティング

色はうっすら黄色に色づいた透明。
最近飲んだお酒たちと比較すると、少し黄色みが強めな気がしました。
鼻を近づけるとメロンのような濃厚な香りが。
甘いフルーツを感じさせるこってりとした香りの中に、お米を思わせるふくらみのある香りが見え隠れしています。
ひと口含むと、すぐにお米の濃くふくよかな旨味を感じます。
アルコール度数が高いためかかなりお酒感が強い印象。
さらさらと喉を流れるようだった『沖ノ島 特別純米』とは正反対に、最後はしばし苦味のある余韻が感じられました。
どちらかというと強めの酸味があり、そのおかげで最後まで濃厚な味わいをだれずに楽しむことができました。

もっともっと塩気と脂のある食べ物が合う気がします
最初のイメージは『こってり』していると思ったものの、全体的にはすっきりした印象で瑞々しいブドウのような爽やかな風味も感じられる、とても美味しいお酒だと思います。
今回はせっかくの原酒なのでソーダ割やロックなどを試してみたものの、個人的にまだまだ暑くなりきっていない今は冷酒をストレートで飲むのが一番おいしいと感じました。
『純米 沖ノ島 生原酒』を飲んでみて

私が旅行する時の楽しみのひとつに『地酒を楽しむ』というものがあり、時に地酒の有無で旅先を決めることが多々あります。
秋の佐賀旅(長崎、福岡、熊本含む!)もそのようにして計画されました。
結果、自宅に戻ってからも旅の途中でお土産に買ったおいしいお酒を飲むことで見えなかった沖ノ島をはじめ宗像で見聞した数々の出来事を思い出し、懐かしい余韻に浸る楽しいお酒の時間を過ごすことができる幸せをかみしめています。
そんな感じで私にはまだまだ日本中の美味しいお酒を求めて行くべきところが沢山あるので、今しばらくお付き合いいただけたら嬉しいです。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日を過ごし下さい。
同じ勝家酒造の『沖ノ島 特別純米』を飲んでみたお話はこちら↓