6月上旬。
ほとんど自転車で走り回っていた五島列島の旅を終え、とうとう大好きな街・長崎にやってきました。

今回長崎で行ってみたかったのは池島(炭鉱体験)・高島(お風呂)・端島(軍艦島上陸)・そして胃袋が許す限り長崎グルメを堪能すること!
ということで、長崎観光第1弾では池島に向かいます。

池島ってどこにある?
池島は長崎県外海地区の西側7㎞に位置する、周囲4km、面積が約0.9km²の小さな島。
世界遺産である端島(軍艦島)とともに、長崎県の主要な炭鉱の島として有名な場所です。
そんな池島では池島炭鉱体験ツアーに参加でき、国内で唯一本物の坑内をガイドの案内でめぐることができるのが魅力となっています。
1959年から2001年に閉山となるまで石炭の算出が行われており、九州では一番最後まで稼働していた炭鉱なのだそう。
炭鉱が閉山となってからも人は住み続けており、現在は人口102人の島です。

<アクセス>
- 神ノ浦港からフェリーで26分、高速船で10分
- 瀬戸港からフェリーで28分、高速船で11分
- 佐世保港から高速船で約1時間
池島炭鉱ツアーの予約方法
池島炭鉱体験のツアーは、『長崎さるく』というウェブサイトより予約しました。
ツアーの内容・料金・時間など、最新の情報は『長崎さるく』よりご確認ください。
今回私が参加したのは『池島炭鉱体験(午前)+オプションコース』で、11:00に池島港集合~15:30池島港にて解散という内容。
大人1名3,170円のダメージです!
注意点
- ツアー代金は当日現金にて支払います。
島内にATM(現金自動預払機)はないので、事前に厳禁を準備しておきましょう。 - クレジットカード払いやPaypayなどのQR決済は使用不可でした。
- 池島には自力でたどり着く必要があります。
ツアーに間に合うように到着できるように船の時刻表やバスの乗り場などなど、下調べはしっかりしておくのをおすすめします。 - 炭坑内はぬかるんでいる場所もあるので、滑りにくく防水加工のある靴で参加するのがおすすめです。
- 島には食堂やレストランはありません。
お昼が必要な場合は、池島に渡る前に調達していきましょう。 - オプションコースに参加する際は、追加で現金200円が必要です。
簡易郵便局はあったので郵貯ユーザーであればお金をおろせるかも?ですが、港から離れたところにあるのでコミュニティバスを利用しないとたどり着けないかと思います。

私がツアーに参加した日は、何人か長崎からのバスの乗り継ぎを失敗したため池島にたどり着けなかったゲストがいたそうです。
せっかくここまで来てツアーに参加できないのは悲しいので、余裕をもって移動するのが安心ですね。
ちなみに、『さるく』とは、長崎弁で『街をぶらぶらあるく』って意味なんだそう。
マレー語の Jalan Jalan (こちらも『街をぶらぶら歩く』の意味)と一緒で可愛い響きの言葉ですね!
池島へのアクセス
池島への船は神ノ浦港、瀬戸港、そして佐世保港から出ていますが、今回は長崎市から一番近い神ノ浦港を利用しました。
長崎駅から神ノ浦港
長崎駅にはいくつもバス停があってややこしいですが、私は『長崎駅前バス停』を利用しました。
『長崎駅前駅』という路面電車の駅とアミュプラザの間に位置するバス停です。
こちらから『桜の里ターミナル』行きのバスに乗って終点の『桜の里ターミナル』にて下車、その後『大瀬戸・板の浦』行きのバスに乗り、『神ノ浦港』にて下車しました。
事前に路線バスの番号が分からなくてバスに乗れるか心配でしたが、バスの行き先に大きな字で『桜の里ターミナル行き』と書いてあったので、分かりやすくてひと安心。
桜の里ターミナルでの待ち時間を含めると、約1時間半の長旅でした。
神ノ浦港から池島
神ノ浦港から池島へは1日につき計14便の船が発着します。
利用する船によって船の種類・料金・そして所要時間が結構違うので、事前にチェックしておきましょう。
→ 長崎市外海地区 | そとめぐり (kanko-sotome.com)
- フェリー(約26分) 1日2往復 大人420円 小人210円
- 高速船(約10分) 1日往復 大人570円 小人290円
- 進栄丸/地域交通船(約15分) 1日4往復 大人370円 小人160円
池島炭鉱ツアー
今回綿が参加したのは、『池島炭鉱体験(午前)+オプションコース』。
ツアーの大まかな内容は下記のとおりです。
池島炭鉱体験(午前)の内容
池島港桟橋にて集合
船を降りたらすぐの場所で池島炭鉱ツアーのプラカードを持った係の方が待っていてくれます
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池島炭鉱さるく倶楽部にてビデオ視聴・炭鉱概要の説明
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ランチタイム
各自が事前に調達してきたものをいただきます
日によっては事前にお弁当を注文することも可能だそう
私が予約した日はお弁当はなしの日でした…
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キャップランプ、ヘルメットなどを装着
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坑外トロッコ人車停留所
旧石炭火力発電所・貯炭場などの説明
トロッコで炭坑内へ出発!
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坑内を徒歩にて見学:約1時間
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水平坑道内トロッコ人車停留所
トロッコで坑外トロッコ人車停留所まで移動
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池島炭鉱さるく倶楽部へ到着
(ここからはオプションコースへ続く)
午前のコースのみ参加の方は以上でツアーは終了。
オプションコースに参加する人は、お手洗い休憩の後にオプションコースが始まります。
オプションコースの内容
池島炭鉱さるく倶楽部よりコミュニティバスにて移動
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3棟公開社宅(立入禁止区域)
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第2立坑見学広場(立入禁止区域)
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8階建てアパート
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コミュニティバスにて池島港船客待合所まで移動
オプションコースではコミュニティバスを2回利用します。
乗車料金として片道大人1名につき100円かかるので、200円の現金が必要になります。
当日のスケジュール:池島炭鉱体験(午前)
それでは、こちらが当日のスケジュール↓
- 8:28長崎駅前バス停より桜の里ターミナル行きバス乗車
通勤ラッシュでバス内はやや混み気味でした。
大体9:10頃桜の里ターミナルに到着。
桜の里ターミナルには待合室があったので、TVを見て時間をつぶしました。 - 9:20桜の里ターミナルより大瀬戸・板の浦行きバス乗車
ここからは乗車人数もバス停での停車も少なく、9:52に神ノ浦港到着。
長崎市の路線バスは交通系ICカードが使用できて便利でした。
- 10:00神ノ浦港着
10:30発のフェリーチケット購入。大人1人420円。
- 10:30神ノ浦出発
西海沿岸商船のフェリーでいざ出発!
- 10:58池島港着
港には池島炭鉱体験ツアーのプラカードを持ったスタッフの方が待機していました。
今回のツアー参加者は私を含め、2名です。 - 11:00池島炭鉱さるく倶楽部へ移動
まずは簡単に池島での炭鉱の概要の説明を受け、その後ビデオ上映(15分程度)にて実際の当時の映像をはじめ、池島での生活や池島炭鉱の歴史を映像で学びます。
実際の島での暮らしぶりを生身の人々が映し出される映像で見ることはとても興味深く、面白かったです。
- 11:20ランチタイム
映像視聴のあとは、持ってきたお弁当でランチタイム。
(ちょっと話はそれるけど)5月にこちらのツアーを予約したときのこと。
実は私、この日が『お弁当オーダーが不可な日』だと気づかずにツアーと一緒にお弁当を予約していたんです。
すると、予約完了のメールとともに『お弁当はこの日はオーダーできないので、悪いけどお昼は別のところで事前に調達して持ってきてね』とメールをいただいていました。
そして更に、ご親切にもツアーの前日に『明日のツアーではお弁当の注文はできないから、お弁当持ってきてね!池島にはお弁当買えるところないからねぇ、神ノ浦港の近くでは多分手に入らないから、長崎出る前に長崎で買ってきてね!』とお電話で再度の確認(お知らせ?)をいただきました。メールですでに教えてくれたにもかかわらず前日にわざわざ電話でリマインドしてくれるとは…。『一回伝えてるからいいでしょ』ではなく、間違いなく当日私が困らないよう配慮してくださったようで、物忘れが多い私にはとってもありがたかったです。
- 11:35キャップランプ、ヘルメット等装着!
お弁当のあとはお手洗いに行き、装備装着です!
この日私は運動靴を履いていたのですが『水でぐちゃぐちゃになって汚れるから、長靴貸しますよ』とわざわざ長靴を貸してくださいました。実際炭坑内は雨のせいかかなりぬかるんでいたので長靴をお借りできてよかった、、
ありがとうございます! - 11:45旧石炭火力発電所・貯炭場などの説明を受け、いざ炭坑内へ!
トロッコに乗るのは5分程度。
時速約5㎞で移動します。 - 坑道内に設置された炭鉱操業時写真展示コーナー
炭坑内は外よりも温度が低く、じめっとしていました。
トロッコを降りてからは徒歩で移動します。 - 石炭採掘現場復元箇所 に到着
こちらには当時使用されていたロードヘッダー(効率よくトンネル掘削を行える機械)が置かれています。
メタンガスなどの有毒なガスが発生する可能性がある行動内では、常に安全第一を考え使用する器具の素材や扱いにも細心の注意を払っていたそう。
こちらでは、一瞬ではありますが採炭機ドラムカッター(炭鉱の坑内で石炭を採掘するために炭層を掘削する機械)の模擬運転や穿孔(せんこう)機エアーオーガー操作体験ができました。
暗く密閉感のある坑内に大きな稼働音が響き渡ります。
実際はもっと大きな音の中作業されていたことでしょう、、仕事をするには強いメンタルが必要そうだなぁと思いました。大量に掘り出された石炭はベルトコンベアーに乗せられて地上へと運ばれて行きます。池島の海底には巨体な地下坑道が広がっており、一番深い場所で650mもの深さがあったというから驚きですね。
こちらは斜坑タイプの坑道跡。
電気はついているものの真っ暗な坑内では、外の光が見えると安心します…。所どころインドネシア語の表記があるのは、最近までインドネシアから派遣されてきた人々に炭鉱技術を指導していたからだそう。
閉山後も引き続き鉱山の一部は研修目的で稼働していたんですね。
途中、エアーマントなどが設置されているエリアや緊急避難所である『坑内救急センター跡』など、事故が起こった際に使用する施設も見学しました。
- 坑道内に設置された炭鉱操業時写真展示コーナー
こちらは当時実際に炭鉱内で使用されていて器具たち。
展示用に新しいものを購入しようとメーカーに問い合わせると、もうこのモデルは作っていないということで実物を展示しているのだそうです。こちらは発破の際に使われていた火薬など。
今回のガイドさんは池島炭鉱で発破を行っていた方で、当時の手順などを詳しく話してくださいました。 - 12:55地上へ!
約1時間の炭鉱体験のあとはトロッコで地上に戻ります。
池島炭鉱体験ツアーはこちらで終了ということで、一旦池島炭鉱さるく倶楽部へ戻ります。 - 13:00池島炭鉱体験(午前)はこれにて終了
池島炭鉱トロッコ電車記念乗車のカードをいただきました。
次回(オプショナルツアー)に続く
炭坑内での1時間は長いようで、すぐに終わってしまいました。
当時実際に使用されていた機材や道具が展示されており、それを実際に使用していた方から受ける説明は現実味があってとても興味深かったです。
常に危険と隣り合わせの炭坑内で働く人々がかつて、今自分が立っているこの場所にいたというのがとても感慨深く感じられました。
この日の午後は、引き続きオプショナルツアーに参加してきました。
ちょっと長くなってしまったのでオプショナルツアーの様子は次回の記事に続きます。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
素敵な1日をお過ごしください♪

めっちゃ美味しかった!
参照:
長崎さるく「ながさき」を歩こう!長崎のまち歩き観光 (nagasaki-visit.or.jp)
池島炭鉱体験 | 長崎さるく「ながさき」を歩こう!長崎のまち歩き観光 (nagasaki-visit.or.jp)
*本ブログの内容は、2023年6月時点のものです。最新の情報は、各ウェブサイト等をご確認ください*