今回は七本鎗 純米大吟醸 渡船というお酒を入手しました。
滋賀県長浜市の木之本にある古い造り酒屋、冨田酒造にて醸されたお酒です。
冨田酒造
冨田酒造があるのは宿場町の雰囲気が色濃く残る古い町並みが雰囲気あるエリア。
こちらの蔵では、江戸期に建てられた蔵を今もお酒造りに使用しているそうです。

ウェブサイトを見ていて、『何十年後、残しておいてよかったと思うだろうことをイメージしながら、日本酒だけではなくそれを取り巻く環境ごと可能な範囲で残していきたい』という想いがとても素敵だと思いました。

以前こちらの蔵を訪れた際、店内にはお酒だけでなく七本槍のロゴが入った酒器・シャツや前掛け・酒粕を使用したスイーツ、そして石鹸や入浴剤などのオリジナル商品も販売されていました。
冨田酒造有限会社
滋賀県長浜市木之本町木之本1107
冨田酒造有限会社 (7yari.co.jp)
七本槍って?
賤ヶ岳の七本槍とは、賤ヶ岳の戦いで功名をあげた7人の若武者たちを指す表現。
賤ヶ岳の戦いは、1583年(天正11年)に賤ヶ岳(滋賀県長浜市)付近で起きた、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と柴田勝家の戦いです。
この合戦はわずか2日足らずで終わったものの、これに勝利した秀吉は亡き織田信長が築き上げた権力と体制を継承して天下をとるための下地が出来上がったのでした。
この重要な賤ヶ岳の戦いの後に豊臣秀吉から称えられた七人の若武者たちのことを、賤ヶ岳の七本槍と呼んでいます。
7人の武将は、糟屋武則、平野長泰、加藤嘉明、脇坂安治、脇坂安治、加藤清正、福島正則。
彼らはのちに豊臣政権の有力武将となりました。
このことから、『七本鎗』の名がついたお酒は縁起が良く、勝利のお酒ともいわれるそうです。
調べるまでは槍にまつわる逸話なのかと思っていましたが、槍そのもののことではなかったんですね。
勉強になりました。
→ 賤ヶ岳の七本槍|冨田酒造有限会社 (7yari.co.jp)
七本鎗 純米大吟醸 渡船
今回飲んだ七本鎗 純米大吟醸 渡船のコンセプトは「食中で楽める大吟醸」。
一度は途絶えてしまった滋賀の在来種・渡船というお米で醸したお酒です。
渡船は比較的心白が大きく、高精米が可能で深みのある味わいが表現できる酒米だそう。
ほんの一握りのお米から復刻栽培された、というのが驚きですね。
冨田酒造は地酒の『地』の部分にこだわったお酒造りをしているとのこと。
現代によみがえった渡船を使用してお酒を醸すということも、渡船を滋賀のブランドにしようという動きの一環だそうです。


| 酒米 | 滋賀県産 渡船 100% |
| 精米歩合 | 50% |
| 使用酵母 | 記載なし |
| 日本酒度 | 記載なし |
| 酸度 | 記載なし |
| アミノ酸度 | 記載なし |

テイスティング
一番最初に頭に浮かんだのは『バナナ』。
冷蔵庫で冷やしていたお酒からは、穏やかながら熟れたバナナの香りがします。
そしてその奥に見え隠れする穀物系の香り。
その後、常温に近づくにつれてバラっぽいような、椿っぽいような花の香りもしてきます。
香りは結構ねっとりしたイメージだったのに、味わいはやわらかくあっさりとした旨みと程よい酸味があって後味はスッキリ系。
優しく美味しい日本酒だと思いました。
燗にしてみると、不思議なことにバナナ感がおさまって香ばしいようなお米の香りが強調されました。
味の方はお米の旨みがより感じられ、私はこっちの方が好みでした!
食事は何にでも合いそう。
今回は塩麹を絡めて焼いたホッケと共にいただきました。
ちょっとしょっぱいものと食べるとより甘み・旨みが感じられて、スッキリなのにより濃ゆい味わいを楽しむことができます。
こちらのお酒は精米歩合が77%のものもあるとのことなので、機会があったら飲み比べをしてみても面白いかなと思います。
お米の磨き加減によってどれくらい味わいが変わってくるのか興味ありです。
七本鎗 純米大吟醸 渡船を飲んでみて

なにかの本で『まずは冷やで飲んで、そのあと温度を変えて楽しむべし』と書いてあったのを参考に、まずは常温で飲んでから冷やしてみたり温めてみたりして味の変化を見るようにしています。
温度によって味わいが変わるなんて、、日本酒って本当にいろんな楽しみ方があって面白いですね。
今回のお酒『七本鎗 純米大吟醸 渡船』は最初はあまりにもバナナの香りだったのが珍しくてお酒の香りを何度も確認しており、飲まずともそれだけで酔っ払いそうになりました。
また、香りから推測した味と実際の味は結構違っていたので、私の見極め力はまだまだだなぁと感じました。。
あまり嗅覚が良くない気もするので、その辺も何とか改善していけたらと思います…。
以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
良い一日をお過ごしください。


