日本酒・熟成古酒の試飲イベント『熟成古酒ルネッサンス2025 日本酒の熟成古酒を楽しむ会』に行ってみた<東京・王子>

まちあるき

前回訪れたプレミアムな和酒フェスにて初めて熟成古酒を飲む機会がありました。

その年の新酒を楽しむイメージが強い日本酒ですが、最近は長期保存により熟成された日本酒が年々注目を浴びているそう。

ワインの世界ではヴィンテージものが高額取引されるのは珍しくないものの、日本酒も?と思っていると、実は江戸時代までは熟成古酒は価値のあるものとして重宝されていた歴史があるんだそうです。

今回はそんな熟成古酒の試飲ができるイベント『熟成古酒ルネッサンス2025 日本酒の熟成古酒を楽しむ会』に行ってきました!

熟成古酒ルネッサンス2025 日本酒の熟成古酒を楽しむ会

『熟成古酒ルネッサンス2025 日本酒の熟成古酒を楽しむ会』は世界最大級の日本酒の熟成古酒イベント。
日本全国から低温熟成古酒・常温熟成古酒などが集結し、中には30年を超す熟成古酒も出品されます。

熟成古酒ルネッサンス2025 日本酒の熟成古酒を楽しむ会 概要

日時:2025年4月5日(土)
   第1部:11:30〜13:30
   第2部:14:00〜16:00
場所:赤煉瓦酒造工場(東京都北区滝野川2丁目6-30)
料金:入場券 ¥3,000
   1日券 ¥5,000
   ※「1日券」は1部と2部に入場可能
チケット購入方法:
   ・eプラス
   ・熟成古酒処店頭

500円のデポジットでグラスをレンタルできるサービスもありました!
胴体が膨らんでいてリムがすぼまったデザインのもので、香りを楽しむにのに適した形のグラスでした。

新酒と熟成古酒の主な違い

熟成古酒に見られる成分の中で最も特徴的なものは『ソトロン』だと言われており、古酒の持つ熟成香へ大きな影響を与えている成分なのだそう。

熟成された日本酒はフレッシュなものよりも香りがバラエティに富んでおり、ソトロンだけでなく他にも多くの成分が増加することで味わいや香りの幅が広がるのだそうです。

出展酒蔵リスト

出展酒蔵リスト

  • 一ノ蔵(一ノ蔵)
  • 木下酒造(玉川)
  • 本田商店(龍力)
  • 白木恒助商店(達磨正宗)
  • 下越酒造(麒麟)
  • 岩瀬酒造(岩の井)
  • 玉乃光酒造(玉乃光)
  • 名手酒造店(黒牛・菊御代)
  • 稲見酒造株式会社(葵鶴) ほか

当日の様子

当日は開場時間前になると、40人程の人が赤煉瓦酒造工場の前にずらりと並んでいました。
入るのに時間がかかるかもと少し心配になりましたが、入場はスムーズでした。チケットを渡してプラスチックカップを受け取り、すぐに試飲開始。

人気のあるブースの前は結構な人だかりができており、試飲だけでなくスタッフとの会話を楽しんでいる方々も沢山見受けられました。

一ノ蔵(一ノ蔵)

最初から絶対美味しいと知っていた、こちらの『一ノ蔵 Madena』。

甘味はかなり強めながら、喉に引っかかる感じはありません。
酸味は強めで、カラメルみたいなプルーンみたいなドライフルーツを感じる風味があって洋酒のような味わいです。
ほんのりチョコレートのような風味も感じました。

木下酒造(玉川)

こちらは京都からいらしていました。
他のところはスポイトで自分で注いでいましたが、こちらではプラカップに注いでいただけるスタイル。

飲むおすすめの順番が決まっており、純米吟醸 雄町 2018BY→特別純米酒 2019BY→Time Machine Vintage 2018BYの順に頂きました。より味わいがどんどん複雑に、濃厚になっていくのが面白かったです。

こちらのお燗ブースは大大大大大人気でした!
個人的に、純米吟醸 雄町 2018BYがくどすぎず、とても美味しかったです。

本田商店(龍力)

龍力の古酒は『いかにも古酒』というかなり強めの味わいのものが多かったです。
蔵元おすすめは、一番奥の『龍力 純米 熟成古酒』。強力な熟成香で、とても複雑で色んな味がしました。私のような古酒初心者にはまだハードルが高すぎるお酒でした。。

白木恒助商店(達磨正宗)

古酒界隈では古酒といえば、白木恒助商店!という酒蔵なのだそう。

下越酒造(麒麟)

こちらでは、左から順番に飲み進めていくことをおすすめされたので、そのように。

本醸造の濃熟オールドは、かなり濃厚な甘味が特徴的。
そして順に時醸酒2020→2013→2003→2000と飲んでいきましたが、2023から2003で一気に『古酒!』というガツンとくる感じがありました。
何と表現すればいいのか分からないけど、ほんのり酢を感じるような。
しかしながら2000はまろやかさに磨きがかかり、とても複雑で濃醇ながら落ち着いた味わいで驚きました。

それが各年のお酒の味わいが影響してそうなっているのか、はたまたほとんどのお酒は2003→2000と寝かせることでそのような味わいに変化するものなのか?
古酒って不思議ですね…!
個人的には2013年が一番好みだと感じました。

岩瀬酒造(岩の井)

玉乃光酒造(玉乃光)

個人的にこちらの古酒『酒鵬 純米大吟醸 熟成古酒』はすごく好みでした!!

氷温熟成されたお酒で、本当に古酒?と思うほどきれいな味わいのお酒です。
以前八海山雪室に行ったときに飲んだ『純米大吟醸 八海山 雪室熟成八年』という熟成酒を思い出しました。

美味しかった…!
元のお酒の違いもあるだろうと思いつつも、熟成させる場所・方法によってもこんなにも味わいが変わってくるのが面白い。

試食でいただいた酒粕フィナンシェも大変美味しかったです。

名手酒造店(黒牛・菊御代)

こちらのブースでは、古いものから順番に飲んでいくことをおすすめされました。
全部美味しかったですが、特に『黒牛 純米酒 蔵内低温貯蔵』が古酒らしい風味もありながら飲みやすく、複雑で濃厚な味わいで美味しかったです。

稲見酒造株式会社(葵鶴)

こちらはフランス・パリで行われたKura Masterで2024年に金賞を受賞した『葵鶴 AOI CLASSIC』。
古酒らしい、熟成された風味が強いもののさらさらした感じでとても飲みやすく、一緒にいただいたパルメザンチーズとの相性も良かったです。

ほかにも、冷蔵・常温による熟成だけでなく加温(!)による熟成でつくられた古酒などもありました。

古酒の面白さに気付いた一日

古酒の魅力は、搾りたては無色透明だったであろうお酒が年を経るごとに黄金色から飴色へゆっくりと変化し、ナッツやココア、そしてスモーキーな熟成香が出てくる不思議。
熟成が進むにつれて個性が強まり、角が取れて、甘く香ばしい風味へと変化していく味わい。
そして何より、熟成させてみないとどんな味になるか分からないというのが、なんとも面白いと感じました。

今まで購入した日本酒を大切にしすぎたために意図せず日本酒をエイジングさせてしまっていた私ですが、今回色々な古酒を試飲させていただき、自分がつくってしまっていたものは決して悪くない(むしろとても美味しい!)古酒だったかも、と思いました。

勿論保管方法にはそれなりに気を使っており、光の入らない、温度差の小さい涼しいところを選んでいたのもいい結果につながっていたのだと考えられます。

今回試飲した古酒の中には本醸造のお酒をはじめ純米系、そして中には生酒など、多岐に渡る種類のものがあり、保存方法も色々なのだそうで『絶対にこれが美味しくなる』とか『これはやらない方がいい』みたいなルールはもしかしたらないのかもという気がしました。

やってみなければどんな味にあるか分からない!
ということで、これからは堂々と自家製古酒をつくっていこうと思います。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な時間をお過ごしください。

参照:
http://vintagesake.blog36.fc2.com/
https://project.nikkeibp.co.jp/mirakoto/atcl/food/h_vol89/

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