またまた和酒フェスに行ってきました!
と言っても、今回の和酒フェスはちょっと様子が違います。
第1回 プレミアム和酒フェス in 日本橋のテーマは『季節を感じながら、旬の和酒や食、地域、日本文化を楽しむ、少しリッチな利き酒祭り』ということで、通常の試飲・販売だけでなく日本酒について学べる講座なども同時開催されるよう。
いつもとは少し違う雰囲気を味わってきました。
- プレミアム和酒フェス in 日本橋
- プレミアム和酒フェス in 日本橋 参加銘柄
- プレミアム和酒フェス in 日本橋 当日の様子
- プレミアム和酒フェス in 日本橋 印象に残ったお酒
- 純米吟醸 十勝 / 上川大雪酒造
- 十勝 Tokachi Hokkaido with Cheese / 上川大雪酒造
- 徳正宗 純米吟醸 生原酒 あらばしり / 萩原酒造
- 宝来泉 純米大吟醸 美 / 関谷醸造
- 安芸虎 寝越庵 全麹仕込み 2008年産 / 有光酒造場(長期熟成酒研究会)
- 作 ZAKU 純米大吟醸 なぐわし 東条・山田錦 / 清水清三郎商店
- 臥龍梅 純米大吟醸 五百万石 / 三和酒造
- コナ・コーヒー、リリコイ / ISLANDER SAKE BREWERY
- 玉乃光 純米大吟醸 祝 京の紫 / 玉乃光酒造
- 幸姫 Plum Liqueur 華 Premium / 幸姫酒造
- Fiji:e passion フィジー イー パッション 純米吟醸原酒 / 河津酒造
- The First / 河津酒造
- 初緑 純米大吟醸 / 奥飛騨酒造
- TOKUMASAMUNE Lab. sweet / sour / 萩原酒造
- 宮乃雪 純米吟醸 雄町・山田錦・愛山 / 宮﨑本店
- まとめ:水の持参は必須!
プレミアム和酒フェス in 日本橋

プレミアム和酒フェス in 日本橋は昨年に『伝統的酒造り』がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念してアレンジされた、日本各地の“プレミアム”な和酒を飲み比べできるイベントです。
今までの和酒フェスとの違いは、
- プレミアムなラインナップの和酒の試飲
- プラスチックではなくガラス製のグラスを使用
- 屋内での開催
- 和酒に関連したセミナーの受講
・伝統的酒造りのユネスコ登録の意義
・世界一敷居の低い熱燗セミナー
・日本酒学
・日本の熟成古酒タイプと分類
・日本酒ペアリングセミナー
・器の違いによる日本酒飲み比べ
・SAKEから観光立国
などなど。
中々に豪華な内容となっていました。
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【プレミアム和酒フェス in 日本橋 開催概要】
日時:2月7日(金) 第1部 15:00~17:00 (2時間)
第2部 18:00~20:00 (2時間)
2月8日(土) 第1部 12:00~14:00 (2時間)
第2部 15:00~17:00 (2時間)
定員:各部 300名 ※各部入替え制
場所: KABUTO ONE 4F ホール&カンファレンス(東京都中央区日本橋兜町7-1-4F)
料金:通常チケット \ 6,000(税込)
・30蔵120種類飲み比べ可能(一部有料試飲有)
・ガラス製のグラス
・特別セミナー参加可能(無料・2講座分)
プレミアムチケット \ 10,000(税込)
・30蔵120種類以上の飲み比べ可能(一部有料試飲有)
・有料試飲2杯無料
・ガラス製のグラス
・特別セミナー参加可能(無料・2講座分)+優先席、アーカイブ動画視聴
・優先入場(プレミアムチケット専用受付)
・クローク(手荷物預かり)使用無料和らぎ水(1本)
・お土産
※フードは別途有料(キャッシュオン)
主催:和酒フェス実行委員会
後援:国税庁、観光庁

プレミアム和酒フェス in 日本橋 参加銘柄

プレミアム和酒フェスでは北海道滞在中から気になっていた上川大雪酒造や、佐賀県・鹿島市で開催されたくらくら祭で知った幸姫酒造などをはじめ、約30の酒蔵が出店していました。
更に今回は日本国内からだけではなくアメリカ・ハワイからもIslander Sakeという蔵元が出店!
また長期熟成酒研究会のブースもあり、お店ではあまり見かけないような数々の古酒がありました。
『プレミアム』和酒フェスという事でプレミアムな日本酒の有料試飲も多々あり、中々面白いラインナップになっていました。

第1回 プレミアム和酒フェス in 日本橋 参加蔵元・団体リスト
- 上川大雪(かみかわたいせつ) 上川大雪酒造・北海道
- 六歌仙(ろっかせん) 六歌仙・山形県
- 徳正宗(とくまさむね) 萩原酒造・茨城県
- 天鷹(てんたか) 天鷹酒造・栃木県
- 天覧山(てんらんざん) 五十嵐酒造・埼玉県
- 帝松(みかどまつ) 松岡醸造・埼玉県
- 君の井(きみのい) 君の井酒造・新潟県
- 上善如水(じょうぜんみずのごとし) 白瀧酒造・新潟県
- 越の白鳥(こしのはくちょう) 新潟第一酒造・新潟県
- 〆張鶴(しめはりつる) 宮尾酒造・新潟県
- 千曲錦(ちくまにしき) 千曲錦酒造・長野県
- 奥飛騨(おくひだ) 奥飛騨酒造・岐阜県
- 白川郷(しらかわごう) 三輪酒造・岐阜県
- 臥龍梅(がりゅうばい) 三和酒造・静岡県
- 花の舞(はなのまい) 花の舞酒造・静岡県
- 蓬莱泉(ほうらいせん) 関谷醸造・愛知県
- 四海王(しかいおう) 福井酒造・愛知県
- 作(ざく) 清水清三郎商店・三重県
- 宮の雪(みやのゆき) 宮﨑本店・三重県
- 玉乃光(たまのひかり) 玉乃光酒造・京都府
- 龍力(たつりき) 本田商店・兵庫県
- 千代むすび(ちよむすび) 千代むすび酒造・鳥取県
- 五橋(ごきょう) 酒井酒造・山口県
- 幸姫(さちひめ) 幸姫酒造・佐賀県
- 花雪(はなゆき) 河津酒造・熊本県
- 泰斗(たいと) 千代の園酒造・熊本県
- ISLANDER SAKE(あいらんだーさけ) ISLANDER SAKE BREWERY・ハワイ島/USA
- (団体)長期熟成酒研究会
プレミアム和酒フェス in 日本橋 当日の様子
和酒フェス開催直前に開催されていたセミナーの講師の方々や、恐らく招待されたと思われる日本酒会の著名な方々が会場内に大勢いらっしゃいました。
あの人の本読んだことある!
という方々もいらっしゃり、テンションが上がりました。笑
私が参加したのは週末の部だったので、会場内は大賑わいでした。
その日はなんと前日金曜日の約2倍のゲストが参加していたようです。
プレミアム和酒フェス in 日本橋 印象に残ったお酒

この日飲んだ数々のお酒の中から印象に残ったお酒をリストアップしてみました。
初めて見るお酒もたくさんあって、どれから試そうか悩みながらブースをまわるのもすごく楽しかったです!
純米吟醸 十勝 / 上川大雪酒造

昨年夏に北海道は礼文島に滞在した際、初めて飲んで気に入った上川大雪酒造のブースを発見!
まさか和酒フェスでも出会えるとは感激です。
華やか、穀物系の甘み、やや酸味、後味はさらり。
最初に飲むのに相応しいお酒でとても美味しかったです。
十勝 Tokachi Hokkaido with Cheese / 上川大雪酒造

山廃造りのお酒。
乳酸的な酸味としっかりした旨みがとても美味しかったです。
燗もつけていただくと、香りも旨みもかなり濃厚に!
もはやこのお酒がチーズなのでは?と思ってしまうような味わいでびっくりしました。
パルメザンチーズや白カビ系のチーズ、ラクレットなどのこってりしたチーズにも合うそうなので、いつかペアリングしてみたいです。
徳正宗 純米吟醸 生原酒 あらばしり / 萩原酒造

出来上がった醪を無加圧で搾った生原酒で、とてもきれいな味わい!
アルコール度数も16度と(高いけど)高すぎず、まろやかで優しい味わいを楽しむことができました。
宝来泉 純米大吟醸 美 / 関谷醸造

ひと口飲んで、すごくきれいな水を使って醸したんだろうなぁと感じるお酒。
甘みのあるやわらかい飲み心地で、するすると喉を通っていくようなお酒でした。
あまりにきれいすぎて特徴がないといえばそうかもしれないけど、誰が飲んでも素直に美味しいと思うようなお酒だと感じました。
安芸虎 寝越庵 全麹仕込み 2008年産 / 有光酒造場(長期熟成酒研究会)

なんじゃこりゃ…日本酒?
という感じで、色が濃く熟成香が濃厚でプルーンのような甘味!
色んな味が凝縮されたような飲み心地のお酒で、初めて経験する味でした。
長期熟成酒研究会では上槽から満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒を古酒を熟成古酒と定義しているそうです。
作 ZAKU 純米大吟醸 なぐわし 東条・山田錦 / 清水清三郎商店

GI三重の作 ZAKU なぐわし 東条・山田錦 は間違いないお酒…!
低温貯蔵で醸されたお酒で、華やかな香り。
あっさりとした上品な甘み、程よい酸味の、どちらかといえばライトボディ寄りの繊細な味わいのお酒でした。
こちらは(値段的に)気軽に購入できるタイプのお酒ではないので、この機会に味わうことができて幸せでした。
臥龍梅 純米大吟醸 五百万石 / 三和酒造

臥龍梅の中でも初めて見たお酒、こちらは静岡県内限定流通の純米大吟醸なんだそうです。
フルーティーな香りですっきりとした味わい。
全体のバランスがとてもよく、つるつると飲み進めてしまえそうな危険な香りのするお酒でした。
めちゃくちゃ美味しかったです。
コナ・コーヒー、リリコイ / ISLANDER SAKE BREWERY

コナ・コーヒー味のお酒(Islander Sake Kona Coffee Ginjo Fruit Sake)は、驚いてしまうくらいしっかりと珈琲の味がしました。
なのにお酒…とても不思議でおいしい味わいで、こんな組み合わせがあるのかと感心しました。
よく考えたらタイ米からつくられる泡盛もコーヒーと相性がいいので、そこまであり得ない組み合わせではないのかも?
そしてリリコイというお酒(Islander Sake Lilikoi Ginjo Fruit Sake)も嬉しいサプライズを感じるような味わいで、パッションフルーツに似た酸味と甘味が独特で美味しかったです。
ちなみにリリコイとはパッションフルーツの親戚のようなものなのだそうです。
玉乃光 純米大吟醸 祝 京の紫 / 玉乃光酒造

美しいラベルに惹かれてテイスティングしてみたこちらのお酒は、想像した通りの華やかなお酒!
お米由来のほのかな甘みにまろやかな旨味…すっとキレるのも素敵でした。
ちなみに『祝』というのは京都の酒米なのだそうです。
なんて素敵な名前なんだ…!
幸姫 Plum Liqueur 華 Premium / 幸姫酒造

あまりにもまろやかで美味しい梅酒だったのでたまげました。
とろりとしながらも流れるような飲み心地で、全く喉に引っかからない!
梅酒まつり以来の、美味しい梅酒との出会いでした。
Fiji:e passion フィジー イー パッション 純米吟醸原酒 / 河津酒造

ラベルを見て『ん?Fiji?』と飛びついてしまいました。
四種の酵母をブレンドして醸されたもので、南国のフルーツを彷彿させるような雰囲気。
どことなくマンゴーのような甘味、パイナップルのような酸味…初めて飲むような味わいでとても満足感の高いお酒でした。
The First / 河津酒造

ひと口飲んであまりの爽やかさに驚きました。
あっさりとした甘みがとっても美味しい!
アルコール度数が7度でとても飲みやすく、普段日本酒を飲まない人にも安心してすすめられるようなクセのない、きれいな味わいでした。
初緑 純米大吟醸 / 奥飛騨酒造

飯田橋で行われたイベント『岐阜の地酒に酔う 2024 in 東京』にて初めて出会った初緑に再会!!!
もう絶対間違いなく美味しいと知っていたので、このイベントでも出会えて嬉しくなってしまいました。
フルーティーで華やかな香りに、お米を感じる甘味。
ほんのり渋く、最後はさらっときれいにキレていく。。
ワイングラスで香りを肺いっぱいに吸い込んで楽しみたくなるお酒です。
TOKUMASAMUNE Lab. sweet / sour / 萩原酒造

最初に飲んだ『徳正宗 純米吟醸 生原酒 あらばしり』が美味しかったので、戻ってきてしまいました。
こちらのお酒は、ユナイテッドアローズとのコラボ酒なのだそう。
醸造工程の酒母をそのまま搾る『酒母搾り』という手法でつくられたお酒で、低アルコールに仕上がっているのだそうです。
Sourはグレープフルーツのような苦味と酸味が共存する、とてもフルーティーな味わい。
Sweetはより甘みがあり、パイナップルのような風味があってとても美味しかったです。
宮乃雪 純米吟醸 雄町・山田錦・愛山 / 宮﨑本店

こちらはすべて純米吟醸造りのお酒ですが、使用されている酒米が違うので飲み比べが楽しいシリーズでした。
酸味と旨味のバランスが良い雄町、まろやかで優雅な味わいが優等生的な山田錦、濃醇で旨みの濃い愛山…!
全部美味しかったけど、個人的にはいちばん雄町が気に入りました。
このほかにもたくさんのお酒を飲ませていただきましたが、すべて違ってすべて美味しかったです。
まとめ:水の持参は必須!

こちらも大変美味しかったです。
プレミアム和酒フェスは、今までの屋外で行われた和酒フェスとは違って空調が効いておりとても快適でした。
また日焼け対策をそこまでしなくて良かったのも気に入りました。
たまたまかもしれないものの、参加人数が中目黒ほど多くなかったのでゆったりと試飲できたのも良かったです。
(人気の酒蔵は長蛇の列でしたが、それでも中目黒ほどではなかった気がします)


そして個人的に、試飲グラスがガラス製だったのが良き!
テーブルに置いたプラスチックの試飲グラスはお酒が入っていないと風で飛ばされてしまうのですが、そもそも屋内なので風がなく飛ばされないし、テーブルに置いた時の安定感があるのが安心でした。
今回思ったのは(毎回思っていますが、改めて)お酒系のイベントには絶対に水を持参した方がいいということ!
勿論会場でも水は購入できますが、なくなるたびに購入するのが面倒だしグラスを定期的にすすぎたいので、最低でも1リットルくらいのお水を持って行くのがいいなと思いました。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な時間をお過ごしください。