約一年ちょっと前。
佐賀県内のお酒屋さんで、『佐賀ん酒』というステッカーが付いたお酒を発見したのです。
何だろう…?
そう思って調べてみると、『Challenge the 佐賀ん酒』とは佐賀県内の蔵元が新たなチャレンジをした、数量限定の純米酒のことでした。
今回はその時に見つけた『天吹 純米酒』を思い切って開栓してみました。
Challenge the 佐賀ん酒

『Challenge the 佐賀ん酒』は2018年から始まった取り組みです。
佐賀県内の蔵元が、新しいチャレンジをして普段自社では造らないタイプの純米酒を醸すというもの。
毎年2回春と秋に発売され、県内のスーパーやお酒屋さんにて発売されます。
今回私が飲んだのは2023年バージョンのもの。
勿体なさ過ぎて開栓できず、一年ちょっと経過してからやっとこさ飲んでみたのでした。
天吹酒造

脊振山系のまろやかな伏流水と花酵母を使用して日本酒を醸す天吹酒造は約300年の歴史を持つ佐賀県の酒蔵です。
そもそも佐賀旅に出ようと思ったのは天吹酒造を訪れてみたかったからだったなぁ。
念願叶って天吹酒造を訪れてみたお話はこちら↓
『天吹 純米酒』のスペック

⋆
酒米 | さがの華 100% |
精米歩合 | 60% |
使用酵母 | ‐ |
日本酒度 | +8 |
酸度 | ‐ |
アミノ酸度 | ‐ |
『Challenge the 佐賀ん酒 天吹 純米酒』に使用されているのは、佐賀県で栽培されているオリジナルの酒米さがの華。
山田錦を親に持つさがの華を使用して醸されたお酒は上品な香りと味わいが特徴だと言われています。
日本酒度は+8で、かなり辛口目な予感。
今回の天吹酒造のチャレンジは、辛口だけれども辛口だけでない、米の旨味と程よい香りを感じれる味わいを目指したところなのだそうです。
『天吹 純米酒』テイスティング

ほのかな甘みを感じる、お米の香ばしい香り。
一瞬だけどココナツのような香りも。
口に含むと硬度の高いミネラルウォーターを飲んだ時のような硬さを感じる飲み心地。
ほんのりと瑞々しい葡萄のような甘味も感じられます。
そして飲み込んだ後鼻を抜けるのは、圧倒的なお米感!
ふんわりとりんごのようなフルーティ―さが通り過ぎていきます。
最後に感じるのはぴりりとした辛味。
キレはよく、すっと消えていきました。
お酒の味わいもそうですが、お酒自体が硬い!
コントレックス(高度高めのミネラルウォーター)を飲んだときみたいに、お酒を歯で嚙み切ってからじゃないと飲み込めない、みたいな。
舌の上で転がしているとじんわりと旨味と酸味が強まってきて、美味しいのです。
以前飲んだ濃厚で超辛口な天吹とは打って変わって硬めの辛口で、確かに普段イメージする天吹という感じではないのが面白かったです。
天吹酒造の『天吹 純米酒』を飲んでみて

今回飲んでみたChallenge the 佐賀ん酒 2023 天吹酒造の『天吹 純米酒』は、今まで飲んだ天吹の中でもちょっと毛色の違うタイプのお酒でした。
普段飲まない味わいのお酒だったのですが、食中酒としても合いそうだし、単体でも満足感の高いお酒だなぁと思いました。
Challenge the 佐賀ん酒 は年によって参加している蔵元が違うんだそう。
今年はどこの酒蔵が参加しているんでしょうか、気になります。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。