東海道五十三次・水口宿★『美冨久・三連星』の美冨久酒造に酒蔵見学行ってきた<滋賀・甲賀>

まちあるき

今年の2月に東海道酒蔵めぐりに行ってからというもの、滋賀県・湖南エリアの酒蔵が気になって気になって。。
夏季の青春18きっぷでまた滋賀を訪れることができたのをいいことに、美冨久酒造へ酒蔵見学へ行って参りました。

美冨久酒造について

1917年(大正6年)に創業された美冨久酒造は、かつて東海道五十三次の50番目の宿場町として栄えた水口宿の街道筋にある酒蔵

『美しく 冨くよかで 久しい』を企業理念に掲げています。

自然界に存在する乳酸菌を用いた昔ながらの天然醸造法『山廃仕込』など、手造りにこだわったお酒造りをしており、全国新酒鑑評会をはじめ、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)やロンドンSAKEチャレンジ、ワイングラスでおいしい日本酒アワードなどでも金賞受賞など、国内外で高い評価を得ている酒蔵です。

美冨久酒造株式会社
滋賀県甲賀市水口町西林口3-2

ところで、美冨久酒造といえば主要銘柄は『美冨久』や『三連星』ですが。

先日、東京日本橋にある滋賀県のアンテナショップ・ここ滋賀にて試飲販売会があった際は、ロックで飲む日本酒『I’m Sake Rock』と初めての滋賀酒『Mifuku Prima Volta』を購入しました。

どちらも夏にぴったりのお酒で美味しかったです。

美冨久酒造・酒蔵見学の予約方法

今回の酒蔵見学は、美冨久酒造のウェブサイトを確認してからメールにて申し込みをしたところ、すぐに丁寧な返信が来て予約が完了しました。

美冨久酒造の酒蔵見学については、ウェブサイトに詳細が載っているのでご確認ください。

→ * 2024年12月現在、ウェブサイト上から蔵見学の案内がなくなっているようでした。
興味がある方は直接酒蔵に確認してみてください。

こちらの蔵は酒蔵見学専属のスタッフはいないため、必ず事前に見学希望の連絡を入れる必要がありますのでご注意ください。

見学料金無料
人数1名から予約可能(40人以上は要相談)
所要時間蔵見学 約20分 / 試飲 約20分
駐車場有(最大3台まで)

美冨久酒造 酒蔵見学の様子

当日は酒蔵見学の予約時間の十分前に到着。
酒蔵直売店にて見学に来た旨を伝えます。

店内には団体のお客さんでにぎわっていましたが、すぐに担当の方(この日の酒蔵見学は杜氏さんが担当でした!)が出てきて対応してくださいました。

まずは美冨久酒造の生い立ちと歴史についてお話しいただきました。
もとは滋賀県愛知郡にある藤居本家の当時の三男が分家として創業したのだそうです。

いまは北島酒造の主要銘柄となった『御代栄』も、もとは美冨久酒造の銘柄だったとは、、滋賀県内で色々なつながりがあることを知り、興味深く話を聞かせていただきました。

こちらは酒蔵内にある、酒蔵見学用のスペース。
なんと、コロナ期間中の助成金にてこちらの施設を整えたそうです。

こちらでは図を使って丁寧に日本酒のつくり方について説明していただきました。

美冨久酒造のお酒は、専門工場で40~70%に精米された滋賀県産のものを使用しているそう。
また全体の8割のお酒を山廃仕込みで作っているそうです。

今回、一度は途絶えながらも復活を遂げた滋賀県の在来米である渡船についてもお話していただきました。
『三連星』に使用されている酒米は大叔父(滋賀渡船6号)、父(山田錦)そして子(吟吹雪)のような関係…とおっしゃっていたのが面白く、一発で関係性を覚えることができました。

なんと、この見学スペースの下には仕込み蔵があるんです。
窓から下を覗くと貯蔵用の樽がたくさん並んでいるのが見えました。

更にこちらの会場で使われていたセンスのいいテーブルは、貯蔵樽の蓋を再利用して造ったものだそうです。
めっちゃおしゃれ!

杜氏さんの手作りだそうです。多才…

他にも、かつては現役だったブレンド用の器具や自動販売機など、レトロで面白いものがたくさん置いてありました。

酒蔵見学後の…試飲タイム!

さて、酒蔵見学のあとは試飲タイムです。
こちらでも杜氏さん自らお酒について語ってくださいました。

こもだる可愛い
右奥の吉幾三のパネルが終始気になりました

東京でも比較的手に入りやすい三連星ですが、もともとこちらのお酒は普段お酒を飲まない層向けに美味しい日本酒を飲んでほしい、と造った日本酒だそう。
そういえば私の初めての美冨久との出会いも三連星だったなぁ。

かなり気前よく色々と注いでくださるので、途中からいい気分に。
色々試飲した中でも、『吟彩』が特に甘旨系で穀物感もあまりないながらしっかりした濃い味で美味しかったです。

どれにしようか悩んでいると、こっちもありますよ、と美冨久も出してきてくださいました。

これは…滋賀県外ではあまり見かけないやつ!

早速飲んでみたところ、真ん中の『山廃仕込 辛口純米』がドンピシャに好みだったので即お買い上げしました。

移動があるので常温保管なのはありがたいのです。
生酒系は、多分ここ滋賀でも手に入るでしょう。
知らんけど。

そして今回初めて山廃仕込 熟成純米酒も試飲してみました。
琥珀色の綺麗な水色。いかにも熟成酒という感じです。

味の系統的には、お米の穀物感がどっしり、旨みがずいっときて、終始ガッツリいる酸味が特徴的。
最後はじわぁ…とキレます。
これは、ハマる人にはがっしりハマるのだろうというお酒でした。

見学と試飲、合わせて約2時間もの長い時間ご対応いただいたスタッフの方々には大感謝です。

直売所には、このようなチャートが置いてありました。

ラベルからはまだまだ味が想像できない私にとっては、こういう気遣いはとってもありがたいです!

試飲のあとは蔵カフェ薫蔵へ

お買い物を済ませた後は隣接している『蔵カフェ薫蔵』へ。
蔵を改造したカフェ、という事で前から気になっていたんですよね。

到着が遅かったためランチは終了していましたが、カフェメニューはまだやっていたので妙な時間ではありましたが『酒粕カレー』『酒粕パフェと甘酒』そして『チーズ漬け』をいただきました。

酒粕尽くしで、どれもすっごく美味しかったです!
写真はほぼ取るのを忘れていました!笑

酒カップのコップ、かわいいわ
酒粕パフェと甘酒

酒蔵見学に行って、美冨久酒造のファンになりました

酒蔵見学に行ってからその蔵のお酒を飲むと、美味しいお酒がよりおいしく感じます。
きっとその蔵ならではの歴史やこだわり、思いなどが伝わり味覚が刺激されるのでしょう。

目が怖いたぬき
だから君はいつもサングラスなのかい

また、試飲では普段自分だったら選ばないお酒も試せるのが魅力だなと感じました。
買ってから好みでなかった場合(幸運にも今まではなかったですが)がっかりするだろうし、好きだ!という事が分かってから購入する方が安心ですよね。

以上、美冨久酒造の酒蔵見学に行ったリポートでした。

美冨久酒造でじっくり杜氏さんのお話を聞いて、蔵で醸されたお酒を飲んで…すっかり美冨久ファンになってしまいました。
これぞ酒蔵見学の醍醐味なのでしょう。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

最後に蛙ちゃんのお見送りがありました。
ばいばい

参照:
近江の美し酒「みふく」/美冨久酒造株式会社 (mifuku.co.jp)

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