九州といえば焼酎のイメージが強いですが、福岡はそんな九州でも日本酒の生産&消費が盛んな県。
今回は福岡の銘柄で佐賀・長崎を訪れた際にも手に入りやすかった『喜多屋』のお酒を飲んでみました。
以前飲んだことのある喜多屋のお酒といえば『寒山水』と『喜多屋 特別純米酒』。
どちらも好みの味わいだったため、『喜多屋 純米吟醸 吟のさと』も絶対自分の好みだと確信をもっての開栓です。
喜多屋のお酒を飲んだ感想はこちらの記事に書いてます↓
株式会社 喜多屋
江戸時代末期の文政3年(1820年)創業の喜多屋は、お茶の名産地でもある福岡県八女市に蔵を構えています。
会社名である『喜多屋』は“酒を通して多くの喜びを伝えたい”との願いより名づけられました。
喜多屋のお酒を醸すのに使用されている酒米は、JA糸島に所属する契約農家より仕入れた山田錦とJA福岡八女に所属する契約農家より仕入れた吟のさと。
山田錦といえば兵庫県が名産地のイメージがありますが、実は福岡県産も負けてはいません。
特に糸島地域は昼夜の温度差など稲穂の成長に適した環境が整っており、全国でも多くの山田錦を生産量を誇るエリアなんです。
八女市での酒造好適米生産の歴史は浅いながら、地元の農家さんたちと協力して『吟のさと』の栽培をはじめ、この活動は地域経済の貢献にもつながっているのだそうです。
株式会社 喜多屋
福岡県八女市本町374番地
『喜多屋 純米吟醸 吟のさと』スペック

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酒米 | 福岡県八女産 契約栽培米 吟のさと 100% |
精米歩合 | 59% |
使用酵母 | ー |
日本酒度 | 4 |
酸度 | 1.6 |
アミノ酸度 | ー |
『喜多屋 純米吟醸 吟のさと』は地元八女市での米作りからこだわった純米吟醸酒。
八女の契約農家と自社田で栽培したお米を使用しています。
またこちらは低温発酵にて醸されたお酒だそう。
純米吟醸のグレードとしては比較的手に取りやすい価格で販売されています。
吟のさと

酒造好適米『吟のさと』は酒米の王とも呼ばれる山田錦とほぼ同じ品質ながら、収穫量が多く背丈が低く倒れにくいため栽培しやすいのが特徴です。
『喜多屋 純米吟醸 吟のさと』テイスティング

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青りんごのような爽やかな甘みを彷彿させる、フルーティーな香り。
ライトボディでお米の味わいを感じる優しい味わい。
もっと甘味が強そうな香りでしたが、実際は軽快な甘みが瑞々しいお酒です。
お酒単体でも美味しく、爽やかでしみ込むような味わいでつるつると飲み進めてしまいました。
とっても上品な日本酒で食中主としても万能なイメージです。
ちなみに、常温になるまで置いて飲んでみましたがなんとなく味がぼやけてしまい、、
冷酒で飲むのが一番おいしく楽しめると感じました。
『喜多屋 純米吟醸 吟のさと』を飲んでみて
お酒単体で美味しく飲める味わいで、以前の記事でペアリング云々と書いていたもののお酒だけで飲み切ってしまいました。
『喜多屋』は九州北部では比較的容易に手に入るらしく、福岡や佐賀・長崎などの大きめのスーパーでは目にすることが多かったお酒です。
喜多屋のお酒は全体的にきれいな味わいが多いのかな。
特に今回味わった『喜多屋 純米吟醸 吟のさと』はクセもないし、変な意味での意外性もなく安心して飲めるお酒でとても美味しかったです。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
参照:
Kitaya – Local Japanese Sake & Genuine Shochu Brewery from Yame, Fukuoka
吟のさと | 農研機構 (naro.go.jp)