今回のトピックは、月経カップにまつわる『痛み』について。
タンポンと比較すると、見た目(特に直径)が大きい月経カップ。
いくらカップをたたんで小さくしてから挿入するとは言えど、初めてカップを見る人を不安にするインパクトがあります。
しかし、そんな見た目に対して、実は月経カップ装着時は、カップが入っていないときと同じように何も感じないのが正解なんです。
ちょっと意外じゃないですか?
もちろん、月経カップ挿入時や取出し時も、注意を払うことで痛みを感じることなく使用することが可能です。
今回は、そんな快適に使用することができる月経カップと、使用の際に痛みを感じない方法についてまとめてみました。
月経カップ挿入時の痛み
まずは、カップ挿入時に感じる可能性がある痛みについて。
よくあるものをリストアップしてみました。
潤いが足りない
生理期間中盤は経血が潤滑剤の役割を果たしてくれるため、膣の中が潤っている状況です。そのため、カップ挿入時も、すんなり装着できることが多いです。
しかし、生理のはじまりかけと終りかけの時期は経血量が少なく、カップが膣壁に引っかかってしまいスムーズに挿入できないことはありませんか?そんな時、無理にカップを押し入れようとすると痛みが発生してしまいます。
対処法
カップが引っかかって痛みを感じる場合は、ウォーターベースの潤滑剤を利用する、
もしくは水でカップと指を濡らしてから挿入すると改善される
カップと指をちょっと水で濡らすだけでも随分滑りが良くなります。
スムーズに挿入できないときは、試してみてください。
力みすぎている
最初の方は、カップを入れるのって緊張しますよね。めっちゃ分かります。。
しかしながら、緊張すると体全体に力が入ってしまいそれは膣も例外ではありません。
カップは入ろうとするものの、膣は固く閉ざされ押し出す力が働いてしまうので、痛みが発生することがあります。
対処法
まずは深呼吸!そして、リラックスしましょう。
例えば、あなたの大好きなアロマキャンドルをつけるなど、落ち着けるような空間を作ることも効果的です。
焦りがちな管理人は、お気に入りの中からスローテンポな曲を選んでかけ、心が落ち着かせていました。
カップの先端が太い
カップ挿入時の先端部分は、折り方によって異なります。
例えばCフォルドは、とっても開きやすくておすすめなのですが、先端挿入部分(写真ではカップの左側)が、7フォルドやパンチダウンフォルドに比べると大きめですよね。
もしも先端部分のサイズで苦労している場合は、違う折り方を試してみましょう。
対処法
違う折り方を試してみる
7フォルド、パンチダウンフォルド、ラビアフォルドは先端部分が細くなるのでおすすめ
カップを挿入する際は、両手を使うとよりスムーズにできることが多いです。
例えば、左手でカップを挿入する場合、右手の指で膣口を開いてカップの挿入を助けると、入れやすくなるので試してみてください。
途中でカップが開いてしまうことも。。
これは、うっかりカップから指がずれてしまった時に起こりやすい事故です。
まだ感覚が完全にある膣口付近で、カップがぽんっ!と開いてしまうと、痛いのとびっくりとで声にならない声が出てしまうのは、管理人だけではないはず…。
対処法
指の力を意識し、カップが正しい位置に入るまで気を抜かない
特にシリコーン製のかためのカップは弾力も強く開く力が強い傾向があるので、頻発するようであれば少しやわらかめのカップに変えるのもありかもしれません。
月経カップ装着中の痛み
カップが装着できました。でも、なんだか違和感が…?
そんな時は、下記の中に原因があるかもしれません。
子宮口にカップが干渉している
カップが子宮口に触れていると、痛みを感じることがあります。
対処法
子宮口の位置を把握しておく
(指が届く場合は)カップ挿入後にリムを指でなぞって、子宮口にリムが干渉していないか確認する
特に、持ち手が膣から飛び出していてはいけないと思ってカップを奥に入れすぎると、リムが膣と干渉してしまうことがあります。
持ち手は出ていても問題ありません。かたさによって気になる場合は、ちょうどいい長さだけ残して切り落としてもいいでしょう。
横から見た状態だと、子宮口は斜めに向いて位置しています。
子宮口の向きに沿った方向にカップを挿入すると、カップが子宮口に干渉するのを最小限に抑えることができます。
人によってカップのベストな位置は違うので、いろいろ試すのが快適な月経カップライフへの近道。
体のかたちは個人によって違うので、自分なりのベストポジションを見つけてください!
子宮口がカップに吸引されている
多くの月経カップには空気穴があります。
リムの下に空いている空気穴から空気が出入りすることで、カップが膣内でもしっかりと開くことができるようにつデザインされています。
そんな重要な役割を担っている空気穴ですが、ふさがったままカップを使用すると、空気の調整がうまくいかず子宮口がカップに強く吸い込まれてしまったり、取出しの際の密封の解除がうまくいかなかったりと、痛みの原因となることがあります。
対処法
カップ使用前に、空気穴がふさがっていないことを確認する
空気穴がふさがっていなくても小さい空気穴のカップは注意が必要です。
個人的な経験談ですが、小さい空気穴のカップを使う時は、挿入時に意識してカップ内に空気が入るようにしないと吸い付きによる痛みを感じることが多々あるので、気を付けるようにしています。
この手の痛みには、やわらかめ&空気穴大きめカップ最強説が管理人の中で浮上中↓
持ち手が膣壁に干渉している
カップが正しい向きで挿入されていない場合、持ち手部分が膣壁に刺さる感じで当たり、痛みを感じることがあります。
対処法
カップ挿入後は、持ち手の位置も併せてポジションを確認する
お手洗いが近くにない場所にいて、カップが調整できないとしんどいですよね。。
挿入直後は、スクワットをするなどちょっと動いて違和感がないことを確認しておくと安心です。
カップが合っていない
思いつく限りいろいろ試したけど痛みが改善されないって場合は、もしかしたらカップがあなたに合っていないのかも。。
かたさ
カップがかたすぎる場合、ほかの内臓と干渉してしまい、痛みを感じるケースがあります。
対処法
やわらかめのカップを使ってみる
個人によって最適なかたさは違うので、自分にとってかたすぎるものなのかどうかは、実際に使ってみないと分からないのがもどかしいところです。
大きすぎる
例えば、容量だけを基準にカップを選んでしまったケース。
容量が大きなものは必然的にカップ自体も大きくなりがちですが、膣のかたちと大きさ(特に直径)が合っていないと、痛みを感じることがあります。
こちらも実際に使ってみないと自分に合ったサイズかどうかが分からないので判断が難しいところですが、他を試しても痛みが改善されない場合は、可能性としてこういう理由もあるということを知っておいてください。
対処法
小さめのカップを使ってみる
カップの選び方については、こちらにまとめていますので参考にしてみてください。↓
月経カップを取り出す時の痛み
月経カップにまつわる痛みの中でも最後の難関・取出しの際に生じる痛みについて。
ちゃんと密封は解除した?
持ち手を見つけてカップの位置を把握したら、まずは指でリブを挟んで、カップの密閉を解除しましょう。
それをしないで無理にカップを引っ張ると、カップが子宮口に吸着しており子宮口も一緒に引っ張られるため、痛みを伴います。
めっちゃ痛いです。
対処法
カップを見つけたら、まずは密閉を解除する
カップはたたんでで取り出す
カップを挿入する際は折りたたんで入れましたよね。
出すときも、できるだけ折りたたんで出すようにしましょう!
そうすれば、カップをできるだけ小さい面積にして膣口を通過させられるので、痛みを感じにくくなります。
3本の指を使い、『く』の字型にすると、出しやすくなるので試してみてください。
対処法
カップは折りたたんで取り出す
取出しの途中でカップが開いてしまわないよう、気を引き締める
あんまり小さくたたみすぎると、カップの中にたまっていた経血があふれ出てしまうことがあります。
(個人的には、痛いよりはましなのであまり気にはしていません。)
カップは縦向きに取り出す
膣は水平ではなく、縦向きに開いています。
ですのでカップを取り出す際も、縦向きにするとスムーズに出しやすくなります。
イメージは『く』の字です!
対処法
カップは縦向きにして取り出す
まとめ
以上、月経カップにまつわる痛みについて、今の時点で管理人が考えつく原因と対処法をお伝えしました。
引き続き調査していきますので、新たな項目が見つかれば随時アップデートしていきたいと思います!
それでは、ハッピーな生理ライフを♪