首里城の近くに蔵を構え琉球泡盛『瑞泉』を醸す瑞泉酒造を訪れた後は、同じエリアにある識名酒造に行ってみました。
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瑞泉酒造の酒蔵見学に行ってきたお話はこちら↓
琉球泡盛とは

『琉球泡盛』は沖縄県でつくられたもののみが使うことを許されている名称で、
- 原料は米を使用
- 黒麹菌を使用
- 仕込みは1回だけの全麹仕込み
- 単式蒸留機で蒸留
などの特徴を持つ蒸留酒のことです。
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以前八重山諸島滞在中に泡盛に興味を持ち、蒸留酒なのに優しい甘味のある泡盛が大好きになってしまいました!↓
識名酒造

識名酒造は『首里三箇』のひとつである『赤田』の地で1918年に創業した酒蔵で、主要銘柄は『時雨』です。
現在知られている中で最も古い泡盛は識名酒造にて『識名家の家宝』として保有されている約150年物の古酒なのだとか。
古酒は汲み出したらその次に古いお酒を同量つぎ足していく『仕次ぎ』という手法で貯蔵されます。
『仕次ぎ』をすることによって香味特性が強くなり、もともとの泡盛と混ざることによってより活性化されるのだそうです。
識名酒造
沖縄県那覇市首里赤田町2-48
琉球泡盛『時雨』

こちらは識名酒造の創業当時よりつくられている、定番のお酒なのだそう。
仕込み・貯蔵はステンレスタンクで行われ、沸騰させて蒸留するというオーソドックスな常圧蒸留という手法が使われています。
常圧蒸溜によってつくられたお酒は、香りが豊かで味が濃醇、そしてコクのあるしっかりとした味わいの泡盛ができると言われています。
『時雨』は華やかな香りとマイルドな口当たりが特徴で、個人的には香ばしい風味が大変美味しいと感じました。
『時雨』という名前は、秋から冬にかけて降る通り雨のようなさわやかな飲み口の泡盛を造りたいという思いを込めて名付けられたのだそうです。


琉球泡盛『時雨』を飲んでみた!
公式サイトに載っていた『時雨』のおすすめの飲み方はストレート、ロック、水割り、お湯割り、カクテル。
そのうちのいくつかを試してみました!
ストレート
ストレートはお酒に何も加えず、常温のままで飲むこと。
お酒本来の味わいが分かると言われています。
口に含むとアルコール度数30度が舌にぴりぴりと来ます。
香ばしい穀物的な風味が一番強調され、ぎゅっと凝縮された泡盛の味。
コクがあり、独特の椎茸のような風味があります。
かなり個性的な味わいだと感じました。
しかしそれ以上に、泡盛をストレートで飲むのに慣れていない私には、アルコール感が強すぎて味に集中できませんでしたw
ロック
ロックは氷を入れたグラスに泡盛を注いで飲むこと。
個人的に、氷とグラスがぶつかって涼しげな音を出すので気に入っている飲み方です。
ストレートの時と打って変わって、独特のクセがマイルドになりました。
味が凝縮されていた印象だったのがほのかに緩んで飲みやすい印象に。
氷によって冷えるので、すっきり感も生まれていい感じです。
水割り
泡盛に水を加える飲み方。
私は泡盛と水を1:1の割合で割りました。
水割りにするとお米を感じる香ばしい香りが際立ちます。
不思議なことに泡盛に水を加えると味がまろやかになり、甘味が増し、一気に味わいが変化します。
大地を感じるコクと椎茸のような風味は健在で、これが時雨らしさなのかな、と感じました。
飲み進めていくと最初は気になっていた『クセ』も美味しく感じるように。
最初はロックが一番好きかな、と思っていましたが最終的には水割りの方がお気に入りになっていました。
琉球泡盛『時雨』は独特の風味あり、飲み方によって味わいがかなり変化する!

今回は識名酒造の『時雨』を3種類の飲み方で楽しんでみました。
公式サイトに載っていた『時雨』のおすすめの飲み方のうちお湯割りとカクテルはまだ試せていませんが近いうちにやってみたいと思います。
泡盛の面白さは、飲み方によってかなり味わいが変化すること!
今回飲んだ『時雨』は特にその傾向が顕著に出ていたような気がします。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
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参照:
沖縄泡盛酒造所 有限会社 識名酒造 – 古風味豊かな琉球泡盛「時雨」・「歓」 (shikinashuzo.com)