今回は約一年ぶりに沖縄の地を踏みました。
と言っても前回訪れたのは八重山諸島でしたが、今回は沖縄本島です。
改めて地図を見ると沖縄は九州本島と台湾のほぼ中間に位置しており、そのあまりの離島ぶりに惚れ惚れしてしまいます。
本当はフェリーで鹿児島からえっちらおっちら移動したかったのですが、諸々の理由があって飛行機で行くことに。
東京から那覇まで、約3時間弱の空の旅を経て沖縄に到着しました。

さて、その沖縄では何がしたかったかというと…。
もちろん沖縄本島でつくられる泡盛を味わってみること!
ということで、首里にある瑞泉酒造に行ってきました。
琉球泡盛とは

泡盛とは、下記の特徴を持つ蒸留酒のこと。
その中でも『琉球泡盛』は沖縄県でつくられたもののみが使うことを許されている名称です。
- 原料は米を使用
- 黒麹菌を使用
- 仕込みは1回だけの全麹仕込み
- 単式蒸留機で蒸留
⋆
以前石垣島滞在中に泡盛に興味を持ち、蒸留酒なのに優しい甘味のある泡盛が大好きになってしまいました!↓
すっきりと甘味のある泡盛で、気に入っている八重泉。
石垣島にある八重専酒造に足を運んでみたお話はこちら↓
沖縄ファミマの泡盛コーヒーは騙されたと思って一度は飲んでみてほしい↓
瑞泉酒造

瑞泉酒造は明治20年(1887年)創業蔵で、那覇市首里にある『崎山』というエリアに蔵を構える酒蔵です。
かつて琉球王国の時代、泡盛の製造を許されていたのは豊富な水があった『首里三箇』と呼ばれる崎山、赤田、鳥堀の村のみでした。
首里の泡盛製造はその後発展し続け、沖縄戦以前には100以上の酒造所があったと言われています。
瑞泉酒造の名前は、首里城内の第二門である瑞泉門の横より湧き出る泉『瑞泉』のように、清冽で芳醇な酒造りをめざし命名されたのだそうです。
瑞泉酒造株式会社
沖縄県那覇市首里崎山町1-35
酒蔵見学

酒蔵見学では、まずビデオを鑑賞し琉球泡盛と瑞泉酒造の歴史などについて学びます。
ビデオ鑑賞の後は、展示スペースにて様々の展示物を見せていただきお話を伺いました。

その後、工場内の機械を見せていただきながら泡盛造りの工程について説明していただきました。
残念ながらこの日は機械が稼働していなかったのですが、蒸米や蒸溜などの工程が行われている日は酒蔵の外からでも濃厚な香りが漂っているのだそうです。








本日のトリビア
- 泡盛造りに使われるタイ米は沖縄県酒造組合が一括購入し、各蔵に分配している
- ほとんどの琉球泡盛を醸す酒蔵は『石川種麹屋さん』というお店で黒麹を購入している
- 製麹の工程では、床で作業を行う
(日本酒造りではテーブルのような台の上で行うことが多いイメージだったので単純にびっくりしました) - 古酒づくりにおける仕次ぎという工程について
- 瑞泉酒造で蒸されるお米1トンに対して、9000リットルのお酒が出来上がる→一升瓶約1800本分!
- 泡盛は豚などの臭みを取る際に、調理酒として使用できる
泡盛試飲

試飲販売所では、多くの泡盛を試飲することができました。
同じ泡盛でもこんなに味が違うのか、と感心する程味のバラエティがあって面白かったです。

こちらの『YUKURU』シリーズはアルコール度数10%なのにアルコール感がそこまで強くなく飲みやすいリキュール。
ゆるーい様子の猫のデザイン(何を見ているのか気になる)がめっちゃ可愛いのも気に入ってしまいました。
お土産

今回瑞泉酒造にてゲットしたお土産はこちら。
琉球泡盛 瑞泉 – SKY -、エコバッグ、そしてゆくりっぷです。
琉球泡盛 瑞泉 – SKY –

この瑞泉 – SKY – には古酒が10%されており、常圧蒸留の泡盛らしいしっかりとした味わいと減圧蒸留の泡盛らしいすっきり&フルーティーな味わいの、両方が楽しめるお酒になっているそう。


こちらは130周年を記念してつくられた特別ボトルなのだそう。
モダンな色合いのラベルと螺旋のようなストライプ模様が大変おしゃれです。
裏ラベルには、こちらの記載があってクスッと笑ってしまいました。
S – すこしですが
K – 古酒(くーす)を入れました
Y – 喜んでくれるとうれしいさー
瑞泉 エコバッグ

見て!この愛らしいエコバッグを!!!
シーサー、ハイビスカス、ヤンバルクイナ、三線、島ぞうり、ゴーヤ!
いかにも沖縄なデザインでお土産にぴったりすぎたのでお買い上げです。


仕舞っているときは瑞泉の甕のかたちになるのが秀逸。
これからお出かけの際には持ち歩いて、使い倒そうと思います!
ゆくりっぷ

こちらは首里城の修復工事の際に出る端材を再利用した猫ちゃんの…何だろう?飾り?


いまいち使い方はよく分からなかったものの、可愛いので購入しましたw
くるくると瓶に巻き付けて、マイボトル缶感を出してもいいしカバンにぶら下げてもよさそう!
琉球泡盛はほとんどの蔵が同じタイ米や黒麹を使用しているにもかかわらず、出来上がる泡盛の味わいがあまりにも違うのが面白いと感じています。
もちろん使用する水の違いや工程・つくりの違いなどはあるものの、出来上がった泡盛それぞれが個性を放っているのが、日本酒にも似た点なのではないでしょうか。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
今まで飲んだ中でも中々に個性派な琉球泡盛『白百合』。
酒蔵見学はとっても勉強になりました!↓