東京都府中市にある大国魂神社にて開催された『武蔵の国の酒祭り』。
このイベントのすごいところは、東京都にある酒蔵で醸されたお酒だけでなく42都道府県から選抜された日本酒まで味わえるところ、という事で当日は雨の中行って参りました。
武蔵の國の酒まつり2024
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イベント | 武蔵の國の酒まつり2024 |
日時 | 2024年10月5日(土) |
時間 | 1部: 11:00~13:00 2部: 14:00~16:00 |
場所 | 大國魂神社 参道わき広場 酒まつり会場 東京都府中市宮町3-1 |
定員 | 前売券/各回500名 当日券/各回50名 |
入場料 | 前売券/3,000円 当日券/3,500円 |
主 催 | 東京都酒造組合 |
チケットは『岐阜の地酒に酔う 2024 in 東京』と同じくイープラスにて事前に購入しました!
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『岐阜の地酒に酔う 2024 in 東京』では普段出会えない岐阜県のお酒をたくさん試飲できて楽しすぎました。
この時飲んだ小坂酒造場の『百春 純米吟醸 一○』に武蔵の國の酒祭りで再会できました↓
東京の10の蔵元
あまり日本酒のイメージが強くない(?)東京ですが、23区に1社、多摩地域には9社も(!)日本酒を製造する蔵元があるのです。
今回のイベントではそのすべての蔵元が参加しており、各スペースが大賑わいでした。
- 石川酒造株式会社/多満自慢(福生市)
- 東京八王子酒造(八王子市)
- 小澤酒造株式会社/澤乃井(青梅市)
- 野﨑酒造株式会社/喜正(あきる野市)
- 東京港醸造/江戸開城(港区)
- 豊島屋酒造株式会社/金婚(東村山市)
- 野﨑酒造株式会社/喜正(あきる野市)
- 合名会社野口酒造店/國府鶴(府中市)
- 中村酒造/千代鶴(あきる野市)
- 有限会社小澤酒造場/桑乃都(八王子市)
…が、各蔵ごとに準備されていたのはお酒2種類のみ。(東京八王子酒造は1種類のみ)
色々な種類のものがあるのかしらと楽しみにしていたので少々拍子抜けしました。
美味しかったお酒あれこれ
会場には飲食スペースであるテント&テーブルが中央に設置されており、その周りをぐるりと取り囲むように42都道府県のお酒の試飲ブースが設営されていました。
県によって3種類の違う蔵元のお酒を取り扱っているところもあれば、ひとつの蔵元から3種類のつくりの違うお酒を出品されているところもありました。
いずれにせよその場で飲み比べができるので、味の違いがよく分かるのが面白かったです。
滋賀県からは『北國街道 本醸造』『萩の露 純米大吟醸 白銀ラベル』そして『松の花 純米吟醸』が出品されていました。
全部好きなお酒なので間違いがなく、美味しかった。。。
約2時間もの間ひたすら試飲できる夢のような時間を過ごしたわけですが、中でも心(と記憶)に残ったお酒をご紹介します!
東京八王子酒造『prototype 1』(東京)
こちらは、別のところで試飲していた際にスタッフの方に『東京八王子酒造の生酒は今すぐ飲んできた方がいいですよ』とかなり熱心におすすめされて飲みに行ったもの。
フレッシュで淡い甘味があり、キレがいい。
クセがなく軽めで、するすると飲みやすいお酒だと感じました。
東京八王子酒造は2023年6月に開業した、八王子駅から徒歩5分の場所にある小規模な酒蔵なのだそう。
まだ代表銘柄はないそうですが、これからが要注目な酒蔵です。
仙台伊達家 勝山酒造『勝山 純米吟醸 献』(宮城)
勝山酒造は現在残っている唯一の伊達家御用蔵なのだそう。
山田錦100%を使用し槽絞りにて搾られたお酒で、上品な香りとお米の(結構しっかり目の)旨み、そして瑞々しい葡萄のような甘味、白ワインのような酸味、最後にぴり、と舌に残る辛味。
めちゃくちゃ美味しかったです。
島崎酒造『東力士 どうくつ瓶囲 やわ口』(栃木)
山廃造りの普通酒で、一定期間洞窟にて熟成させてから瓶詰めされたもの。
濃醇な旨味としっかりした甘味、それでいて重たすぎない飲み心地!
アルコール度数が13度と日本酒にしては低め(?)でとても飲みやすい、美味しいお酒でした。
なんでどうくつ?と思っていたら、第二次世界大戦末期に戦車の製造のために建造された地下工場(実際んい戦車の製造が行われる事はなかったよう)の跡地を洞窟酒蔵として使用しているからなのだそうです。
飯沼本家『甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香』(千葉)
まず香りが…ふわっと広がる甘やかでフルーティーな香りですでに幸せになります。
強めの爽やかな酸味と、優しい甘味。
ほんのりと感じるガスのぴちぴち感とライトボディの綺麗な味わいがたまりませんでした!
『甲子 純米吟醸 はなやか 匠の香』は火入れ瓶詰めされたお酒なんだそうですが、言われなければ普通に生酒と思って飲んでいたことと思います。びっくり。
月の桂『純米吟醸 柳』(京都)
大阪のブースに『月の桂』があったので、思わず『これって京都のお酒かと思ってました!』というと、『京都で合ってますよ』と言われましたw
良かった、間違ってなかった。
『純米吟醸 柳』は爽やかな酸味を感じる甘味が特徴的で、とてもフルーティー。
最後に感じる嫌味のない苦味もいい感じです。
辛口の部類に入るのだそうですが、何も知らずに飲むと辛口には感じない(というか、まろやかな甘味が美味しい)お酒でした。
川鶴酒造『艶鶴 純米酒 山田錦』(香川)
前出の京都のブースにて『香川のブースにはもう行きました?おススメします!』と教えていただいたので直行した香川エリア。
『艶鶴 純米酒 山田錦』はお米の旨みがぶわぁっ!とくる。
そして旨口で決して軽くないのにキレが良くてすっと消えていく。
すごく美味しかったです。
最後、イベント終了5分前に滑り込みで佐賀ブースにも行ってきました。
能古見、七田、基峰鶴…いいラインナップじゃないか!(何様や)
安定且つ間違いのない佐賀酒、大変美味しく大満足でした。
雨の日のイベントは傘ではなくレインコートがおすすめ
当日のお天気が芳しくなく若干テンションが下がり気味だったものの、結果としては行って良かったです!
事前にチケットを購入していたので行かない選択肢はなかったんですが、気持ち的に。
そんな雨天時のイベント参加ですが、今回はイベント会場では傘は畳んで、フード付きの膝丈レインコートを着用して参戦してきました。
- 両手があく
- 傘は試飲テントに入る際、テントの屋根に引っかかるので注意する必要があり面倒
レインコートだと屋根を気にする必要はなし! - 人が密集する場所で傘をさしていると、見えないところ(後ろ・横など)で周りの人にぶつける可能性がある
などなど、傘を差さないことによるメリットはかなり大きかったです!
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ブースでお酒の特徴などについて聞いていると、そこからどんどん話が派生して『そういえば、○○のブースの◎◎が美味しいですよ』とか『○○では珍しいお酒を取り扱ってましたよ』とか教えてもらえたのが楽しかったです。
改めてこういうイベントにいるスタッフの方々は日本酒好きな人が多いんやな、という気付きがありました。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください!