冬こそ日本酒の季節!出来たての新酒『しぼりたて』の特徴と味わいについて

日本酒のこと

日に日に寒くなっていく今日この頃、外に出るのが億劫になってしまいませんか?
部屋を暖かくしているせいか外に出たときの温度差が、辛い。。
皆様も身体を冷やさぬよう気を付けてくださいね。

寒いのはあんまり得意ではない私ですが、この季節が来るにあたって秘かに楽しみにしていることがあるんです。

そう、それは『しぼりたて』
新しく出来上がった日本酒が続々と店頭に並び始める時期なのです。

新酒『しぼりたて』とは?

搾ったその日の朝刊でくるまれているとは!素敵

日本酒造りの工程の中で、発酵によって出来上がった醪(もろみ)を生酒(液体)と酒粕(固形)に分けていく作業があります。
分ける方法は色々ありヤブタ式の自動圧縮機が主流ですが、醪を酒袋に入れて『槽(ふね)』で搾る方法や、圧力をかけず醪の自重で滴るお酒を集める『袋吊り』などの方法が使われます。

この分けるプロセスのことを『搾り』といいます。

『しぼりたて』はその名の通り、搾られたばかりのお酒のこと
ときに『朝しぼり』と呼ばれることもあります。

日本酒のつくり方についてはこちらをご覧ください↓

なぜ冬に新酒ができあがるの?

その年の秋に収穫された新米を酒造りに適した寒さになるまで適切に保管し、醸造のプロセスがスタートするのは秋も深まるころ。
昼と夜の寒暖差が大きいとお酒の品質が低下してしまうので、お酒造りの際には気温が一定して低くなければならないためです。

そのためお酒が出来上がるのは、冬に入ってから。
寒さが深まる季節になると『しぼりたて』が店頭に並び始めるというのにはこういった理由があるからなんですね。

ちなみに『新酒』とはその年の秋に収穫されたお米で仕込んだお酒のことです。

新酒『しぼりたて』の味わいの特徴

搾ったその日の新聞で包んでありました!

『しぼりたて』の味わいの特徴は、フレッシュさ・荒々しさ、そしてすっきりした軽やかさ。
まだ熟成が進んでおらず、爽快な味わいのお酒が多いといわれています。

また『しぼりたて』は一般的には火入れをしないなお酒です。
そのため、中にはまだ発酵のプロセスの中で生まれた発泡感が活きているものも少なくありません。
私はあの『ぷちぷち』と舌で弾ける感覚がとってもお気に入りです。

個人的に『しぼりたて』感を存分に味合うならば無濾過生原酒のものがいいのでは、と思っています。

最近飲んだ美冨久酒造の『十二月二十日 朝しぼり無濾過 生酒』は原酒のためアルコール度数が若干高め。
フレッシュな酸味、ふくよかな甘さ、そしてコク。
とっても飲みごたえがあって美味しいお酒でした。

また来年飲むのが楽しみです。

新酒『しぼりたて』は冷やして飲むのがおすすめ

こちらは2024年の『立春朝搾り』仙禽と甲子

寒くなると見かける『しぼりたて』は、できたての新鮮な日本酒。
もちろん蔵によって全く味わいが異なるため、新酒の飲み比べなどをしてみても楽しそうですね。

新酒である『しぼりたて』はしっかりと冷やして飲むのがおすすめ
フレッシュで爽快な味わいが活きて、よりおいしく飲めることうけあいです。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。

まもなく発売される予定の『立春朝搾り』を予約してきたお話はこちら↓
楽しみすぎてそわそわしています。。

そして『立春朝搾り』を飲み比べてみたお話はこちら↓

参照:
日本酒を知る – 日本酒 |日本酒造組合中央会 | JSS (japansake.or.jp)

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